moving(連想記)

雑文(連想するものを記述してみた)

バンキシャを見たが・・・

2007-01-15 | エッセー(雑文)
バンキシャという番組を見たが、何を伝えたいのか
今ひとつ迫力に欠ける報道であった。

某急成長した清掃会社の研修模様を伝えたものなのだが、
研修旅行のスケージュールを参加者に偽り、韓国式軍隊体験をさせるものという
ものであった。
会社側は、営業と現場社員の団結を図ることを目的としているといっていたが、
それなら、ドッキリ番組のような参加者をだますようなことをするべきではない。

参加者の1名は途中具合が悪くなり、棄権(ドクターストップ?)
という状況にまでなっていた。
これは問題だろう。
労働者は会社の隷属物ではない。
対等な契約によって、勤務内容がきめられるべきであって、
研修を名目に会社に都合のよい内容を強要すべきではない。
これが、欧米なら裁判沙汰になるだろう。

さらに、おかしいのは、清掃現場と営業部門と独立した経営体制である。
急成長したことから推測するに、営業部門は完全歩合
清掃従業員は派遣労働者による最近の人材登用の方法を踏襲しているものと
思われるのだが、その状況での研修となれば、派遣労働者に仕事を指示する
リーダー的人材の確保を目的としていることであり、その実体は、
不平不満の封じ込めを目的としたリーダー性を発揮できるものを
確保するということでしかないのではないか?

某派遣ドラマのようなスーパーな派遣労働者など活躍できる現場など皆無であり、
さらに、軽作業を中心とした派遣労働者が急増している現状隠蔽としか思えない。

派遣会社とそれを利用する会社との「事故」責任問題が悪化しているような、
昨今の労働環境を考えるなら・・・もう一歩突っ込んでほしかった。
(所詮エリートが作る番組は、富裕層に都合のいいものでしかないのかw。)