moving(連想記)

雑文(連想するものを記述してみた)

笑い=保守として拡散していくように・・・。

2005-07-15 | エッセー(雑文)

最近の若手漫才師のパターンは、「ボケとツッコミ」、「ノッポとチビ」、
「デブとガリ」という対極的な、組み合わせではないことが、特徴のように
思える。その逆で、双子のような共通項が「売り」になってるようだ。
女性のトリオの場合も、同じような体型を、「売り」にしてる傾向がみられる。
ピン芸人の活動が目立つのも特徴だが、オリジナルなきシミュラクル(コピー)芸であり、
彼らは同一線上にいる数ある中の、お笑いユニットの、一つの組み合わせにしかすぎなく、
「モー娘」と同じ構造をみることができる(その代表が辻&加護)。
TV番組の中で、そのユニットの組み合わせを変え、お笑いの「差異」を謀っているようで、
「同一性」の構造を再現し、「同じであること=安心」を供給しているようだ。
既成の体制に対しての、笑い=抵抗=武器ではなく、笑い=保守として
拡散してる状況のように思える。それは情報過多であることにたいして、
プロパビリティ(予測可能性)から外れることに対する恐怖を、椿事件にすりかえる
ことなのかもしれない。