カモシカの散歩

2016年04月10日 | 里山
カモシカが真昼間に田んぼの畔を歩いていました。

蹄は二本。偶蹄類です。奈良の都のシカさんは何蹄類? 偶蹄類だそうです。

カモシカさんは牛の仲間です。 すると奈良のシカさんも牛の親戚なんですね。






 こんなふうにあぜ道を悠々と歩いて、イノシシ除けの電線もものともせずに山へ入っていきました。
動画はこちら↓

 https://youtu.be/tl4ZVJ63jG0   
   
https://youtu.be/RgYLzQ-XNgo

https://youtu.be/mdWuL1XCn44
https://youtu.be/aOx06I1muDQ


イノシシ用の電柵よりも何倍も電圧の高いカモシカ用電柵をかいくぐってしまうらしいです。

一昨年、地域総出で何日もかけて設置した、カモシカ除け電柵。少しは効果があるかも知れませんが、現にこうして柵内に現れています。

ほんのひと昔前は全く見ることのなかったカモシカが白昼堂々とは。カモシカの前は、イノシシがこれをやっていました。野生動物もだんだんと人里を侵食してくるんですね。

スプリング・エフェメラル2

2016年04月07日 | 

 これは消えゆく運命にあるカタクリ集落なのかも知れません。以前アップしてから3年ぶりです。





この時期、虫も少ないこともあって、受粉を風に頼っているのでしょう。やはり真ん中の太い雌しべとそのすぐそばに花粉袋を支えた雄しべ、という配置です。



それにしても花の色が薄く弱々しい。3年前と比べても花の数は疎らで、あまり増えたという感じがしない。なによりも葉っぱがせいぜい2~3枚ずつしかないのです。  学生時代は、日当たりのいい所にある大群落を見つけて、葉っぱをたくさん採って持ち帰り味噌汁種にしたりしました(今それをやると顰蹙ひんしゅくものですね)。



この場所は沢伝いの林の中です。 ここ何年かは手入れされておらず、特に3年前からは人の歩いた形跡がありません。  そのせいか、樹が茂って林床が薄暗くなった感じです。 カタクリ達も精一杯なのでしょう。



 ところで、カタクリの花を屈みこんで下から撮影してみると花の中ほどにギザギザの縁取りがあるのに気づきました。 手が込んでいるといいますか、なかなか粋ではありませんか。



恥ずかし気に下を向いて花弁を拡げている妖精のようなカタクリ。 スプリング・エフェメラル



 





 山主さーんっ、ほんのちょっとでいいですから間伐やってもらえませんか。  光を求めてカタクリたちが瀕死の状態です。




ほほえましいが恐ろしい

2016年04月07日 | 田園

 一見、タマゴから孵ったオタマジャクシが元気に泳ぎ回っているように見えますが・・。






実はよく見ると、シビアな現実がそこにはありました。

動画はこちら↓

 www.youtube.com/watch?v=iBh5nPcq0F4

 https://youtu.be/-lJ6ESs42CU

スプリング・エフェメラル

2016年04月07日 | 

ショウジョウバカマ。猩々袴、と書きます。

子供の頃、お釈迦さまの誕生日の4月8日(花まつり)に山道を通ってお寺まで一人で歩いたことがあります。  暖かくて麗らかな日でした。 木漏れ日に照らされて、このショウジョウバカマが可憐に咲いていたのを覚えています。

 もうその山道は切り拓かれてしまっていて存在しませんが、適度に手入れされた里山には、人ひとりが通れるだけの小道がつけられておりました。所どころ急な登りのある、ありふれた道。辺りを森に囲まれて、木々の隙間からの光線が小さな流れを揺らしています。春を湛えたかのようなそこの空間には、湿りを含んだ空気が満ちていました。

ちょうどピッタリの場所に、ピッタリの角度で群落が展開しているのです。  夢のようでした。 その時の花の色は、。ショウジョウ色、としか表現できません。

 ところがこの沢には、なにかの変異なのか、色の異なる種があるようなのでした。




これはピンク、ですよねぇ。




そしてこの花は淡いが混ざっているような。   首を高く掲げて、虫たちに存在をアピールしているかのようです。



ところが初めて花の姿をシゲシゲと見たわけですが、これはどうやら虫をあてにしていない。風媒花っぽいんです。



花弁が小さくて雌しべが立派、雄しべも柱頭のすぐ近くにがっしり延びている。   ダメでも自家受粉はしっかり確保。良ければ風に乗った他家受粉が。時間との闘い、ここでもしっかり行なわれているんだなぁ

さて、やっと見慣れた色のものがありました。これが普通のショウジョウバカマ。



でも、これは?   びっくり、初めて見たのですが。 何? 黄色?



分かりません、ポピュラーな変異色なのか、土壌環境による個体変異なのか。  もし、新発見でしたらこれの観察場所は一応秘密、ということにしておいたりして。




ソメイヨシノ、満開

2016年04月07日 | 
MHのような道草ヤロウは、ブログ更新のスキルがつく前に、次のフィールドへとさまよい出てしまいます。

だってブログって、とてもメンドクサイ。仕事でやってれば別でしょうが、毎日のように更新する人って、どれほど優秀なんでしょうか。MHは、人様のブログを追っていた方が気が楽であります。

 
この写真もずいぶん後になってから挙げているのです。本当は。




 gooブログさんは、過去に遡っての「更新」を可能にしてくれていますので。



今この記事を書いているのは、8月16日です!写真は4月ですけどね



 んで、清少納言の『春はあけぼの』を思い出しているのです。凛とした空気。春だぞーっ。

寒さに足止めされていた人々が待ち望んでいた『合図』が現れる。




こちらはヤマザクラ。