日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

明かり煌めく仙台へ - やまびこ60号

2017-12-24 22:06:11 | 東北
全行程終了です。最終の新幹線で帰ります。ダイヤの乱れは思ったよりもかなり早く回復し、上り列車は昼過ぎから早くも平常運転に戻っていました。この列車も定刻に仙台を出ています。
聖夜を大義名分にして、グリーン車を奢ることも少しだけ考えはしたものの、ほぼ迷うことなく見送りました。上田から乗った昨日は、一時間半の乗車で二千円増だったのに対して、仙台からは二時間弱の乗車で料金が倍になります。加えて、過去の経験からしても、指定席の発売状況からしても、自由席に余裕で着席できるのは明らかな状況でした。運用がE2系からE5系に替わり、普通車とグリーン車の格差が縮まったことを考えても、この判断は正しかったことになります。

★仙台2147/やまびこ60(60B)/2344東京
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明かり煌めく仙台へ - おのちゃん

2017-12-24 20:07:03 | 居酒屋
時報の前に照明が一旦消え、再びつくというのがページェントのお約束です。八時のそれを眺めたところで切り上げました。早々と切り上げたのは、先ほど牛タンを四枚で済ませたことと関係しています。浮いた余力で「おのちゃん」に飛び込みました。

仙台からの帰り際に愛用してきたこの店が、日曜定休となったのは去年のことです。定禅寺通の欅並木を一望するカウンターは、ページェントの時期にはこの上ない特等席となるだけに、去年のページェントは真打ちを欠いたかのようでした。しかし、半ばあきらめつつも定禅寺通を歩いていると、二階にある店の明かりがついています。もしやと思い国分町通の入口を確かめると、果たして看板と品書きが出ていました。しめた、臨時営業かと喜び勇んだのも束の間、ここで寝耳に水の知らせが。店長の顔写真を掲げ、選挙のポスター風に仕立てた張り紙に、店長、助手が今月限りで系列店に異動するとの告知がなされていたのです。
通い始めて十年近く、その間一貫して世話になってきた店長の異動となると只事ではありません。ページェントに回す時間を切り詰めてでも、最後に顔を出すしかなかろうという状況になりました。しかし太助を出てからのぞいたところ、半分開いた扉越しに、先客であらかた埋まったカウンターが見えて一旦敬遠。八時を回ったところで覚悟を決めて飛び込むという、奇しくも昨夜と同じ展開の末、カウンターの中程に唯一残った空席に収まるという結果です。

店先の告知では、この店に十年在籍したとありました。自分が初めて訪ねたのはblogを開設した直後であり、店長の着任から退任までを、曲がりなりにも見届けてきたことになります。
昨日で一旦店じまいしたBETTAKOにしてもそうですが、同じ酒場も十年通うと様変わりします。この店の場合、助手は何度か代替わりし、品書きも初期と今では大きく異なり、途中で一度改装されるという出来事もありました。今回ついに店長も代わり、変わらないのは窓の外の欅並木だけです。最近組んでいた助手の姿が今日はなく、新顔の青年が代わりに入っていましたが、小野寺の名札からして、屋号の由来でもある創業者の跡取りなのでしょう。創業の地たる当店を、独り立ちした若主人に引き継ぎ、現店長は系列店の梃入れに回るといったところなのでしょうか。新店長に引き継がれるこの店が、どう変わるのかが楽しみではあります。
しかし何といっても、長年世話になった店長に感謝したいというのが第一です。日曜に開いていたのは聖夜だったからなのかもしれません。他の週なら交代することを知らずに、挨拶もできないまま終わっていた可能性が少なからずあります。この週に重なったのは結果として幸運だったといってよいでしょう。新天地での再会を約束して辞去しました。

居酒屋おのちゃん
仙台市青葉区国分町2-14-25 仙台リッチホテル2F
022-267-1909
1800PM-300AM
日祝日定休

七水・恵那山・田酒
お通し(蒸し鶏とくらげの和え物)
仙台セリ鍋
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明かり煌めく仙台へ - 光のページェント

2017-12-24 19:52:47 | 東北
腹を満たしたところで光のページェントを見物します。福島でも山形でも一貫して寒く、仙台も寒いのかと思いきや、少なくとも寒いと感じることはありません。各地から寄せ集めた電球で開催された震災の年を筆頭に、風に吹かれたり、に降られたりという劇的な場面が展開したのも今は昔、適温無風のページェントがこれで四年続きました。
四年も続くとさすがにマンネリ化してくるのは事実です。しかし、これから天気が崩れ、明け方には雨が降るとの予報が出ています。雪ならともかく、雨では話になりません。降らずに済んだだけでもよかったということにしておきましょう。
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明かり煌めく仙台へ - 旨味太助

2017-12-24 19:30:22 | B級グルメ
北仙台で列車を降り、バスに乗り継ぎ市街に出てきました。ページェントに先立ち腹ごしらえを済ませます。立ち寄るのは毎度おなじみ旨味太助です。
ページェントの開催中カウンターに置かれる募金箱に、毎年お釣りを投じていることについては以前申しました。それに関して些細な後悔をしたことについても。その教訓を活かすなら、今年は牛タン五枚の定食をいただいて、150円だけ募金する手もありました。しかし、結局注文したのは四枚の定食でした。手元にある500円玉を使わず、わざわざ千円札で支払って、もらったお釣りをそのまま投じました。あえていつもと同じにしたのは、ラーメンをいただいてから十分な間が空いておらず、一枚増やす必要性を感じなかったからですが、それ以外にもう一つ理由があります。種明かしは後ほど…

旨味太助
仙台市青葉区国分町2-11-11 千松島ビル1F
022-262-2539
平日 1130AM-2130PM(LO)
日曜 1130AM-2030PM(LO)
月曜定休(祝日の場合営業し翌日休業)
定食A1500円
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明かり煌めく仙台へ - 聖夜

2017-12-24 17:35:00 | 東北
駅に戻って仙山線の列車に乗り込みました。仙台着は六時過ぎ、牛タンをいただき、光のページェントを見物して、時間があれば一献傾け、最終の新幹線で帰るというのが今年の聖夜の予定です。市街との行き来の時間を考えると、実質的な持ち時間は三時間弱といったところでしょうか。とはいえ、毎年見物している催しだけに、長々と時間をかけるつもりもありません。結果的にはちょうどよかったと納得しています。
実は、悠長にラーメンなどいただくうちに時間が押し、駅までかなりの早足で歩きました。しかるに、車内へ駆け込んでも汗一つかくことはありませんでした。要はそれだけ寒かったということです。夜間でも10度近いと聞いて、今夜は暖かいのかと思いきや、数字以上に冷えるのが東北の寒さなのかもしれません。とはいえ、人並み外れた暑がりにとっては、汗ばむよりも寒さに震える方が歓迎です。このところ適温無風のページェントが続いてきましたが、果たして今年はどうなるのでしょうか。

★山形1653/834M/1816北仙台
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明かり煌めく仙台へ - 栄屋本店

2017-12-24 16:17:50 | B級グルメ
文翔館に思った以上の見応えがあり、結局四時前の列車には間に合いませんでした。歩いて駅へ戻っても、次の列車までには時間があります。この空き時間を埋めるのにお誂え向きの品がありました。かねて噂に聞いていた冷しラーメンです。月並みながら、元祖の栄屋本店を訪ねます。
予報に反して薄ら寒い一日、ここまで数分歩いただけでも身体の芯が冷えてきました。中華そば、さもなければ鳥中華で温まりたくなるのは人情ながら、それではこの店を訪ねた意義が半減します。初志を貫徹して注文したのは冷しラーメン810円也。運ばれてきた丼を一目見て思ったのは、同じく山形を発祥とする肉そばとの共通性です。スープを一口すすってみて、その予感は確信に変わりました。肉そばのつゆに比べて甘しょっぱく、わずかに胡麻油の風味が漂うのがこちらの特徴といったところでしょうか。
このスープにしてもそうなのですが、老若男女を問わずに受け入れられそうな、分かりやすくはっきりした味です。チャーシュー、メンマ、ネギ、蒲鉾に焼海苔を乗せるところは中華そばの典型ですが、そのチャーシューには歯ごたえがあり、なおかつスープと同様濃いめに味付けされていて、盛岡冷麺の元祖である食道園の味付け肉を彷彿とさせます。これは、冷たいものに味わいを感じさせるための工夫でしょう。胡瓜ともやしを使うところは、冷やし中華に着想を得たのでしょうか。中華そば、冷麺、冷やし中華のよいところを採り入れて、いずれとも異なる唯一無二の味わいに昇華されているのは、見事というほかありません。時折無性にいただきたくなる中毒性を持っていそうな一杯でした。

栄屋本店
山形市本町2-3-21
023-623-0766
1130AM-2000PM(10/1-翌年3/18 -1930PM)
水曜定休(祝日の場合営業し翌日休業)
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明かり煌めく仙台へ - 文翔館

2017-12-24 15:40:57 | 東北
近年山形は素通り同然のことが多く、駅周辺とMOS以外の場所には長らく行ったことがありません。比較的時間に余裕のある今回、そのままバスに揺られて中心街にやってきました。
山形の中心街といえば思い出すのが、大通りが突き当たったところにある石造りの立派な建物です。かつての県庁舎というその建物が、隣の議事堂ともども無料で見学できると知って立ち寄りました。石と煉瓦の違いこそあれ、時計台を頂いた佇まいが北海道の赤レンガ庁舎にどことなく似ています。中庭を囲む形で建物が一周しており、その内側は煉瓦造りになっていて、表と中では全く異なる趣です。
県政の歴史に関する展示はある程度予想できるとしても、知事室、貴賓室を始めとする多くの部屋が建築当時の姿に復元され、しかもそのほとんどを見学できるのは見事です。十年近くに及んだという復元工事の記録にも見応えがあり、建物好きには一見の価値ありの施設でした。
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明かり煌めく仙台へ - モスバーガー山形桜田店

2017-12-24 13:11:22 | MOS
花見で毎年立ち寄る米沢と違い、山形にはズバリこれだといえる見所が少なく、それが今年最後の最後に残ってしまった理由の一つでもあります。そのような中、千葉と同様古きよきMOSを訪ねるのが山形での恒例となってきました。しかしそれもいよいよ潮時かもしれません。目当ての店舗が改装されてしまったからですorz
先日千葉小倉町店が全面改装されているのに落胆させられましたが、おおむね同様の改造です。こちらの場合、玄関から勝手口へ延びる通路が断ち切られ、かつての勝手口の位置に洗面所が造られるというより大規模な改造ではありますが、よくも悪くも現代的な造りは共通しています。特に木製の椅子は全く同じものです。全体的に眺めれば、張りぼてのテーブル以外安っぽさを感じさせるものはなく、一時に比べ大分まともになったのは認めましょう。しかし、自分がこの店舗に求めていた古きよき時代の雰囲気は全く失われてしまいました。少なくとも、バス代を払ってまで訪ねるほどの店舗ではなくなったというのが実感です。
もっとも、悪いことばかりではありません。外壁の羽目板がやや茶色に近い赤に塗り替えられ、緑看板との組み合わせが映えるのです。交差点の角に特注品と思しきモスチキンの巨大な懸垂幕が張られるなど、外観に関する限りはむしろ一層個性的になったような気がします。巷で人手不足が叫ばれる今もなお、24時間営業を続けるオーナーの熱意も見上げたものです。その熱意が反映されての改装なのであれば、前向きに捉えた方がよいのかもしれません。

ちなみに、レジのお姉さんがサンタ帽をかぶっているのを見て、今日が聖夜だったのを思い出しました。モスチキンが飛ぶように売れていき、店内には間断なくクリスマスソングが流れています。もはや聖夜に浮かれるような年代ではなくなりましたが、華やいだ空気はいくつになってもよいものだと思います。

モスバーガー山形桜田店
山形市桜田西2-1-7
023-631-2974
24時間営業
第446号
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明かり煌めく仙台へ - 完走

2017-12-24 12:14:58 | 東北
その後はおおむね定時を保ち、ほぼ一時間の遅れで山形に着きました。板谷峠にさしかかると雪が現れ、米沢の前後では分厚く積雪し、その後次第に薄くなって、上山の手前で積雪がなくなりました。山形市街では路面もほぼ乾いています。しかし、7度という気温以上の寒さが東北ならではです。
山形市を訪ねたことよって、今年も全国47の都道府県庁所在地に一度は足を運んだことになります。毎週活動しても52週しかない一年で、居住地を除いても46都市回っている以上、全てに腰を据えて滞在できるわけではありません。日頃から申している通り、全都道府県を訪ねること自体に目的があるわけではなく、方々を旅した上での結果に過ぎないという位置づけです。山形が最後となったことにも特に理由はなく、流れ上たまたま最後に残ったのが実態ではあります。とはいえ、「2017年問題」と称してきた暦の巡りの悪さにより、かつてないほど日程調整に苦心した末の完走だけに、例年よりも多少なりとも達成感はありました。来年も風の吹くまま気の向くままにさすらい歩くつもりです。
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明かり煌めく仙台へ - つばさ127号

2017-12-24 10:54:41 | 東北
先ほど新幹線を下りた時点で気になったのは、上り列車が30分ほど遅れていたことです。実は、那須塩原の付近で徐行した区間があり、そこで送電設備の点検をしていました。下り線は速度を落として運行したものの、上り線はその間完全に止まっていたようです。運転再開後も影響は徐々に広がり下り列車に波及して、福島駅に戻ったときには、とうの昔に出ているはずの127号が案内されていました。
列車は定刻よりも一時間遅れて福島を出ました。小幅ならともかく、一時間も遅れると、終日乱れる可能性も出てきますが、滞在時間がその分延びると前向きに捉えておきましょう。

★飯坂温泉925/22レ/946曽根田1006/24レ/1008福島949/つばさ127(127M)/1104山形
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明かり煌めく仙台へ - 曽根田駅

2017-12-24 10:02:47 | 東北
駅舎については特段どうということのない飯坂線ですが、唯一特筆すべきは福島の一つ手前の曽根田駅です。福島まで乗り通しても、山形新幹線に惜しいところで乗り継げない状況につき、今回久々に下りてみました。一角に間借りしていた花屋は撤退したものの、吹き抜けの高い屋根を片流れにした木造駅舎は健在で、広い待合室は散り一つなく掃き清められています。がらんとしていながらも居心地のよい待合室は、語弊を恐れずいうなら奥羽本線の神町駅を彷彿とさせます。
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明かり煌めく仙台へ - 道専の湯

2017-12-24 09:20:45 | 温泉
昨日の信州の状況からも予想できた通り、福島まで北上すると寒さが断然違います。温泉で温まるにはお誂え向きの条件です。駅からの近さでいうならまず波来湯、次いで切湯に道専の湯といったところですが、今回は最も長く無沙汰している道専の湯に立ち寄りました。
以前訪ねたときは給湯設備の不調とやらで、飯坂とは思えないほど温いお湯に拍子抜けしました。しかし今日は本領発揮です。兎の頭をかたどった中央の注ぎ口から、左右に等分された浴槽へ掛け流される源泉は、左が熱湯、右が温湯に分けられますが、熱さに大した違いはなく、温湯でさえもたらいに汲んで少しずつ浴びるのが精一杯。貸切になったところを見計らい、ホースで加水したところ、どうにか胸の高さまで浸かれたものの、それでも一分は持ちません。相変わらずの熱さです。

★道専の湯
福島市飯坂町湯野導専16
024-542-4241
600AM-2140PM(最終受付)
金曜定休
入浴料200円
泉質 単純温泉
泉温 60.2度
pH 8.7
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明かり煌めく仙台へ - 飯坂電車

2017-12-24 08:28:48 | 東北
腹ごしらえを済ませてから飯坂電車に乗り継ぎました。東急から来た7000系が長年活躍してきたこの路線にも、世代交代の波が押し寄せています。発車を待っていたのは7000系でしたが、先ほど交換した電車は後釜の1000系で、車庫に待機していたのも四編成中三編成が1000系でした。今日は鈍い日が射す程度の条件ではありますが、いずれ天気のよい日を選び、再度記録しておく必要がありそうです。

★福島812/17レ/834飯坂温泉
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明かり煌めく仙台へ - そば処ふくしま

2017-12-24 07:58:04 | B級グルメ
新幹線を下りると渡りに船の駅そばがあったため、本日はこちらで朝食を済ませます。注文したのはかき揚げ天そば400円也。よくも悪くも駅そばらしい味わいです。

★そば処ふくしま
福島駅新幹線コンコース
650AM-2030PM
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明かり煌めく仙台へ - やまびこ41号

2017-12-24 06:18:53 | 関東
おはようございます。昨夜はあれからまっすぐ帰って休みました。店を出たのが九時過ぎだっただけに、呑み直すことも十分可能な時間帯ではありましたが、池袋の街にしても駅にしても、とにかく人が多すぎて、何もこの状況下で行く必要はなかろうと考えた次第です。なじみの店で手近なところが開いていればよかったのですが、そのような店に限って祝日のため休みでしたorz
本日は福島、山形、仙台の順に訪ねて、「光のページェント」を見物してから帰ります。最新の予報によると、仙台の気温は日中、夜間を通じ10度近くでほぼ変わりません。暖かな聖夜になりそうです。

★東京604/やまびこ41(41B)/739福島
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