日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

灼熱の近畿を行く 2017 - のぞみ62号

2017-08-21 22:51:01 | 東海
名古屋駅に戻り、預けた荷物を引き取って全行程終了です。新幹線で帰路につきます。
京都からの乗車であれば、指定席にするかどうかで迷うところですが、名古屋からという条件に鑑み、今回は自由席でよかろうと思っていました。京都から名古屋にかけてはそこそこ混む一方で、名古屋を過ぎるとかなり空くのが経験上分かっていたからです。ただし最終列車は混む可能性もあろうと考え、遅くともその一本前には乗るという前提で駅に戻り、来た列車に乗るという方針を立てました。こうして駅に戻ってホームに上がると、さらに二本前の臨時列車が入線しており、これに飛び乗ることも可能でした。ただし、6分待てば後続の62号が到着し、それに乗っても東京着は3分しか違いません。その結果、一本見送り次の列車に乗り込むという結果です。
一本待った甲斐あって、三列席の窓側で、前には誰もいないという狙い通りの席を確保。お陰で快適に移動できそうです。

★名古屋2154/のぞみ62(62A)/2332東京
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灼熱の近畿を行く 2017 - 丸福

2017-08-21 20:56:10 | B級グルメ
二者択一の状況で「末廣屋」よりも「八幡屋」を選びたかったのは、店を出た後の行動にも関係していました。というのは、最後に錦のカレーうどんをいただきたかったのです。いずれ錦へ行くのであれば、大須より栄にしておいた方が経路上無駄がありません。しかるに「末廣屋」へ流れたことにより、残念ながら錦へ行く時間はなくなりました。ただし、うどん屋の心当たりが他にもなかったわけではありません。「末廣屋」の近くに味噌煮込みうどんの看板があったのを覚えていたのです。記憶を頼りに歩いて行くと、果たしてその看板が見えてきました。大トリを飾るのは「丸福」です。
繁華街から離れた薄暗い路地裏の店は、地元客御用達の老舗の趣です。古びた店内に先客は一名。おばちゃんと、跡取りらしき人物が二人で仕切ります。短冊の品書きは丼と煮込みうどんの二本立てで、味噌の他にもカレー、かしわ、親子など何種かの煮込みうどんが並ぶ中、初見ということもあり手堅く味噌煮込みうどんを注文。670円という手頃な価格ながらも物足りなさは一切感じられず、これなら有名店で千円以上も払う理由はなさそうに思えてきます。この店が近くにあってくれて助かりました。

丸福
名古屋市中区大須2-8-27
052-231-0432
1130AM-1330PM/1730PM-2200PM
日曜定休
味噌煮込みうどん670円
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灼熱の近畿を行く 2017 - 末廣屋

2017-08-21 20:12:33 | 居酒屋
前回名古屋を訪ねたときは、四時の開店と同時に「大甚本店」へ入り、さらに二軒の酒場をはしごしました。しかし、今回は開始が二時間半も遅れました。そのため三軒のはしごは時間的に厳しく、行くとしても一軒に絞らざるを得ません。かような状況において、二軒目に是非選びたかったのが栄の「八幡屋」です。
栄の古い小路に奇跡のように残った店であることは、去年訪ねたときにも申しました。年配の店主と女将が二人で仕切る店であることについても。「大甚本店」と並んで愛用してきた名古屋の名酒場といえば「末廣屋」ですが、あちらの店主は働き盛りで、店は当分安泰でしょう。これに対して「八幡屋」には跡取りがいそうな気配もなく、さらには場所柄いつ再開発の波に呑み込まれてもおかしくはありません。それだけに、どちらか一方しか選べない状況ならば、「末廣屋」を切るのも止むなしと覚悟しました。しかるに栄へ乗り込むと、カウンターが先客で埋まっているという誤算が。これにより、迷いは幸か不幸か断ち切られ、すぐさま「末廣屋」に目標を切り替えるという顛末です。

「八幡屋」に入り損なったのは、元々四席しかないカウンターが狭すぎるからでもありますが、その点何だかんだで入れてしまうのが「末廣屋」のよいところでもあります。今回もカウンターの片隅に二つだけ空席が出ており、その一つにどうにか滑り込みました。
L字のカウンターが折れ曲がって尽きる場所で、店主の定位置に近いのはよいものの、品書きの短冊は死角になって見えないという文字通りの末席です。しかしよかったことが一つあります。すぐ後ろで小さな扇風機が回っていたのです。実は、「大甚本店」の空調が温く、店内に入っても全く汗が引かずに難儀しました。こちらでも空調は若干温いものの、扇風機のお陰で多少は過ごしやすくなってきます。流れる汗を拭いつつ、大徳利を一本空けたところで辞去しました。

末廣屋
名古屋市中区大須3-16-4
052-241-8281
1500PM-2100PM
水曜及び日祝日定休

酒二合
かつを
あなご焼
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灼熱の近畿を行く 2017 - 大甚本店

2017-08-21 18:30:33 | 居酒屋
甲子園の巡礼だけなら一日休めば済むことでした。さらに一日休んだのはこの店のために他なりません。名古屋の聖地「大甚本店」で一献傾けます。
日頃から「教祖」と崇めている居酒屋探訪家、太田和彦氏をして「ここを知らずして居酒屋を語るなかれ」と言わしめた、我が国の大衆酒場の最高峰たる当店ですが、あまりの知名度の高さが災いして、土曜には全国各地からの巡礼者が殺到する状況を経験してきました。その結果、本来の姿を知るには平日しかないと思い立ち、わざわざ休みをとって巡礼するのが近年の恒例となっています。しかるに今年は、一月六月にそれぞれ日程を確保しながら、いずれも急遽予定を変えて目的外のことに休みを使ってしまいました。つまりこれが三度目の正直というわけです。
甲子園、明治屋と並ぶ旅の主題の一つである以上、この店を訪ねることが最優先であって、かような観点からは開店と同時に乗り込むべきだったともいえます。あえてそうしなかったのは、開店と同時に入るという宿願を前回既に果たしているのに加えて、明るいうちから呑むのがもったいないという考えによります。平日ならばさほど身構えずとも入れるのが分かってきたこともあり、リニア・鉄道館の閉館まで粘ってから足を運んだ次第です。その狙い通り、店内には常に一定数の空席があって、誰かが出ればその後に誰かが入るという形で、滞りなく回転していました。
特筆すべき点として、七時を回る頃には店内が明らかに空いてきたことが挙げられます。七時といえば呑み屋が最も混む時間帯です。しかしこの店では進行が総じて早く、四時の開店からさほどの間も置かずに店内が埋まり、ほぼ満席の状態がそのまま続きます。その代わりに閉店も早く、八時頃には品切れで早仕舞いすることも珍しくないと聞きました。これらの事実から察するに、この店では七時を過ぎると早くも終盤に入るのかもしれません。とはいえ、その時点でもまだ十分な品数はあり、品切れの心配は当面なさそうでした。今日限りの現象という可能性はあるものの、落ち着いて呑みたいなら七時頃が狙い目という仮説が成り立ちます。次回試してみるのもよさそうです。

大甚本店
名古屋市中区栄1-5-6
052-231-1909
1600PM-2100PM(売切御免)
日祝日定休

酒二合
煮穴子
小芋煮
もずく
ぬた
もろこ佃煮
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灼熱の近畿を行く 2017 - リニア・鉄道館

2017-08-21 17:42:05 | 東海
リニア・鉄道館を見学し、五時半の閉館まで滞在して終了となりました。二階の展示については手が回らず、事実上の素通りにはなったものの、主な展示物については余すことなく見学できたというのが実感です。

三月に訪ねた京都鉄道博物館が、規模が大きいだけの残念な施設だっただけに、果たしてこちらはどうかと懐疑的な部分もありました。しかし、結論からいえば非常に充実した展示でした。一言でいうなら、車両の展示を中心に据え、それをとことん磨き上げることによって、唯一無二の価値が生まれているとでも申しましょうか。
京都鉄道博物館の残念なところとして、ほとんどの車両を立入禁止にしていることと、現役末期に加えられた改造を復元せず、塗装だけ元に戻すなどの中途半端な対応が目立つことを挙げました。これに対してリニア・鉄道館では、可能な限り原形に戻し、形態に変遷があったものについては、いつの時点の姿を再現したかが明記されます。車内については一部の区画を開放し、その区画から残りの部分も見渡せるようにすることで、よい状態を保ちつつ車内を見学可能とすることに成功していました。さらに、展示された車両の来歴、特徴をまとめた一形式につき二、三分ほどの映像が流され、それらを視聴することでより理解が深まるという寸法です。
原鉄道模型博物館と同様、あえて座席を設置せず、自由に移動しながら鑑賞できるレイアウトも、かつての交通博物館から続く伝統的な形式と一線を画しています。もちろん、架線柱のない線路を電車が走るなどというあからさまな欠陥はありません。
車両展示の充実ぶりとは対照的に、この手の博物館には付き物の技術、営業、歴史に関する展示はささやかです。しかし、いずれについても社業の中核でもある東海道新幹線を主体にした構成を採ることにより、少ない展示で効果的に伝える工夫がなされており、総花的でまとまりのない京都鉄道博物館より個人的には好ましく思われました。難癖を付けるとしても、いの一番に掲げられた「リニア」の展示がごくささやかで、実質的には「鉄道館」に等しいことしか思いつきません。

興味のない人々にしてみれば、どちらも似たような車両が並んでいるようにしか見えないのかもしれません。しかし、少なくとも自分の目には、京都鉄道博物館との歴然とした質の違いが感じられました。閑散線区にも一律にロングシート車を投入するなど、利用者無視の合理化、省力化が目に余る近年のJR東海ではありますが、この施設については素直に感心させられた次第です。
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灼熱の近畿を行く 2017 - あおなみ線

2017-08-21 13:58:53 | 東海
あおなみ線に乗り継いで、リニア・鉄道館のある金城ふ頭へ向かいます。一日乗車券があったためこちらを購入。終点まで往復しても元は取れないものの、リニア・鉄道館の入館料が200円割り引かれるため、結果的にはお釣りがくるという寸法です。
乗り継ぎに時間が要ったのは、荷物を預けるロッカーを探すのに手間取ったからです。JRの構内ではロッカー不足が慢性化しており、名古屋駅でどこに荷物を預けるかは毎回思案のしどころでしたが、今回穴場を見つけました。コンコースの直下にある桜通線の改札前です。そういえばこの路線もあったと思うほど、余所者にはなじみの薄い桜通線ですが、その分別世界のように人通りは少なく、コインロッカーもがら空きでした。しかも、エスカレーターを上がった場所には新幹線の改札があり、最後に荷物を引き取ることを考えても理にかなっています。次回からは迷わずここを選んでおけばよさそうです。

★名古屋1345/373H/1409金城ふ頭
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灼熱の近畿を行く 2017 - 新快速再び

2017-08-21 12:58:20 | 東海
再び新快速に乗車し名古屋へ向かいます。車両は313系6連に代わりました。
静岡地区の国鉄型車両がロングシート車に置き換えられたときは呆れましたが、さらに悪質なのが、最近キハ40系を置き換えた気動車です。高山本線の沿線で活動したときも、普通列車はロングシート車ばかりでした。あの東日本でさえ、近年は申し訳程度ながらもクロスシートを設置する中、東海は優等列車を除き全てロングシートに統一する方針を固めたのかもしれません。そうだとすれば、この新快速もいずれはロングシートに置き換えられるのでしょうか。今はまだ直視したくない現実です。

★大垣1241/2332F/1313名古屋
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灼熱の近畿を行く 2017 - 争奪戦

2017-08-21 12:12:26 | 東海
米原から普通列車に乗り継ぎました。運用につくのは311系4連です。
普通列車で延々移動する場合、東海から近畿、近畿から中国への移動が昔から難関となってきました。県境の輸送力が格段に落ち、その分一本の列車に乗客が集中するからで、青春18きっぷの利用期間はその傾向がより顕著となります。全ての乗客が乗り継ぐわけではないにしても、12連の新快速から4連の普通列車に乗り継ぐ以上、争奪戦の様相を呈することも覚悟しなければなりません。下車した乗客が一斉に跨線橋を渡っていく光景を目の当たりにし、立ち通しという最悪の結果が浮かぶ中、幸いにもほぼ全員が着席できる適度な乗車率となりましたが、これが昨日ならば果たしてどうだったでしょうか。平日の恩恵を実感する一幕です。

★米原1200/214F/1231大垣
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灼熱の近畿を行く 2017 - 新快速

2017-08-21 11:41:49 | 近畿
一晩滞在した京都を後に、新快速で米原へ向かいます。京都に泊まるのが直近一年で七度目だと昨晩申しましたが、よくよく数えてみると六度目でした。自分でも数えられなくなるほど通ったということです。こうなると今更撮るべきものもなくなり、滞在中にシャッターを切ったのはわずかに二回でした。だからといって物足りなさを感じているわけではなく、むしろ京都の夜を満喫したという満足感が残りました。これでよかったということなのでしょう。

★京都1100/3440M/1153米原
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灼熱の近畿を行く 2017 - 第一旭

2017-08-21 10:26:23 | B級グルメ
移動の前に早めのお昼をいただいていきます。第一旭、新福菜館のいずれにも待ち客がいないという状況につき、本日は第一旭に飛び込みました。
人手不足の影響か、今月から新福菜館の営業時間が短縮されましたが、これは由々しき問題です。朝10時から夜9時までということは、朝の新幹線で京都に着いてもまだ開いておらず、帰りの新幹線が出る前には閉まっているわけです。これは、どちらの状況でも第一旭しか選べないことを意味します。しかも、あちらから流れてくるお客が相当数出ることを考えると、第一旭の入店待ちは一層常態化するでしょう。そうなれば、ここに立ち寄る機会も激減しかねません。深刻な弊害が懸念される中、両方選べる状況で再訪できたのは幸いでした。

第一旭
京都市下京区東塩小路向畑町845
075-351-6321
530AM-200AM
木曜定休
特製ラーメン850円
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灼熱の近畿を行く 2017 - ホテル杉長

2017-08-21 09:24:17 | 近畿
既報の通り、昨晩はホテル杉長の世話になりました。日曜の京都の宿には十分な余裕があり、呑み屋街まで歩けるビジネスホテルが四千円台から選べる状況ではありますが、数百円の違いで和室に泊まれるならば、料金の差を補って余りある価値があります。繁華街、ビジネス街から適度に離れた閑静な立地も好ましく、今回も快適に過ごせたことに感謝しています。
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灼熱の近畿を行く 2017 - 四日目

2017-08-21 09:13:52 | 近畿
おはようございます。昨晩は日付が変わってから「いっしょう」を辞去し、お約束の「大豊ラーメン」に寄ってから宿に戻るという顛末でした。夜更かしが響き、本日は少し遅めに目覚めました。曇りがちだった空から先程日が射してきたところです。今日も酷暑が予想されています。
前回は名古屋に寄る予定を急遽取りやめ、レンタカーを手配して琵琶湖を周遊しました。しかし、好天とはいえこの暑さではそこまでする気力が起こりません。今度こそ名古屋に寄って帰ろうかと考えています。
特に急ぐつもりはないため、名古屋までは在来線での移動になるかと思います。到着後は自身初となる「リニア・鉄道館」を見学し、最後に「大甚本店」を巡礼してから帰路につくというのがおおよその構想です。
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