日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

本日の晩酌 - 明鏡止水

2017-08-01 23:09:14 | 晩酌
明鏡止水が様々ある中でも、「垂氷」と並んで絶賛してきたのが夏純米こと「日本の夏」です。短い間合いでいただくと、あちらによく似た酒だと改めて思います。雑味がなくて飲み飽きせず、味わいの骨格がしっかりしていて切れもよく、なおかつほどよい吟醸香があって、「呑んだ」という手応えを感じさせるというのが、前回綴った「垂氷」に関する寸評ですが、それはこの酒にもほぼそのまま当てはまります。税抜1080円という価格までもが同じです。香りについてはこちらの方が控えめのような気がしなくはないものの、二つ並べて飲み比べでもしない限り、確たることはいえません。そうだとすれば、一年中手に入る「垂氷」があれば十分ともいえ、これのどこが「夏」なのかという一抹の疑問が湧いてくるところではあります。
それにもかかわらず毎年手に取ってしまうのは、叙情的なラベルがひときわ秀逸だからでもあります。向日葵畑を主役に据えたのが今年の絵柄で、遠くの方でトンボを追う子供達、田畑の中に散らばる茅葺き屋根の農家と、山の向こうに立ち上る入道雲が郷愁を誘います。

★明鏡止水 夏純米「日本の夏」
大澤酒造(長野県佐久市)
日本酒度 +4
酸度 1.6
アルコール分 15度以上16度未満
長野県松本市 山崎精一商店にて購入
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