日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

新春の四国を行く

2013-01-02 23:06:25 | 近畿
宿に戻って一風呂浴びて、本日は少し早めの全行程終了となりました。それは想定の範囲内だとしても、目下頭を悩ませていることが一つあります。明日以降の行動をどうするかということです。というのも、先刻申した通り、当初の予定が詰め込みすぎになっていて、計画段階ではこれでよいだろうと思ったはずが、改めて考えると随所に綻びが出ているのです。
特に強行軍なのが明日です。奈良を出て高速で徳島へ直行し、その日のうちに高知まで乗り込むという予定を立てたはよいものの、徳島に着くのは早くとも昼過ぎというのが現実的なところでしょう。そこからしばらく滞在すればたちまち日が暮れて、再び高速を飛ばしても、高知に着くのはかなり遅くなると予想されます。結局のところ、申し訳程度の徳島滞在と高知宿泊以外は、移動に追われるばかりで何の見所もないという結果になりかねません。
これはとりもなおさず、当初の予定が破綻をきたしているということでもあります。たとえば、去年は高知に一泊二日をかけ、他の三県を実質一泊二日で回ったため、合わせて四日ほどの時間をかけたことになります。一昨年は高知徳島高松松山にそれぞれ一泊しました。それに対して、今回は実質二日半で四国を一周しようとしているのですから、無理が出るのも当然ではあります。そのことにようやく気付いた今、活動の縮小を検討し始めている次第なのです。

それではどうするかというと、結論としてはまず高知を切ります。明日は奈良の近辺で活動して大阪に泊まり、翌日徳島に上陸して、その日のうちにできれば松山まで足を延ばし、あとは当初の予定をなぞるというのが現時点での修正案です。もともと高知は花見の時に再訪したいと思っているため、今回外しても特に問題はありません。松山にすらたどり着けないという可能性も想定はしており、そのときは三泊目を高松にして、それ以上先には進まず引き返し、最後の夜は和歌山か神戸泊にします。このあたりが最も現実的なところかもしれません。
とりあえず腹は固まってきたという感はありますが、明日の天気が振るわなければ、ひたすら移動にあてるという選択も考えられないわけではありません。明朝の空模様を見て決断したいと思います。
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新春の四国を行く

2013-01-02 21:30:53 | 居酒屋
少し遅くなりましたが真打ち登場です。実は、真っ先に飛び込んだはよいもののまさかの満席で振られ、小一時間散策してから再訪したという次第です。奈良に泊まったのはこの店に寄るためだったのですから、何にしても無事再訪できたのはよいことでした。
一月少々しか間隔が開いていないこともあり、感覚の鮮烈さという点で前回に及ばないのは仕方のないところです。しかし、同じ店を何度も訪ねて分かるよさというものはあります。それこそが今回の目的なのですから、間隔が短かろうと別によいのです。趣向を変えて違うものを注文すればよいのに、結局気に入ったものを同じ順番で選んでしまうのは、ここでその品をいただくということが一つの楽しみになっているからでもあります。ひとしきりマンネリズムを楽しんだところで、帰り際にはお年賀にとペットボトルの差し入れが。さりげない気配りがこの店ならではです。今年最初の酒場めぐりは幸先のよい幕開けとなりました。


奈良市光明院町16
0742-22-8771
平日 1700PM-2230PM(LO)
日祝日 1700PM-2130PM(LO)
木曜定休

貴仙寿
にこごり
油揚げの焼いたん
若鶏串焼
赤だし
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新春の四国を行く

2013-01-02 20:29:51 | 酒屋
早々に乗り込むなどといっておきながら良酒屋発見です。「蔵」の並びに、古い町家を活かしながらも瀟洒に改装された店舗が建ち、県内30の酒蔵から120種ほどの酒が揃って、併設の立ち飲みコーナーで試飲もできるという触れ込みになっています。その通り、雰囲気は酒屋というより地酒のアンテナショップといった方が近く、品揃えは必要十分だとしても、陳列の仕方には工夫の余地がありそうです。もっとも、去年開店したばかりの若い店ということを考えると、まだまだこれからなのかもしれません。健闘を祈ります。

なら泉勇斎
奈良市西林22
090-7753-5722
1100AM-2000PM(木曜定休)
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新春の四国を行く

2013-01-02 20:04:55 | 近畿
奈良に着きました。前回訪ねてからわずか一月少々という異例の短い間隔で再訪に至ったのは、当地随一の古典酒場である「蔵」が正月早々営業していると聞いたからでした。しかし、正月だけにそれを除けば酒場のあてはなく、早じまいなどで足をすくわれると修復不能という事態にもなりかねません。前置きは抜きにして今夜は早々に繰り出したいと思います。それでは後ほどお会いしましょう…
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新春の四国を行く

2013-01-02 17:21:28 | 東海
日没に伴い昼の部は終了、給油を済ませて名阪国道経由で奈良へ向かいます。結局、初日の実質的な活動は津の近辺を回っただけでした。これで明日は本当に高知までたどり着けるのでしょうか。今回の旅程は普段にも増して詰め込み気味で、終始時間との闘いが続くと予想されます…
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新春の四国を行く

2013-01-02 16:10:51 | 東海
残り時間もわずかになったところで一身田の駅を訪ねます。それぞれ個性を持った阿漕、高茶屋の両駅に対し、この駅は実にてらいのない切妻屋根の木造駅舎です。しかしそれは平凡ということではなく、均整のとれた美しさと形容するのが合っています。瓦葺きの庇が駅舎の正面から右の妻へ向かって回り込み、その中央から切妻の車寄せが張り出す造りは、まさに教科書通りの正統派です。壁面は現代的な建材を使いつつも漆喰風に仕上げられ、黒い瓦と焦げ茶に塗られた柱、さらには同色の窓格子とともにツートンカラーをなしていて、これまた簡素な中にも均整のとれた出で立ちを創り出しています。しかも、基礎を少し高めに造り、石段を三つ登ったところに駅舎を置くことで、より一層絵柄が引き立つように仕組まれており、この建て方は阿漕、高茶屋と同様です。津をはさんで南北に隣接するこの三駅ですが、風格ある木造駅舎と広々した構内からは、伊勢参りで賑わった昔がありありと偲ばれるようで、今回時間をかけて再訪した甲斐はありました。
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2013-01-02 14:45:20 | B級グルメ
朝方買ったコンビニのおにぎり以来飲まず食わずで、大分腹が空いてきました。しかし日没は刻一刻と迫っており、悠長にお昼をとる時間もありません。渡りに船でイオンの中にスガキヤがあったため、こちらで手早く済ませます。中京文化も体感できて、まさに一石二鳥です。

★スガキヤ津南イオン店
津市高茶屋小森町145 サンバレー1F
1100AM-2130PM(LO)
特製ラーメン420円
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2013-01-02 14:22:54 | 東海
続いてはお隣の高茶屋駅を訪ねます。こちらは切妻の建物の左を低く、右を高くした非対称です。高い部分の屋根を庇のように張り出させ、四本の柱で支えて車寄せにするという構造は、規模こそ違えどかつての東舞鶴、改装前の原ノ町などを彷彿とさせます。構内が立派なのは阿漕と同じで、二面三線の長いホームの脇にはかつての貨物ホームの上屋が。駅舎ばかりか全体の造りが秀逸で、しみじみ鑑賞したくなるよい駅です。
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新春の四国を行く

2013-01-02 13:21:41 | 東海
定点観測で阿漕駅を訪ねます。切妻の木造駅舎は無人化されて久しく、全体的にくたびれてはいるものの、建物自体は個性的かつ立派なものです。まず目を引くのは、横に長い間口の中央に、吹き抜けの建屋を直角に置き、そこをエントランスにしていることで、切妻のファサードは向かって左の裾を短く、右の裾を長くした非対称になっています。よくよく見ると、一つながりに見える横方向の建屋も、左が低くて右が高い非対称です。遠目には切妻屋根の木造駅舎に見えながら、なかなか遊び心に富んだ設計であることが分かります。
この駅舎以上に立派なのが構内で、何両停まれるのかと思うほどの長い長いホームが、古めかしい木組みの上屋で覆われており、大幹線の駅と比べても見劣りしないほどの風格が漂います。今でこそたかが二、三両のローカル列車が停まるに過ぎない小駅とはいえ、長編成を連ねた伊勢参りの列車が、かつてはこの駅に何本も発着したのでしょう。今となっては不必要に思えるほど立派で広々したこのホームと待合室が、過ぎし日の栄華を今に伝えているようです。
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2013-01-02 12:39:40 | 東海
馬鹿の一つ覚えで津観音に参詣します。いくら天の邪鬼でも、正月に伊勢へ来たなら伊勢神宮だろうという考えはありました。しかし、四国へ行くのに伊勢神宮はあまりに回り道です。混雑を避けたいということもあり、ここで今年の初詣を済ませることにいたしました。散歩客が時折通りがかるだけだった前回と違い、今回はざっと二、三十人の参拝客が訪れていて、束の間の賑わいを見せています。浅草、大須と並ぶ三観音という割にはあまりに地味なこの観音様ですが、このささやかさがよいのです。浅草寺の賑わいを満開の桜に例えるならば、人知れずひっそり咲く梅の花のごとき奥ゆかしさがこの観音様にはあると思います。
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2013-01-02 09:50:47 | 東海
川越で高速を下り、そこから23号線を快走して津に着きました。気温は8度、雲が出てはいるものの穏やかな日が差し込んで、上着要らずの陽気になっています。全身がこわばるような北海道の寒さを体感した直後だけに、思わずほっとするような小春日和です。
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2013-01-02 08:06:11 | 東海
新東名を快走して浜松に着きました。大幹線だけに交通量はそこそこながら、目に見えて違うのがトラックの数で、ほぼ走っていないといっても過言ではありません。やはり正月なのだと実感する光景です。
正月の日の出は遅く、七時を過ぎてようやく弱い日差しが山影から顔を出しました。気温は都内より大分下がって氷点下1度、しかし北海道の寒さに比べれば何でもありません。空には雲一つなく、今日も穏やかな冬晴れになりそうです。
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2013-01-02 05:10:44 | 東海
高速までの道すがら給油を済ませます。正月だけに、どんな深夜早朝にも経験したことがないほど246号線が空いています。これなら一般道でも十分用は足りるため、高速は横浜青葉からでよさそうです。
今回の往路は四日市・亀山経由となるため、好むと好まざるとに関わらず東名・新東名経由での移動となります。復路の経由地は流動的ながら、仮復旧した笹子で追突事故が続出していることを考えると、依然として中央道を避けた方が無難ではあり、順当ならば往復とも東名・新東名経由ということになるでしょう。しかし、新東名がどんなに高規格であろうとも、走って楽しいのは何といっても中央道です。昨秋以来、北陸への往路九州への往復と東名・新東名経由が続いており、無味乾燥な移動にはやや食傷気味になってきました。中央道が早く復旧してくれればよいのですが。
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新春の四国を行く

2013-01-02 04:13:38 | 東海
出発します。二時台に出るなどと言っておきながらこの時刻になったのは、寝坊をしたからではなく、年賀状の準備に手間取っていたからです。今までいくらでも時間はあったというのに、結局出発間際に慌てて片付けることになるのですから、毎度のことながらだらしのない人間です。しかし、去年は七草を過ぎてからの投函だったことを考えると、今年は多少なりともましな方ではないでしょうか。
年賀はがきを買いに走る途中、死んだように静まりかえった都心がいかにも正月らしくて印象に残りました。あのまま北海道に出ていれば、こんな正月らしさを体感することもなく終わっていたわけで、そう考えると四日の休養もあながち無駄ではなかったのかもしれません。
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