廃校を巡る

風雪に耐えた美しい木造校舎。小さな空き地にポツンと二宮尊徳。
錆びたブランコに、朽ちかけた百葉箱。廃校ノスタルジア…。

群馬県 旧東村(みどり市) 花輪小学校

2015年01月19日 18時46分45秒 | 群馬の廃校
2015年初の更新ですが、ここ1ヶ月以上新たな廃校巡りもしていないので、
細々と蔵出しの物件をアップします。

昨年足尾から群馬県桐生市まで、わたらせ渓谷鐵道沿いにある廃校を巡った時の物件。
現在はみどり市になっていますが、旧東村にある花輪小学校を訪ねました。

同じ年に統合により廃校になった杲小学校や沢入小学校と比べ、
格段に廃校後の扱いが上等です。

それもそのはず、旧花輪小学校はみどり市の登録有形文化財に指定されています。
明治6年5月に開校し、現存する木造校舎は、
日本鋼管の創立者であり、卒業生だった今泉嘉一郎氏の寄付により建てられたそうです。
やはり、当時の財界人は気っ風がいいですね。

卒業生には今泉嘉一郎氏の他に、童謡「兎と亀」の作詞をした、童謡の父と称される石原和三郎氏がいます。
和三郎は当小学校の校長も務めたそうです。

現在の校舎は記念館として今泉嘉一郎氏や石原和三郎氏の資料が展示されていたり、
学校時代の写真や給食のサンプル等も展示されていました。
常駐する職員の方が色々と説明してくれました。

国鉄時代の足尾線の資料も展示されていて。鉄関係が好きな人も楽しめそうです。

美しい木造校舎なのですが校庭部分に保育園が新たに作られて、
校庭から引いた写真が撮れないのがちょっと残念。
















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1 コメント

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Unknown (4あほ はじめっち)
2018-12-25 14:53:10
むかしの木造校舎には、つやを出すために
「ワックス」の代わりに「米ぬか」を使って、乾拭きしてました。
花輪小学校は建てた当初から水拭きで奇麗さを保ってきたそうです。
「ワックス」も機械がけで定期的に施してたらしく、
とても大切に使われてきた感がありました。
・・・ハイカラな学校さんだったんですねはじめっち

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