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ふぅん

闇閃閑閊 ≡ アノニモス ≒ 楓嵐-風

濁ってゆく苦渋

2010-02-08 19:24:45 | 日々随想
紅茶が大好きだった時代がある


僕の味覚は すこぶる音痴なんだけれど
苦味を おいしいと思う傾向があって
だから 紅茶もワインも タンニンが豊富なものを選んでしまう





ニルギリ とか ウヴァ なんかの
しっかりした茶葉で
渋い味を楽しんでいた


時々 ミルクティーにして


でも 夏になって
僕が好きな茶葉は
アイスティーに向いていなかった


容易に クリームダウンして
透明感のない 濁ったアイスティーになってしまう
氷の中に 一気に入れても タンニンが強すぎた


ふうん


だから 夏は紅茶を 諦めて
秋になった頃
少し 変わった紅茶に嗜好が変化していた


最後は とても癖のある キームンだった
でも それから 烏龍茶に移行して
やがて 紅茶でなく 薬用茶になってしまった


今では 2リットルのヤカンで
四種類の茶を ブレンドして
煮出して飲んでいる


本当は ずっと 
ウヴァとか ニルギリでいたかったんだ
でも 濁ってしまうのが いやだったんだ


どちらかを 諦めなければいけない時
僕は 比較的 容易に 双方を捨ててしまう
そして 全く新しいものを 追いかける


今は チリの赤ワインで
タンニンと 仲良くしている
もう 選択などせずに 味わっていたい


今なら 濁ることくらい
それほど 気にならないかも知れないけど
それは もう 過去形の選択


牡蠣とツクモと2本のワイン

2010-02-07 15:19:20 | 日々随想
牡蠣の殻を眺めながら
ハタと思った
牡蠣って どうやって生まれるのだろうか


卵なのだろうか
でも 貝の卵なんて
見たことないし


寿司屋で 僕は ヒカリモノと貝類を食べる
これだけ 貝類が好きなのに
貝の生態を ちっとも知らなかったことに 気づいた





貝は いろいろあるらしい
というのも 雌雄一体のものから
そうでないものもあって


牡蠣は 海の中で 放射された
卵子と精子が 出逢って 受精するらしい
というか すごい偶然じゃないか? それって


で 1日で貝殻が出来始めて
気に入った場所にくっつくと
そこから 一生 離れずに育っていくらしい


植物みたいな生涯だな そりゃ


そして 浄化能力が凄いらしい
1時間で 10リットルの水を吸って吐いて
食事しながら 水が濾過されていくらしい


ふうん


広島の他に 九州の牡蠣を食べた
その中のひとつが 九十九島とあって
百(もも)に つくから 九十九を ツクモと言うんだなどと
偉そうに 薀蓄をタレたのだが…


どうやら クジュウクシマ と読むらしい…


で 九十九髪というと
「白」は 「百」に 「一」足りないから
白髪のことを意味するらしい…


ふうん


「幸」から 「一」を盗っただけで 「辛」になる
僕は 歌詞でも このセリフを使ったのだけれど
ツクモガミの方が 面白いな というか 使えそうだ


そんなワケで
タンゴではなく アメリカンポップが流れていた店内で
生まれた 様々な疑問は 帰宅して解決


これからは モンブランを つくもやま とか
白い雪景色を 九十九な雪景色 とか
いろいろ 使ってみたくて ワクワクしている


マイスターのオイスター

2010-02-06 14:17:55 | 日々随想
かつてから 約束していた
オイスターバーで 飲み会だ
死ぬほど 牡蠣 食ってやる!





何故か 分からないんだけれど
牡蠣には タンゴが似合うんだ
それも シンプルなタンゴ


今日 行く店は
初めてだから
どんなBGMか分からないんだけれど


タンゴがかかってたら いいな


インド料理屋の インド映画音楽
スペイン料理屋の フラメンコ
イタリア料理屋の カンツィーネ
ベタだけど やっぱり とても似合うBGM


牡蠣は 無国籍なのに
コンチネンタルでなく 
アルゼンチンなタンゴのイメージなんだ


ふうん


耳は ふさげないアンテナだから
一方的に侵入してくる 音楽だけは
どうにか 似合うものを 求めてしまう


きっと ジャズだろうな


あ でも今日は 一人じゃないから
会話してる間は 人間の声を聞いてるのか
すぐに酔っ払って 途中から意識がなくなって


だから 最初の30分だけしか
店のBGMなんか 覚えてないかも
ま 楽しい夜になりますように

あずさに乗って

2010-02-05 23:59:59 | 日々随想
都内なのに 特急に乗った
だって 間に合わなかったから
立川から新宿まで 500円以上の価値の速さ





きっと もうすぐ新月
体内時計で いろいろ感じる
満月の前後1週間は 僕の閃きはバキバキ


でも もう 電話は出来ない
約束したから


翌日には 鮮度を失くすアイデアも
もしかしたら 世紀を超えるアイデアも
他人には どうでもよいこと


やたら 速い
というより
停車拒否をする特急の車窓で


僕は 様々なアイデアが浮かんだ
でも もう それを聞いてくれる人もいない
そう あとは 実物にするまで 各駅停車の日々


ふうん


今年 最初のヴァレンタインは
紫のチョコだった
ま 人妻からなんだけどね


ホワイトデーには
きっと ドデカゴンを贈ろう
食べられないんだけどね


逃がした魚は 大きいとかいうけど
釣り損じた釣り人は 
もっと大きいということも あるんだってこと
つきつけてやろうじゃないか

6・6・3

2010-02-04 18:59:12 | 日々随想
全部で108
煩悩の数だけ
五度圏図を描いた


煩悩は 6×6×3 なんだって


ふうん





唸りの大きさが 一目で解る五度圏図
ひとつひとつ 描いていくと
様々な響きが 頭の中をめぐっていった


昔 ある老齢の演奏家が言っていた
自分が若い頃は コピーなんて出来なかったから
買えない楽譜は 五線譜に ひとつひとつ写譜していたと


そうすると 作曲家の意図が
とても よく分かったという
でも 今の若い人達は 簡単にコピーしちゃうから…


ふうん


ミスも多いけど
ひとつひとつ 集中して
描いていくことは 
確かに たくさんのコトを学べた


その音律を考案した人が
音の現場の人なのか
それとも 卓上の理論家なのか


五度圏図を 描きながら
響きを想像していくと
そうしたことだって 容易に判断できてくる


できるだけ 分かりやすくしようと努力することは
今まで以上に 深い理解と 閃きが必要になってくる
そして ひとつひとつ 単調な作業を繰り返す


出来上がって
どれだけの人に 利用してもらえるか
全く 分からないのだけれど


この作業で
一番 たくさんのモノを もらえたのは
もしかしたら 僕自身なのかも知れない


さ 次は 表を作って
そこに 五度圏図を入れて
これから また 108回の作業が待っている