「何をやってるんだい?」
『ああ こうすると 潮の音が聞こえるんだ』
「潮?」
『うん 海の音だよ』
「なんで そんなもの 持ってるんだい?」
『一昨日の夜 貝を食べた店で もらったんだ』
「オイラも 聞きたいな」
『ああ じゃあ 貝の中へ 耳をすませてごらん』
「ふうん これが海の音なのか」
『ポラ君は 海を見たことがあるよね?』
「ああ 九州に一緒に行った時 車と船から 見たよ」
『そっか 海に近づくと 潮の匂いと音がするんだ』
「ふうん」
『波が 行ったり来たりしながら 海全体が満ちたり干いたり』
「基音と倍音の関係だね 海も振動してるってワケだ」
『そうかもね 地球は みな回転と振動に溢れてるんだ』
「オイラがいた星もそうだった 宇宙は 回転と振動に溢れている」
『潮の音は どうだい?』
「空っぽの貝殻が 海に帰りたがってる泣声みたい」
『ふうん』
『ああ こうすると 潮の音が聞こえるんだ』
「潮?」
『うん 海の音だよ』
「なんで そんなもの 持ってるんだい?」
『一昨日の夜 貝を食べた店で もらったんだ』
「オイラも 聞きたいな」
『ああ じゃあ 貝の中へ 耳をすませてごらん』
「ふうん これが海の音なのか」
『ポラ君は 海を見たことがあるよね?』
「ああ 九州に一緒に行った時 車と船から 見たよ」
『そっか 海に近づくと 潮の匂いと音がするんだ』
「ふうん」
『波が 行ったり来たりしながら 海全体が満ちたり干いたり』
「基音と倍音の関係だね 海も振動してるってワケだ」
『そうかもね 地球は みな回転と振動に溢れてるんだ』
「オイラがいた星もそうだった 宇宙は 回転と振動に溢れている」
『潮の音は どうだい?』
「空っぽの貝殻が 海に帰りたがってる泣声みたい」
『ふうん』