プログラム 最後の曲の
最後の音を 振り終えて
指揮者は 密度の高い静寂の中で
上げたままの 両の手を 静かに 力強く 握り締め
ガッツポーズ!
それから 下ろした両手を
胸の前で 祈りのように合わせて
ありがとう!
思わず 僕の視界は にじんでしまった
ミューズがくれた チョコレートは
ちょっとだけ しょっぱくなってしまった
やがて 客席の方を向いた 指揮者の顔には
本当に満たされた 笑顔が やわらかくて
アンコール
全てが終わって
合唱団も オケも 舞台裏に帰ってくる
そこには 幾つもの 笑顔と涙が 溢れていた
素晴らしいコンサートだった
千人を超える 拍手の音にも 体温があった
演奏も 拍手も 僕の涙腺をイタズラした
でも 負けずに 笑って 指揮者と団員を 拍手で迎えた
ふうん
現代では 音楽が 音として ポツリと存在できる
でも 録音や電波など 無かった時代
音楽は いつだって 人間の傍にしか存在しなかった
だから 音楽は
いつだって 体温の中にあった
演奏するものも 聴くものも
コンサートは 体全体で聴ける
耳だけじゃないんだ
だから 素晴らしい演奏の後には…
あの空間にいられて
本当に よかった
天然の目薬が こぼれそうになっちまったよ
最後の音を 振り終えて
指揮者は 密度の高い静寂の中で
上げたままの 両の手を 静かに 力強く 握り締め
ガッツポーズ!
それから 下ろした両手を
胸の前で 祈りのように合わせて
ありがとう!
思わず 僕の視界は にじんでしまった
ミューズがくれた チョコレートは
ちょっとだけ しょっぱくなってしまった
やがて 客席の方を向いた 指揮者の顔には
本当に満たされた 笑顔が やわらかくて
アンコール
全てが終わって
合唱団も オケも 舞台裏に帰ってくる
そこには 幾つもの 笑顔と涙が 溢れていた
素晴らしいコンサートだった
千人を超える 拍手の音にも 体温があった
演奏も 拍手も 僕の涙腺をイタズラした
でも 負けずに 笑って 指揮者と団員を 拍手で迎えた
ふうん
現代では 音楽が 音として ポツリと存在できる
でも 録音や電波など 無かった時代
音楽は いつだって 人間の傍にしか存在しなかった
だから 音楽は
いつだって 体温の中にあった
演奏するものも 聴くものも
コンサートは 体全体で聴ける
耳だけじゃないんだ
だから 素晴らしい演奏の後には…
あの空間にいられて
本当に よかった
天然の目薬が こぼれそうになっちまったよ