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ふぅん

闇閃閑閊 ≡ アノニモス ≒ 楓嵐-風

小さな日曜日

2009-12-20 22:16:25 | 響々詩想
「小さな日曜日」     詩・曲 anonymous



緑のカーテンの むこう側で ハリキルお陽様 呼んでいる
窓を開ければ 新しい風が 無邪気なワクワク 連れてくる

もうすぐ お湯が沸くけれど
紅茶かコーヒーがいいか また迷ってる
こんがりパンは いつもと同じジャムなのに

あの人の好きな歌を 知らずに口ずさんでいる
そんな自分に驚いて 思わず笑ってしまう

 こんな小さな日曜日でも 全ての人に 訪れますように
 どんなささやかな日曜日でも 全ての人に 訪れますように 


お気に入りの白い靴を履いて 少し遠くまで歩いてみよう
小川に沿った ゆるやかな道の 笑顔は それぞれのインテンポ 

お散歩中の ぬいぐるみ しゃがんで話かけてみた
初めましての挨拶なのか ペロペロくすぐったいよ

あの人の好きな本を 木陰でめくってみれば
相変わらずのページで 栞がふてくされてた

 そんな小さな日曜日でも 全ての人に 訪れますように
 どんなささやかな日曜日でも 全ての人に 訪れますように 


初めの一歩

2009-10-23 22:27:33 | 響々詩想
結構 悩んだ


フォルテッシモを選ぶと グラデーションの安定感が無くなる
ピアニッシモから フォルテまでなら なんとか信頼感がある
不安定な極端を選ぶか 信頼できる中庸を選ぶか


今までの僕なら 躊躇なく 極端を選択したと思う
でも これは楽器だし 弾き手の立場に立てば
ダイナミックレンジより レスポンスだろう


新しい楽器というのは 前例も模範もない
だから難しいし だからワクワクする


いろいろ 試して 試行錯誤して
楽器は音楽のために誕生するのだから
インパクトより 音楽的な可能性のある方向を選択した


すべての ジャックを作ってる時に
また 違ったアイデアが生まれるかも知れないし
そもそも 成功が約束された領域でないはずだったし


集中して 没頭すると
自分の能力以上の領域に 暴走していたりする
それは ただの思い上がり


細かい オガクズを払って 工房を出た
道端で 夜空を見上げながら 騒いでる人たちがいた
流星群が見えるとか 見えないとか


ふうん


願いごとするのには いい夜だったんだね


ふと 会社を辞めて 独立しようとしてた24歳の冬に
作った歌を 思い出した


風呂無しアパートから見上げていた夜空は
今より たくさん 星が見えていたっけ
いや 今より ずっと 上を見ていただけだったのかも



…………



「初めの一歩」       詩・曲 アノニモス



流れ星 消えないうちに 願いごとをするなら
かなえられるって言うだろ きっと あれは本当だね


何処にいても 何をしてても 時間のどの断面にも
たったひとつの その夢だけを 高く掲げていれば


こぼれ落ちた 僅か一粒のチャンスも手にできる


迷ってるひまは無い さぁ 勇気出して
初めの一歩 そこから すべてが始まるから



自分で心配してるほど 誰も期待はしていない
その中で恐れてるのは 何かを失うこと


退がらなくても 立ち止まっていたら 前には行けない


迷ってるひまは無い さぁ 勇気出して
初めの一歩 そこから すべてが始まるから


失敗より ためらいの方が 苦いもの
あの老人の それは勇気だった


迷ってるひまは無い さぁ 勇気出して
初めの一歩 そこから すべてが始まるから
 

たまゆら

2009-06-25 20:50:49 | 響々詩想
「たまゆら」                詩・曲 anonymous


透明な嘘をついても プリズムで疑うから
バラバラにほどかれたまま 散らかった真実

弛み無い時間は まるで つるつるな上り坂
追求めるのを緩めただけで どこまでも墜ちていく

心の密度までも 意地悪な反比例
小さくなってゆくのに 重くなって 痛み出して

さよならなんて 笑っても言えるけど あまりにくっつくから 
飲み込めずに 吐き出せずに 鮮やかに疼いてゆく

さよならの意味は 分かっているけど こんなに尖ってるから 
飲み込まずに 吐き出さずに 少しずつ刺さってゆく



まだ温かい記憶を冷まして 思い出に固まるまで
あとどれくらい 新鮮な無垢を 糊塗りするのだろう

幸せから たったひとつの はじめを失くしてしまえば
辛くなると 気付いた時は いつだって遅すぎる

疲れた独楽のように 大きくぶれて回る
全てを失うまで 止められない 揺れる重心

ありがとなんて 笑っても言えるけど あまりにピリオド過ぎて 
飲み込めずに 吐き出せずに 鮮やかに歪んでゆく

ありがとの意味は 分かっているけど こんなに虚しいから 
飲み込まずに 吐き出さずに 少しずつ融けてゆく

さよならなんて 笑っても言えるけど あまりにくっつくから 
飲み込めずに 吐き出せずに 鮮やかに疼いてゆく

あの夏のペンギン

2009-05-07 18:27:35 | 響々詩想
  「あの夏のペンギン」   詩・曲 anonymous


遠い夏の海
ねぼけた おひさま
ただ どこまでも
泳いでみたかった


ある日 辿り着いた
あたたかい海は
窮屈だったから
歩いてみた


ぎこちない 足跡のこして
急に大空が 隠れていった
ジャングルが 昼寝をしていて
すいこまれるまま 闇の中へ


ぎっしりな世界
どこへ向かってるのか
どうして歩いてるのか
迷うこともできない


気がつけば 山の上
遥か遠い海
すべてが 小さく見えたけど


あの海へ戻ろう
翼を広げて 
風のように