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ふぅん

闇閃閑閊 ≡ アノニモス ≒ 楓嵐-風

濁ってゆく苦渋

2010-02-08 19:24:45 | 日々随想
紅茶が大好きだった時代がある


僕の味覚は すこぶる音痴なんだけれど
苦味を おいしいと思う傾向があって
だから 紅茶もワインも タンニンが豊富なものを選んでしまう





ニルギリ とか ウヴァ なんかの
しっかりした茶葉で
渋い味を楽しんでいた


時々 ミルクティーにして


でも 夏になって
僕が好きな茶葉は
アイスティーに向いていなかった


容易に クリームダウンして
透明感のない 濁ったアイスティーになってしまう
氷の中に 一気に入れても タンニンが強すぎた


ふうん


だから 夏は紅茶を 諦めて
秋になった頃
少し 変わった紅茶に嗜好が変化していた


最後は とても癖のある キームンだった
でも それから 烏龍茶に移行して
やがて 紅茶でなく 薬用茶になってしまった


今では 2リットルのヤカンで
四種類の茶を ブレンドして
煮出して飲んでいる


本当は ずっと 
ウヴァとか ニルギリでいたかったんだ
でも 濁ってしまうのが いやだったんだ


どちらかを 諦めなければいけない時
僕は 比較的 容易に 双方を捨ててしまう
そして 全く新しいものを 追いかける


今は チリの赤ワインで
タンニンと 仲良くしている
もう 選択などせずに 味わっていたい


今なら 濁ることくらい
それほど 気にならないかも知れないけど
それは もう 過去形の選択