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さりチャンの「英語多読」宣言!!

次は・・・めざせ300万語♪♪
英語で楽しみたい★さりチャンの読書記録★

The BIG SLEEP

2010-03-09 06:54:59 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 4) YL 3.8 語彙レベル1400 総語数14000


Raymond Chandler の『大いなる眠り』のGR版です。

チャンドラーの ハードボイルド小説 私立探偵フィリップ・マーロウ シリーズの1作目で、邦題『三つ数えろ』や『大いなる眠り』で映画化されています。

どれも聞いたことはありますが、なにしろ1939年の作品なので読んだことはありません。

Philip Marlowe は自分以外誰も信じないニヒルな探偵です。
そういえば… ハードボイルドとか、ニヒルとかいう言葉を久しく聞いていませんでした。

今の世の中の風潮がそうなんでしょうかねぇ。。。


ストーリーは、オイルビジネスで財をなした General Sternwood が「ゆすり」から逃れるため Marlowe を雇います。
Sternwood には美しいけれどトンデモナイわがまま不良娘が二人いて…
そして、次々と殺人事件が起こります。。。

作品は一人称で書かれているので Marlowe の気持ちがよくわかる・・・かなと思ったら読者にも心の内をぜんぶ話してはくれていないようでした。

この手の話は好みが分かれると思いますが、チャンドラーの名を知らしめた代表シリーズです。





DEATH OF AN ENGLISHMAN

2010-03-07 20:32:39 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 4) YL 3.8 語彙レベル1400 総語数14000


はぁ~、やっと久々GRを読み終えました。

OBWのステージ4 はときどき読んではいるのですが、これは少々難しめでした。

舞台はイタリアの Florence でイタリア人の名前がわかりにくいのと、登場人物のイタリア人たちが英語ができないという設定なのに会話の「 」の部分が英語なので妙な感じでした。
でもホントにイタリア語だったらとっても困りますけど。

Florence で起きたイギリス人殺人事件なのですが、スコットランドヤードの警部たちがやって来て、「こりゃ大事件」と思って読んでいったら、実は事故のようなものだった。。。(本当はそうではないと思うけれど…)


"the perfect student" と呼ばれている新人の Bacci は上司の Marshal が嫌いで(というより軽蔑している?)、Marshal あての通報だったのにも関わらず彼に知らせないで一人で現場に行ってしまいます。

新人の Bacci は北イタリアのお金持ちの家の出身で、上司の Marshal はマフィアで有名なシシリーの出身。

キャリア新人警察官とノンキャリベテラン警察官の確執…
ありがちな話です。

結局この新人クンの初動捜査のせいで事件はこんがらかってしまいます。

けれど捜査が進んでいくほどに、この新人クンのプライドも自信も粉々に砕かれていきます。

そして、この図体がデカイだけで無能そうな、でも心の温かそうな Marshal があっさり事件を解決してしまいます。


こういうお話ってテレビや邦画の刑事モノでよくありますよねぇ。


ところで、イタリアは警察組織が日本と違い2つあるようで、carabiniere(複数形 carabinieri) は警察官というより軍人に近いようです。

新人クンは Carabiniere Bacci と表されていました。



TALES OF MYSTERY AND IMAGINATION

2010-02-14 23:35:26 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 3) YL 3.2 語彙レベル1000 総語数11000


今まで思わせぶりをしていた Edgar Allan Poe の短編集です。


The Fall of the House of Usher アッシャー家の崩壊

The Black Cat 黒猫

The Masque of the Red Death 赤き死の仮面

William Wilson ウィリアム・ウィルソン

The Tell-Tale Heart 告げ口心臓



表紙は不気味ですねぇ…

情景を思い浮かべると"マジ恐"なので、できるだけ淡々と読んだ私はおバカだったとちょっと後悔しました。

どうせなら存分に恐がりながら読むべきでした。

でも映像では絶対見たくないですねぇ。

ポーの作品は知っているかたも多いと思います。

こういうお話を書く人っていったいどんな人なんだろうと思ってしまいます。
で、意外に普通の人だったりするのです。

げに恐ろしきは人間の心です。

人の心は深い暗い底無し沼のようなもの…

バレンタイン・デイにこういうの読む私もどうかと思いました。



William Shakespeare

2010-02-10 23:51:54 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 2) YL 2.8 語彙レベル700 総語数9135


古典の代表格の一つといえば、シェイクスピアですネ。

これはシェイクスピアの作品ではなく彼の伝記です。

こちらのストーリーは、シェイクスピアの親友 Toby (架空の人物)が少年時代のシェイクスピアとの出会いから亡くなるまでを回想するという内容です。

シェイクスピアの作品の数々はあまりに有名ですが、そのうちきちんと読んだことのある作品はほんの少しです。

だいたいシェイクスピアがどういう人なのかもよく知りませんでしたし…

彼は役者もしていたんですねぇ。
出演者一覧の最上段にシェイクスピアの名前が記載されており、俳優としての活動も盛んだったようです。

たくさんの友人との交流やエリザベス1世やジェームズ6世との関係も描かれており、16世紀の時代背景も垣間見ることができます。

また、これを読むと少しだけ彼の人となりが見えてきます。

ちゃんともう一度彼の作品を読んでみたくなってきました。

シェイクスピアの原作は中古英語(古英語?)でたぶん理解できないので現代版なら挑戦できるかな。


最後にToby が今でも思い出すシェイクスピアのソネットの一節として紹介されていました。

Not marble, nor the gilded monuments
Of princes shall outlive this powerful rhyme...

確かに400年を経た今でもシェイクスピアの作品は色褪せていません。





Robinson Crusoe

2010-02-09 23:10:57 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 2) YL 2.8 語彙レベル700 総語数7300


ロビンソン・クルーソーは有名すぎるので当然知っている話だと思っていたら、実は1度も読んだこともない未知のお話でした。

それにしても、こんなことってあるのでしょうか

仮にモデルらしき人がいたとしても、実話はあり得ませんよネ。


ロビンソン・クルーソーは1632年、ヨークに生まれた。

彼の父は商売で成功していて、彼には良い仕事について穏やかで快適な人生を送らせたいと考えていた。
しかし彼は冒険にあふれたエキサイティングな人生を望んでいた。

1651年、友だちに誘われ友だちの父の船でロンドンに向かったのが彼の最初の航海だった。

2度目のアフリカ ギニアへの航海の途中、トルコの海賊に襲われ2年間トルコ人の船長の奴隷となる。

その後小さな釣り船で逃走をはかり、漂流の末ポルトガル船に救助されブラジルに上陸する。

ブラジルで必死に働きお金持ちになるが、冒険の虫がうずいてきた頃、友だちにアフリカでの商売に誘われ、1659年、またまた海に出てしまう。

そしてお約束の大嵐。
船は遭難し、ロビンソンだけが無人島に流れ着く。
彼はこの島に長い間いることになりそうだと感じて、長い木の切れ端にこう彫り付け、日付を毎日彫ることに決めた。
I CAME HERE ON 30TH SEPETEMBER 1659


それから長い長い彼の冒険、努力と工夫と忍耐の日々が続いたのでした。
彼がその島を出て故郷のイギリスに戻れることになったのは、1686年12月19日、
島に漂着してから、実に27年2ヶ月と19日後のことでした。

で、さらにスゴイことには帰国後、彼は結婚し二男一女を儲けています。

「もう海の冒険も危険もまっぴら」 と言っていたのに、妻が亡くなってから、(ロビンソンが静かな生活に長いこと我慢できるわけがないと知っている)甥に誘われて、1694年にまたまたまたインド、マレーシア、フィリピンへの航海に出発したのでした。


お疲れさまで~す。