ももママの心のblog

猫が大好き。有料老人ホームで生活相談員をしています。映画が好きだけど、なかなか見られません。

ERⅩⅢ第23回(#290)「蜜月(みつげつ)の終わり」

2009-03-24 | 海外テレビドラマ
このシリーズのファイナルです。いつもどおり、最後はばたばたとして、何か事件が起こり、気がかりなまま半年ほど待たされるってパターンです。そしてシリーズが進むにつれて、起こる事件がショッキングになっていくんですよね。ファンとしてはちょっと辛いです。

気になるのはスタッフ関係で3つ。ERの患者関係で1つです。

まずは、スタッフの1つめ。ルカのことです。ハネムーンを後回しにしてクロアチアに帰国します。父親を病院に入れたら戻ってきてハネムーンを・・・と言っていますが、こんなに急いで行くって事は、かなり悪いのでは?そして、アメリカに戻って来れない事情が発生してしまうのかしら?
こんな風にアビーがジョーを抱いてルカが乗ったタクシーを見送るシーンがあるってことは、思わせぶりですよね。こんなシーンが伏線になって、「あれが一家が一緒にすごした最後の瞬間になった」という演出が多いように思います。ルカがあわただしく旅立っただけに、いやな予感がします。今までも、そのままシリーズ降板ってケースが多いのですよね。

スタッフ関係の2つ目は、モレッティ新部長です。ケリーの後釜に座ったルカは医師としては良いのですが、部長としてはどうも適任ではなかったようですね。辞任が妥当でしょう。後継者は腕利きのやり手です。医師としての腕も確かのようですが、病院の進むべき方向性もはっきりしていて「仕方ない」に流れているスタッフたちを批判し、強気で軌道修正しようとします。確かに処理能力以上の患者が来て何時間も待たされ、忙しさのあまりにカルテ記入が後回しになり、スタッフドクターがそこに居なかったために指示なしで投薬などがなされたり・・・。よくないことの連発なのが、カウンティ総合病院ERの今の現実なのです。慣れっこになって「仕方ない」と流されているスタッフたちを「もっと救え」と鼓舞するモレッティって、格好良いですね。しかし、ロマノもそうでしたが、良いことをしているのにあまりに口が悪くてぶつかることが多そう。アビーなんかことごとくカチンと来ているみたいです。顔は笑顔ですが、かなりむかついているはずです。今後が楽しみです。

さて、患者関係のきになることは、イラク帰りの元兵士。戦闘に関わったわけではない、事務方だった・・・。とのことですが、通訳兵というのがミソなのですね。モレッティは、彼の薬物治療をすばやく見抜きます。彼は、通訳として拷問の場面に何回も何十回も、立ち会って心に傷を負ってしまったのです。知りもしない情報を吐けと言われて、拷問に合う人。その人の言葉がわかるということは、気持ちもわかるということです。本当にそんな情報、知らないのだと・・・。そして、その拷問を止めることもできない無力感の中で、PTSDに陥ったのですね。イラクでのアメリカ兵の拷問については、日本でも報道されていましたが、アメリカでは国内問題です。こういう影響も出ているのでしょうね。社会問題に敏感な脚本がとても好きです。ERが好きなのは、こういう視点があり、反響を恐れずに取り入れていく姿勢でです。

さて、一番気になったのはスタッフ関係の3つめ。レイのことです。
前々回の最後に車に轢かれたのでは・・・で終わったレイの消息。病院に出勤してこないのでニーラはいろんな人に「レイを見た?」と聞きます。誰も彼の姿を見ていません。電話も通じないので、アパートに行ってみますが、姿がありません。
今回は、ニーラの携帯にレイから連絡が入り・・・次のシーンはどこかの病院です。顔に傷を負ったレイが映し出されますh。カメラが切り替わり、車椅子に載っていることが分かります。車椅子がターンして、レイは看護師の首につかまって・・・なんと車椅子からベッドに移乗しようとする彼の両足はカットされていて、白い包帯が痛々しく巻かれているのでした。ニーラはそんな彼の姿に衝撃を受けます。レイはニーラの視線を知りながらも、硬い表情のまま。視線は冷たいです。
レイの傍らにはケイティが居ます。ニーラより先に彼女に連絡をして、しかも遠方のお母さんまですでに到着しているのです。ニーラへの連絡がこんなに遅くなるなんて、レイの気持ちの硬さが分かります。ニーラの態度も彼に対して距離がありすぎます。ゲイツと別れたのはレイを選んだからではないの?こんな姿になったレイに対して「あなたなら乗り越えられる」と、お決まりの台詞しか言えないの?ケイティは、「あなたのせいよ。苦しみなさい。」といいます。視聴者の多くも、そう思ったでしょう。あの正義に燃え、納得できるまで患者への愛を貫こうとしたインターン時代のニーラは、どこへ行ったの?

結局、マイケル・ガラントを失った傷が癒えていないと言いたいのでしょうか?ニーラは反戦集会に行きます。そして、そこで騒ぎに巻き込まれます。パニックになって逃げ惑う群集。群集の中にゲイツもいました。彼も帰還兵なんですよね。転んだニーラは群集に踏みつけられてしまいます。最後のシーンはそんな大騒ぎをリンカーン大統領の銅像が見下ろしているところでした。今のアメリカは民主主義じゃないよね・・・って、脚本家は言いたいのではないかな?

このまま、10月くらいまで待たされるのは辛いです。しかも、10月に放映されることは、今の時点では決定していません。NHKがアメリカからフィルムを買うこと、それから他の番組との兼ね合いを考えた上で秋の番組編成をするわけで・・・。こちらは、ひたすら待ち遠しいです。首が長くなっちゃいます。


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2 コメント

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Unknown (AKIRA)
2009-03-29 12:20:22
モレッティは皮肉屋だけど腕はたしかなぶん,
頼れる存在感で好印象です。
新部長としてERを変えていくのかな?

レイは生きていて良かったと安堵したのも束の間。。
こういう形の卒業は何だかなぁ。

踏まれたニーラが気になる!


ここのところのERはドタバタが過ぎる気がします。
でも,見続けているぶん止められません。。

あぁ,次が待ち遠しい!
シーズン14はいつなんだろう~。
ずっと見ているので (ももママ)
2009-03-30 18:28:56
>AKIRAさん
本当に最近のERがは、事件が多すぎてトタバタ感が過ぎますね。でも、最初から見ているのでどうしても止められません。
シーズン15がファイナルらしいし、見届けたいものです。

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