ももママの心のblog

猫が大好き。有料老人ホームで生活相談員をしています。映画が好きだけど、なかなか見られません。

ER XⅠ 236話「弱い者」(1/15放送)

2007-01-19 | 海外テレビドラマ
年末年始でばたばたしている間に、2回ほど放送を見損なった。留守録に失敗してしまったのだ。2回見ない間に、状況が少し変わっていて・・・。

カーターの新薬についての発言によって、製薬会社からの助成金の打ち切りが危惧されていた。カウンティ総合病院の経営は助成金なしではやっていけないし、助成金はみんな製薬会社のヒモ付きなのだ。スーザンは、新しい助成金をもらうために躍起になっている。それを批判するジョンだが、スーザンはジョンとは意見が合わない。「確かに私たちは医者になるために心にもない事をして妥協してきたわ。医者になってまさか、製薬会社のご機嫌取りをする事になるとは思わなかった。でも、私は年間10万ドル稼がないとクビになるのよ。子どものいる母親としてクビになるわけには行かないの!」と悲痛な叫びを上げるのだ。
一方アビーは、医学生のジェイクにデートに誘われたが断った。ジェイクは指導する立場だから断られたのだと考え、スーパーバイザーをニーラに変える。彼女との関係を学生としてではないものに変えたかったのだ。
少年トーマスは義理の母と義理の兄・ケーシーと一緒に来院した。具合が悪いから学校を休みたいという訴えだった。服を捲り上げると胸に傷があり、学校の塀によじ登ったときに出来たというのだ。グレッグはソーシャルワーカーのウェンデルを呼んでトーマスから話を聴くが、結局納得できる答えがあったという事で彼女の反対を押し切って退院させる。しかし、トーマスはその後で校庭で倒れて運び込まれるのだ。全身に打撲があり、首を絞められた後もあった。スタッフは精一杯の手当てをするがトーマスの死亡が告げられる。ケーシーは、実は4人の6年生がトーマスをいじめているのを知っていた。しかし、仕返しが怖くて言い出せなかったのだ。悩むグレッグ。ウェンデルも自分を責める。
そんな一日が終わって、アビーは帰宅した。暗い中、玄関の前にジェイクが立っていた。たったひとつのサインをもらうために、彼女の帰りを待っていたのだ。「そのためだけに来たの?」と言うアビー。「学生としての関係を明日までに終わらせるためには、どうしても必要だったんだ」というジェイク。「どうしてここが分かったの?」「聞いたら教えてくれたのさ」「きっとあなたが良い人のように見えたんでしょうね」「そんなに良い人でもないんだけどね。電話番号まで教えてくれたんだよ」「それじゃ、電話番号を変えなくちゃ」・・・そして、抱き合う二人だった。

ERドクターと外科医の縄張り争いの話も面白かった。外科医は自分たちが一番優秀だと思っているとの事。ありえるなあ。しかし、ERでは、そんな外科医の失敗の後始末をしてきた経験から勘が働くようになったというのだ。一瞬の判断を迫られるER。外科医・ドゥベンコは点滴などをオーダーして患者を入院待ちの状態(外科医が主治医になる)にしたが、コバッチュは、どうしても胸に銃創のあるライサンダーの腹腔洗浄を強行した。胸だけでなく、腹部にも傷がある事を疑ったのだ。しかし、二人の争いに巻き込まれるグレッグは災難だ。トーマスの一件だけでも、今日は大変なのに。しかし、腹腔洗浄で認められた血液はごく少量で、ER側に勝ち目はないと諦めた頃、ナースがライサンダーの頻発するあくびに気が付く。やはり、腹部に傷が?こういう兆候を見逃さないナースもすごい。二転三転する診断。当の患者であるライサンダーもかなり濃い人生を送ってきたと分かってくる。患者を単なる身体を持つ生き物ではなく、オリジナルな人生を生きてきた唯一無二な存在である事を描きたいのだろう。いつもながら、脚本に感心する。
結局ライサンダーの横隔膜に3センチの裂傷がある事が判明して、この勝負はERの勝ち!ビンゴ!コバッチュが格好良いところは、だからと言って鼻高々という態度を取らないことだ。それにサムが言うとおり、「あなたの方が、背が高くてセクシーだわ。それに、素敵な恋人がいる」。素敵なコバッチュ!そして、こんなセリフがいつもながら良い!
日本には、自治体などからの公的な助成金はあっても、製薬会社からの助成金はあるのだろうか?製薬会社も資本主義に乗っ取って経営されている以上、自社の不利益になる病院には助成金を出すはずが無い。勢い、経営が苦しい病院は製薬会社に媚を売る事になるのだろう。日本の場合は、患者からの支払いもあるが、健康保険からの支払いが多く、必要のない検査をして点数を稼ぐという話は耳にする。どちらにしても、患者に対して誠実な医療は商売になりにくいのだろう。難しい問題だ。
アビーの恋の行方も気になる。デートに誘われて、戸惑うアビーの可愛いこと!


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