「歓喜の歌」

3/2　鑑賞

なんだか知らねど、お客さん平均年齢高し。
普段このミニシアターでは見ない雰囲気の、
50才超えたご夫婦やらおばちゃんグループやら。

松岡監督はごひいきなんですが、
急にメジャーになった感があり（勝手に）ちょいと斜めに観たのに、
おもしろーい！

笑って泣いて、忙しいったらありゃしない。
さすが原作が落語なだけあって、ステキな人情話。
え？！あれを落語でか？！そりゃスゴイ。
聴いてみたいなぁ。

安田成美ってわりと好きだけど、
上手いとか思ったことなかった。
でも、この役はめちゃはまり役！！
夢見がちでダメダメのダンナを見捨てたり怒ったりしないで
（だってイリュージョニスト？になりたいって・・・）
一緒に楽しく暮らしていて、
ヘルパーで行ってる家のお婆さんの
（渡辺美佐子・怪演）
ボケっぷりにも慌てず騒がずニッコリ対応。
こういう人だからダブルブッキングにも大騒ぎしないんだね。

小林薫はなんていうか、
主任そのものですよ。
情けない小役人で、その場凌ぎで、
好きなホステスさんと客（なんとリリーさん！）のデュエットに割ってはいるという、しょーもなさ。
それが一転して、ものすごいパワーで着物のリフォームにまで
乗り出してしまうのは、
（ネタバレしないように端折ってます・笑）
ママさん達の健気さなんだよなぁ。

働くママさんチームもお金持ちチームも、
歌を歌いたいという気持ちは同じ。
だからステキなラストに繋がることが出来る。

あ、金持ちチームに松岡組の土屋久美子発見。
長い付き合いだなぁ。
そして、筒井道隆くんも。
スクリーンで観るの久しぶりでうれしかった。

”まつりぬい”を『陽気な縫い方』って、
いいわ～。
もちろんそっちのまつりじゃないのは知ってますが。

心がほわーんとしますよ。