もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

野田弘志展/コレクション展  道立近代美術館

2007-06-23 22:16:56 | アート
久々に近代美術館へ。

野田弘志は知らなかったけれど、
チラシが美しかったのでふらりと。

写真と見まがうばかりの写実。
漆黒の中に浮かぶ鳥や果実や花。
そして骨。
背景が真っ白に変わり、
白鳥の羽やら骨やら。
人物を描くようになってからの絵で、
髪の毛を一筋ずつ描きこんでいることに驚く。
最後の展示ブースには作家が初めて風景を描いたという北海道の景色。
これが縁になって、
今は洞爺湖の近くにアトリエを構えているそうだ。

たまたま今日はご本人のトークがあったらしく、
おばちゃん多数ご来場。
「五木寛之に似てるわよ」
(作者近影前で)
「すばらしいわねぇ」
「ほらここがステキ」
声が響き渡っていることには気がつかないのね。
係員さんも注意しないしね。
そして、静かになったと思ったら、
トークに行くためにさっさと出てしまったらしい・・・。

正直、好みのタイプの作品ではなかったけれど、
本物の作品のパワーはバシバシ出ていた。

~~~~~~~~

開館30周年記念コレクション展・第Ⅰ章日本の近代美術

近美といえばガラスだと思っていたのは認識不足。
日本画も持ってるんだ~。
驚いたのは、ちらりと見えただけで
『あ、あの女流画家!』と解った片岡珠子。
知っている画ではなかったのに。

あと、巻物を伸ばしたように長い日本画で描かれた北海道の四季。
冬眠する熊から始まって
春の芽吹き・農作業・夏の緑・とんぼの群
そしてまた一面の雪景色で終る。
まるで物語のよう。

AI-Oとかも持ってたんだー、近美。
そおかぁ。

キャンバスにコルクを貼り付けたものなど、
抽象作品を描いているのが作家の晩年だったりするのにはいつもびっくりする。
頭の中が全く古くならないんだろうか?
版画いっぱいあって、版画の歴史とかもあった。
なるほど。
浮世絵の時代は分業だから、
作家自身が版を作り、刷り上げまでやり始めて
作家性というものが出来たのか。

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