もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

「蜜のあわれ」

2016-06-19 21:09:44 | 映画
タイトル間違ってた~(汗)


石井岳龍監督だから(今だ石井聰亙と思ってから、頭の中で変換する)
マニアックな客層かしら、と思っていたら
普通な人々多し。
二階堂ふみちゃん効果?


小説家のおじさまに買われて暮らすうちに女の子の姿になった
三歳っコの金魚の赤いおべべが美しいこと、
ひらひらとした尻尾の色っぽいこと。

とうに亡くなった芥川と交わした言葉
「離縁して出戻った娘の話も小説に書いた」
業の深い、若く死ぬこともなかった物書き。
彼の筆が生み出した金魚の赤子との暮らし。
年を取ることのおかしみと悲しみと、男の愚かさを隠さない文豪に大杉漣がはまっている。

とにかく
二階堂ふみちゃんの金魚がかわいい。
自分の言葉の意味がまだ解らぬような幼さから
嫉妬を覚えてゴロゴロ転がり
卵をはらむまでの成長の速度。
そして
金魚のダンスがこれまたかわいい。

永瀬正敏の金魚売りは「空気人形」の人形作りのようでした。


所々にくすっと笑える描写もあり
良い作品でした。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする