蜷川実花ワールド炸裂。
オープニングからハートを掴まれる。
吉原のツクリモノの美しさにぴったりの、ビビッドカラー。
なにせワタシ赤が大好きなもので。
やせっぽちの買われてきた娘、きよ葉。
気の強さは呆れるほどだ。
自分の運命を呪わなければ、諦めもしないきよ葉の力強さ。
女郎になるのは嫌だと折檻にも懲りず、足抜けをたくらむ。
きよ葉の負けん気に火をつけるのは、
花魁・粧ひの意地悪にみせかけた言葉。
「客に言いたいことを言わせるのが手練手管」
美しさだけでは花魁は勤まらないのだね。
”苦界に身を沈める”
なんて言葉をせせら笑うようなしたたかな女たち。
艶やかな色彩は着物から、ふすま障子建具までに溢れる。
そして、セットも小道具も監督の女子的こだわりが満載。
きよ葉が最初に着ているみすぼらしい着物も、
実は地味なだけでかわいらしかった。
色彩ばかりを取り上げられる蜷川監督だけれど、
さすがに写真家。
光と影との扱い方が見事。
多分女性と男性では、感想がとても違いそうな作品。
風呂場のシーンで映し出される沢山の胸。
色っぽくも神秘的でもなく美しくも無い生身の女性の胸に、
男性スタッフが意義を唱えたらしいが、
どんだけ夢見がちなんでしょう、男子。
土屋アンナはまあアレですが、
木村佳乃と菅野美穂がいいなぁ。
艶やかさと意地悪さと女心の複雑さを見せてくれる。
ゴージャス感がないとさ、やっぱ花魁なんだから。
夏木マリはもうあの路線なんですね。
蓮司さんも食えないヤツで。
あと、日暮に本当に惚れてしまう大名。
すごくいい人なのに、椎名桔平だから『なんかどんでん返しが?』
と思ってしまった。
安藤政信ってストイックが似合うなぁ。
あ、ご隠居がすごくステキでした。
あと、ゲストも豪華。
女衒の小泉今日子に始まり
客の、大森南朋・庵野監督・キヨシロー・ゴリは解りましたが、
『もしや』の長塚圭史もエンドロールで確認。
解らなかったのは、津田寛治・古厩監督・ギャラリスト小山氏。
おおっ、と思ったのは
女郎全てにちゃんと名前があったこと。
監督のこだわりか脚本家のこだわりか解らないけれど、ステキ。
「金魚はびいどろの中でだけ生きてゆける」
女郎だけではなく、
大多数の人々は自分の生きられるびいどろの中にいると思うよ。
他人のびいどろがうらやましく見えたりするじゃん。
お客さんに年配者がちらほらいたのは、何効果?
オープニングからハートを掴まれる。
吉原のツクリモノの美しさにぴったりの、ビビッドカラー。
なにせワタシ赤が大好きなもので。
やせっぽちの買われてきた娘、きよ葉。
気の強さは呆れるほどだ。
自分の運命を呪わなければ、諦めもしないきよ葉の力強さ。
女郎になるのは嫌だと折檻にも懲りず、足抜けをたくらむ。
きよ葉の負けん気に火をつけるのは、
花魁・粧ひの意地悪にみせかけた言葉。
「客に言いたいことを言わせるのが手練手管」
美しさだけでは花魁は勤まらないのだね。
”苦界に身を沈める”
なんて言葉をせせら笑うようなしたたかな女たち。
艶やかな色彩は着物から、ふすま障子建具までに溢れる。
そして、セットも小道具も監督の女子的こだわりが満載。
きよ葉が最初に着ているみすぼらしい着物も、
実は地味なだけでかわいらしかった。
色彩ばかりを取り上げられる蜷川監督だけれど、
さすがに写真家。
光と影との扱い方が見事。
多分女性と男性では、感想がとても違いそうな作品。
風呂場のシーンで映し出される沢山の胸。
色っぽくも神秘的でもなく美しくも無い生身の女性の胸に、
男性スタッフが意義を唱えたらしいが、
どんだけ夢見がちなんでしょう、男子。
土屋アンナはまあアレですが、
木村佳乃と菅野美穂がいいなぁ。
艶やかさと意地悪さと女心の複雑さを見せてくれる。
ゴージャス感がないとさ、やっぱ花魁なんだから。
夏木マリはもうあの路線なんですね。
蓮司さんも食えないヤツで。
あと、日暮に本当に惚れてしまう大名。
すごくいい人なのに、椎名桔平だから『なんかどんでん返しが?』
と思ってしまった。
安藤政信ってストイックが似合うなぁ。
あ、ご隠居がすごくステキでした。
あと、ゲストも豪華。
女衒の小泉今日子に始まり
客の、大森南朋・庵野監督・キヨシロー・ゴリは解りましたが、
『もしや』の長塚圭史もエンドロールで確認。
解らなかったのは、津田寛治・古厩監督・ギャラリスト小山氏。
おおっ、と思ったのは
女郎全てにちゃんと名前があったこと。
監督のこだわりか脚本家のこだわりか解らないけれど、ステキ。
「金魚はびいどろの中でだけ生きてゆける」
女郎だけではなく、
大多数の人々は自分の生きられるびいどろの中にいると思うよ。
他人のびいどろがうらやましく見えたりするじゃん。
お客さんに年配者がちらほらいたのは、何効果?