ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

大きなテーブルの制作 その2

2012年07月22日 | 木工
なんとなく習慣的に、動物ネタを最初に。




毛の生えたでんでんむし、ケマイマイ。初めて見つけました。



今週は一日おきに出かける用事があって、作業はあまり進まず。




テーブルトップを作りながらも足も作ります。
あえてシンプルな四本足。足も長辺が2.2mもあります。
組み立てに使うクランプはポニーという銘柄のアメリカ製で、水道管に取り付けて使うものです。
2mの長さのものも持っているのですが、今回の組み立てには長さが足りません。
そういう時はやはり水道管のジョイント金具を使って延長して使います。


今回のテーブルはちょっと変わった塗装の注文でした。
蜜蝋と荏油の混合したものを塗ります。
市販されているオイルなどは、正直、何が入っているかはわかりません。
蜜蝋も荏油も食用になるもので、究極の自然塗料とでもいえるものでしょうか。




これが蜜蝋。今回使うものは熊本産。牛乳パックで固めたのは明らかだな。
常温ではなかなか硬いです。





こちらが荏油。乾性油です。見た目は普通の油です。





両者を電熱器にかけて溶かします。





溶けているものでも木にのせるとすぐに固まってしまいますので、
ヒートガンであぶりながら溶かして木にしみこませます。
最初は全体に配り、次によくしみこませ、最後に丹念にふき取ります。
今日が暑い日でなくてよかった。





これでだいたい仕上がり。足と甲板と両方で丸一日かかりました。





写真では分かりにくいですが、とてもきれいな木目のクルミです。