平成17年11月22日
定期診察の日である。
先生に特にいうこともなかったので
「とくにありません」
とのみ私は答えた。
「どこかに行かれましたか」
と聞かれる。
笙子が嬉しそうな声で
「箱根に行ってきました」
と答えた。
「ほう、それはよかったですね。なにか感じたことはありませんか」
「少しは眉をひそめることがありましたが、
大体は普通の状態でした。
帰りの新幹線で普通席が一杯でしたので、
すばやく座席指定のキップを買いに行ってくれました。
とっさの機転がきき感心しました。
時には鋭い反射神経が表にでるのだと思い
旅に出ることへの不安がなくなりました」
と笙子が答えた。
「それはよかったですねー」
と先生は私の目を見、
そして笙子にうんうんと頷いた。
そして先生は
「精密検査をして頂いたT先生に貴方の状態を報告したところ
『よく頑張っていますねー』と感心されていましたよ」
と言われた。
「有難うございます。みんな先生の蔭です………」
と少しはいいのだ………
と私は思い、めがしらの涙を払いながら思った。
今の状態が維持されればありがたいことだ。
今のスタイルと言えば、
私流の朝の体操をしています。
1.20歩前進し20歩後下がりで計40歩、
これを15回します。計600歩です。
前に歩くのは真直ぐに行くことが出来ますが、
後下がりでは両脇をしっかり見ていないと
だんだん 曲がって行き、 花のポットを蹴飛ばしてしまう………
ということになります。
最近では少し曲がるほど後下がりが出来ています。
進歩したということでしょうか。
2.竹刀を振る、大きく回す、腰に当てて体を捻る……
ことを30回ずつします。
その後仏壇の前で
『正信偈』
を読み上げます。
足がしっかりと動き、
声がはっきりと出る………
という基本の状態が保たれているか………
を自分で感じることができるのです。
3ヶ月続きましたから
私の一日のリズムにしっかりと組み込まれています。
私流・・・というのが
私には一番相性がいいので続けられるのでしょう。