認知症一期一会 http://blog.goo.ne.jp/mizukiosamu/

毎朝8時30分
ケイタイのアラームが鳴ると、私はアリセプト5mgを飲み食卓を離れます。


書くことは難しい

2007年07月20日 | 5mgの日記

私は・・・・蟄居ということで、
いわゆる引きこもりをしてきました。

理由は・・・私が、単に「どーかしたのか?」と、
尋ねられることがいやだったからです。

散歩に行って顔が合い・・・調子はどうだい・・・と、
聞かれた時、・・・もぞもぞと、口ごもっていれば・・
何か変だぞ・・・と、うわさが広がります。

と言って・・・
「この病になってさあ・・・」と
言うこも嫌だし、
一見・・・・元気そのものでしたから、
すたすた・・・1里は歩ける私がいました。

自分が・・・ここなら大丈夫と思える道を
一人・・山頭火のように、笠をかぶり・・・歩きました。

笠をかぶるのは・・・
自分がだれであるかを知ってほしくないからです。

そんな状態が・・・約2年。

今の私は・・・「蟄居」と言う言葉を
使うことをやめました。

一つめの理由は・・・1里の道を歩くことが
難しくなったこと。

二つ目理由は・・・水戸黄門ではありませんが、
「もういいでしょう・・・」ということ。

しかし、とは・・思いつつも、
私は「蟄居」の状態に近いです。

私は・・・今年に入ってから
なぜか・・・手書き文字が書けなくなって、
メモを取ることがとても難しくなりました。

それでも、
メモは取ります。

読み取れる・・・読み取れない・・・の境にあり、
肝心な言葉は抜け落ちていることが多い。

でも・・・そのメモをパソコンに入れて・・・
言葉みたいな言葉を整理する・・・つなげる、
言葉になる・・・言葉にする・・・
という・・・分かったような分からない作業をします。

なんとなく浮かぶ言葉から・・・ヒントを貰い・・・
そこに言葉をさらに当てはめる・・・と、
いうことで、ブログが完成するのです。

ことによったら・・・私という人が二人居て、
メモを取る人、もう一人は・・・
積み木を積むように、
メモからの言葉を積んでいく人がいる・・・
のでは・・・と思うことがあります。

書くことは・・・一言で言えば・・・簡単ではなく、
体力を消耗する作業・・・たと思うようになりました。

それとも、・・・私が、それだけ衰えたということだろうか?


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
エッセイ (miki)
2007-07-20 18:25:40
水木様は、まったく独力で言葉をつむぎ文章を完成させていらっしゃいます。
認知症の人の心模様が本人ならではの表現でつづられています。

皆さんが水木様の文章をエッセイだと評していらっしゃいますが、エッセイの内容もだんだん深くなってきたような印象を受けています。

これからどういう心象風景が展開していくのでしょうか。
返信する
このスタイルしか (水木)
2007-07-21 10:19:30
miki様へ

なんとなく・・・そういう方向に、指が動くように感じます。

題材というか、光景というか・・・
パソコンの中の世界・・・とかが、
言葉になり・・・完結します。

そして・・・書いたことを忘れてしまうのです。

ここらへんが・・・何かおかしい・・と思いますが、
前向きに・・・と、思えば・・・
このスタイルしか見当たりません。
返信する