みやっちBlog

ライター「宮下アツシ」の頭の中をlogする「みやっちBlog」

W杯アジア最終予選vsバーレーン戦寸評

2005年04月07日 17時07分50秒 | スポーツ
 ホームでのバーレーン戦に行ってきました。
相変わらずの決定力不足ながら、なんとか勝ち点3を得て予選突破に可能性を残すことが出来た試合でした。

それにしても、ジーコさんはなんであんなに宮本が好きなんでしょう。
これまでの代表やガンバでの宮本を見る限り、1対1やライン統率、前へのフィードなどDFとしての基礎能力には疑問を呈さずにはおれません。
唯一優れているのがチームのまとめ役というか調整能力。

トラックバックをさせていただいたブログにも書かれている通り、今の日本代表はチーム・ヒデでもチーム俊輔でもなく、間違いなくチーム・ツネであると感じています。
日本のマスコミでは、専門誌も含めてディフェンスには問題が無いような書き方をしていますが、サッカーの攻撃の基点はディフェンス。しかもセンターバックにあるのではないでしょうか。

宮本は、自身の1対1への自信が無い分だけディフェンスラインを引き気味にしがちで、その分だけ両ウィングは低い位置で仕事をしがちになります。
さらに、セントラルミッドフィルダー(ボランチ)も1対1が弱い宮本のカバーをするためディフェンスを意識して低めの位置となっています。そのため、FWとボランチの間が開きすぎてしまい、トップ下はどうしても1タッチや2タッチでFWやウイングへパスを出すことが出来ず、ドリブルなどで持ち込む必要が出てくるし、FWもボールを欲しがって低い位置へ来てしまいがちです。

最後の最後での守りの粘りは、さすがに代表経験の豊富さが生きてますが、一歩間違えればというシーンで何とかクリアできているといった状況にあります。

もし、ここでセンターバックがそこそこに身長があって1対1が強い選手へと変わったらどうなるでしょう。
1対1への自信があることから、ラインを高く保つことができ、ボランチも安心して前めのポジションが取れるようになり、両サイド(ウイング)も高い位置からより前へとポジションを取れるようになります。
そうなれば、トップ下も素早くFWなり走りこんだウイングやボランチへボールを供給できるようになるし、FWも相手ゴールに近い高い位置でボールを受けることが出来るようになります。

攻撃的にイケ、勝ち点3を取れというジーコは、ディフェンスラインを高く保つことを要求しているようですが、現実として宮本をチョイスしている限りそれは叶わない願いだということに気が付いていないようです。
中盤やトップ、サイドにどんな選手を入れようが、ディフェンスの中心が宮本である限り、日本代表の戦い方は何も変わらないはずです。

最終予選前のテストマッチで一度、宮本がケガで出られなくて松田がセンターに入った試合がありましたが、あの試合はディフェンスのラインが高く維持され決定機もより多く作ることができていました。もちろん、相手が弱かったということも言えるでしょう。たしかに、松田はポカも時々あります。
しかし、横浜Fマリノスの試合を見る限り致命傷というほどのミスはなくなっていますし、ライン統率の巧さは間違いなく日本一でしょう。

ディフェンスに注目してみれば、日本代表の決定力不足の原因が見えてくるという意見は的を射ていると思います。

選手同士のコミュニケーションやまとまりという面で宮本が重要な役割を果たしていることは認めますが、ジーコにはもっと選手の能力を正しく評価して組み合わせてもらいたいものです。

右サイドの加治にしても、なぜ彼にこだわるのかの理由が見えてこないし。

といったことは、まああくまで個人の見解ですが、バーレーン戦はとにかく勝ち点3が取れてホッとしました。

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2 コメント

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Unknown (jigga)
2005-04-08 10:19:23
みやっち様、こんにちは。TBありがとうございます!!



この“宮本問題”については、アジア杯の頃から、確信めいたものを私は感じていました。



みやっち様の他にも、『サッカー斜め見』さんも面白い文章を残しています。是非、遊びにいってみて下さい。



みやっち様は、ライターさんをなさってるようですが、本当に羨ましいです。僕はサッカーライターを目指しておりますが、道はなかなか厳しいです(悲)。



また遊びにこさせて頂きます。



今後ともよろしくお願い致します。

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コメントありがとうございます (みやっち)
2005-04-09 21:59:24
ライターといっても、十把一絡げですから・・・

(ちなみにわたしはサッカー関係ではありません)



わたしは、個人的には嫌いじゃないんですが勝つためのサッカーとしてA代表を見たときに、宮本がセンターに入ったときのラインの低さに当初から疑問をもっていました。

いったい、いつになったらスポーツ紙やサッカー専門誌は各チームでも使われない、またはサブに回るような選手を呼び続けることを批判するのか、ディフェンダーの攻撃への影響に言及するのかと待ってるんですけどね。



そうそう、「サッカー斜め見」読みました。鋭い考察で非常に参考になりました。

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