9月7日、都内港区北青山の「ウラク青山」で「東京美浜会」と称する年1回の郷里の会に出席した。毎年来賓として来会される町長・所掌の課長はじめ、1年振りに再会する郷里の会のメンバーとも親しく懇談し、懇親を深めることが出来た。例年同様大変有意義な集いであった。一つ気になったことは、今年集った30数名の出席者の中では、当方が最年長になってしまったことだ。
懇親会の余興の際、特別に招かれた「2人のハープ奏者」による演奏に合せ、全員で「ふるさと」や「愛燦燦」などの名曲を歌った。実に楽しく心和むひと時だった。5曲の最後に賛美歌255番「いつくしみ深く」も演奏された。
何故、宴席でこの曲が演奏されたのかは知らないが、当方が知る賛美歌の中では、この賛美歌は、最も親しみを感じ「イエス=然り」と心底思える素晴らしいメロディと歌詞であると思っている。
演奏にあわせ口ずさみながら、過去何度か職場で苦渋の経験をした頃に、何故かこの賛美歌を口ずさむことにより心を癒したことが思い出された。
いつくしみ深き 友なるイエスは 罪とが憂いを とをり去りたまう
こころの嘆きを 包まず述べて などかは下ろさぬ 負える重荷を
いつくしみ深き 友なるイエスは われわの弱気を 知りて憐れむ
悩み悲しみに 沈めるときも 祈りにこたえて 慰めたまわん
いつくしみ深い 友なるイエスは かわらぬ愛もて 導きたもう
世の友われらを 棄て去るときも 祈りに答えて 労わりたまわん
記述のとおり、過去の職場で諸々の苦難があった際、ふと思い出されて、何節か口ずさむことにより、心が癒されるこの賛美歌は、だから当方の隠れた愛唱歌でもある。
どんな歌にも、聴く人に対する「呼びかけや語りかけ」があり、その手法や内容は当然異なるが、共通していることは、歌には”人の「心」に響く無形の力がある”ということだ。
その中でもこの賛美歌は、宗旨・宗派・信仰の有無にかかわらず、聴く人の心に響く名曲ではないかと思う。