1、当宅は3年前に新聞購読を完全に止めた。購読の必要性を特に感じなくなったからである。その後も何度か若い勧誘員が来宅したが、その都度断ったので、もう勧誘攻勢はないだろうと思っていた。
だが、先週の日曜日夕方、中年過ぎの店長が来宅、約1時間近く粘られた。物腰は柔らかだが、押しが強く、懇請する表現の仕方も巧みで、一向に引き下がる気配はなかった。聞けば、3階のフロアーで新聞購読のないのは当宅だけだから最後のターゲットだったのだ。
話のやり取りを通じ、当方の不購読の意思を悟った店長は、最後に、「2ケ月無料の試し読みの後、何とか再考願えないか・・」との懇願にも似た妥協案を提示してきた。しかし、当方は最初から、無料試読の提案にも関心はなかったので、重ねて最後に以下のようなことを纏めて言い伝えて購読をきっぱり断った。
2、以前読者だった頃でも、毎日通算、新聞をじっくり読む時間は平均1時間程で、後は殆ど斜め読みか眺めるような感じの読み方だったし、年々活字も読み辛くなっている。なので、月僅か約3,000円とは言え、費用対実益の面でも進んで読みたい気にはもうなれないこと。
・二人住まいの我が家では、TVとラジオにPCからの情報でも事足りるが、他にスマホ(夫婦各1)・iPadもあり、日常の生活情報上は全く不便を感じていないこと。
・日毎の新聞各紙の主要記事は、電子版で読んでいる。PC画面上に専用のホルダーを設け、その所望先HPを開けば、日経を含む主要各紙や毎日配信されている地方紙(道府県)の記事も直ぐ読めようにしている。これにより、出身地の「福井新聞」の地方版にも時々目を通しているので、結果的に新聞記事を読む手段は違うが、時間量は増えていること。
・自宅から徒歩約5分先の南北の地区には、夫々地区の公民館があり、散歩の行き帰り等の際、同館で夕刊を含めて数紙の閲読も可能で、通常そうしていること。
・Netでは、関心のある記事のみを追い易い「偏重化」の弊害もあるので、その点には十分留意し、主要な同類記事内容については複数紙の記事をNetでチエックして観ていること。
3、店長には上記の諸点について事例等を交えながら縷々話した。多分店長も「この頑固爺さんには、もうこれ以上言っても駄目だと観念したのか。「理由はよく解りましたが、いずれ又伺うかもしれません。その時はよろしく・・」と言って帰って行った。
当方が、素直に勧誘話しを聞かず、冷たく反論し、対応をしたので申し訳ない感じもした。
何故なら、店長が勧誘に行っても駄目だとなると、店員に示しもつかないだろうから・・・・。と思ったからだ。でも、今後、再度店長が勧誘に来てもその誘いに応ずる積りは全くない。
4、店長が話していた「新聞離れ」のことが気になったので、その日の夜、Netで調べ以下のような2つの特徴的な関連記事(要約のみ転記)を見つけた。
・国内主要新聞紙の総発行部数は、1997年の約5,377万部をピークに減少し、2017現在では約4,212万部程度に激減していること。
・浦安市の約72,000世帯の新聞購読部数は、現在、約52,200部で到達率(購読部数÷世帯数)は、約73,2%である。この数値は全国的に観てもかなり高い方だが、これも毎年顕著に減少傾向にあること。(出所:市内新聞関係サイト他)
だから、近年におけるこうした現状や傾向は、新聞業界全体に重く圧し掛かっているのだろうと思う。店長自らの今回の直接訪問勧誘は、そんな厳しい業界の現実を教えて呉れた貴重な機会でもあったのだと実感した。H30.5.30記