三浦のウインドサーファー

ただ今、北米滞在中。ハワイ、アルーバ、アラチャティなどと行ったけど、遠浅、オンショアのボネールが最高に素晴しい。

期待はずれのKLM

2012年12月11日 | Weblog

    アムステルダム空港。前日まで雪があったがすっかり溶けた⬆

 

 

ヨーロッパからボネール入りするにあたって、今回初めてKLMを利用してみました。

ご承知のように、ボネールはオランダ領です。

ですので、このボネールへは、アムステルダムから、毎日、便が出ています。

ボネールに幾度かウインドサーフィンをしに行くたびに、ウインドしながら、KLMの飛行機が上空を頻繁に離発着するのを見ておりました。

 

そこで、今回はじめて、アムステルダムからボネール行きを試みてみた次第です。

 

その結果、KLMは、とんでもない会社だという実感を持ちました。

 

まず、出発当日、初めての利用で楽しみにして宿泊先ホテルからアムステルダム空港に向かいました。

そこまでは順調でした。

それもそのはず、まだ始まったばかりですから当たり前ですね。

宿泊先ホテルからシャトルで送ってもらい、空港に着いたまでは良かったのです。

 

ところが、この空港はデカいのは当たり前ですが、空港内は大きな荷物を持った人々があちこちにあふれ、身動きが取れない状態です。まだ年末で旅行シーズンということでもないのに、です。

 

それに、チェックインカウンターがKLMだけでも1番から30何番まで、横にズラ~と並んでいて、それもその間隔がかなり離れており、その間に、大きな荷物を持った、あるいはこれをカートに乗せた人たちがウジャウジャいます。

ですから、この列の中に紛れ込んだら、そこから抜け出すだけでも、かなりの時間と労力を要します。

 

係員もなかなか見当たりませんので、ボネール行きのカウンターがどこなのかを聞く訳にもいきません。

 

やっとのことでボネール行きのカウンターの番号を探し当てそこに行くと、かなりの人が行列をしています。

成田空港のように、各航空会社のカウンターがすぐ見つかるという訳ではありません。

ですから、この空港を利用する時は、時間にかなりの余裕を持っていく必要がありそうです。

 

そして、この空港もそうですが、チェックインカウンターの人減らしのためのせいか、最近は、チェックインを、各社、自動機械でやれ、ということで、機械の前には、これになれない乗客達がその操作にウロウロしており、これを助ける係員もいない状態です。

 

この機械でチェックインしたあとに、結局は、大きな荷物を預けるためにカウンターまで行く訳ですから、最初からカウンターに並べば良さそうなものです。

 

ここで問題が起きました。

機械でチェックインした際、自分の搭乗券の座席番号が、あらかじめ、予約しておいた番号と違っているのです。

私は、長時間乗る場合には、必ず、通路側の席をとる、という習慣があります。

それは、中央の座席だと、トイレへ行く際に他人にいちいち断り他人が座っている前を通るのが煩わしく、さらにまた、エコノミー症候群防止のためにも時折、機内を歩きたいからです。

 

あらかじめ取っておいた座席が違うではないか、これこれという理由で通路側の席を私は取ったのだ、とチェックインカウンターの係(女)と何度も押し問答を繰り返しますが、何ともこの女係員は、機転も聞かず、ただ、変更出来ない、出来ない、を繰り返すばかり。

なぜ、あらかじめ、インターネットを通じて予約で確定したおいた座席と異なる座席となっているのか、と理由を聞いても、はっきりした理由も示さず、ついには座席を取るのはお客様の自己責任でやることです、という始末。予約した通りの座席に戻すよう頼み、またそれが出来ない理由を何度も聞いても、はっきりした理由を示しません。満席なのか、と聞けば、そうだ、という。

全く、乗客のことなど何ら考えない応対です。

後ろで待っている人のこともあり、責任者を呼んで交渉しても同じことの繰り返しになりそうなので、あまりこのことで時間を費やすのも無駄なこととあきらめざるを得ませんでした。係員の対応も含め、KLMの対応には全く納得がいきません。KLMはどんな社員教育をしているのでしょうか?

 

とりあえず荷物を預け、次の関門、セキュリティチェックへと進みます。

ところが、セキュリティチェックなしで搭乗ゲートまで行けるのです。何となく拍子抜けです。

普通は、空港会社のチェックイン後にセキュリティチェックをしてから搭乗ゲートへ向かうのが通常だと思うのですが、この空港はその方式ではないのです。こんなのは初めてです。

 

でも、搭乗時間1時間前になってその理由が分かりました。ゲート内でセキュリティチェックが始まったのです。

それも、各便の搭乗ゲート前でです。

このような空港は初めてです。それなりの理由があるのでしょうが、係員が大きな空港内の各ゲートまで出発時間ごとに移動する必要があり、ご苦労なことです。

 

ここまでは、座席のことで一悶着あったくらいで、まあ、さほど問題もなく時間が過ぎていきました。

問題はここからです。

 

出発20分前、つまり、ボネール行きは12時正午ジャストの出発なので、セキュリティチェックを済ませた乗客達を、11時40分過ぎから機内へ案内を始めました。

そしてすべての乗客が指定された座席に座り(私は意に反して予約した通路側の座席と異なる真ん中の席となりましたが。)、飛行機は滑走路へと向かい走り始めました。

ところが、その途中、突然、飛行場内で停まってしまいました。

しばらく、何のアナウンスもなく時間が過ぎました。

30分くらい経ったところで、やっと、アナウンスがあり、点検中だからこのまま飛行場内で駐機する、というような放送が機長からありました。この最初のアナウンスから何回か状況報告のようなものがなされた挙げ句、別の飛行機に乗り換えてくれ、とのアナウンスが流れました。

機長からのアナウンスもあまり行われず、別の飛行機に乗り換えてくれ、というアナウンスの際にも、すいません(SORRY)、の一言もありません。ただ残念ながら、不幸にも(UNFORTUNATELY)別の飛行機になった、というのみです。日本の飛行機だったらどうでしょう。きっとそんな言い方はしなかったでしょう。

また、飛行場内で、長時間待たされている間、CAたちは同僚とおしゃべりのしまくり。乗客達へスマナイの態度もありません。この国の外国人の性格なのか、日本人からしたら理解できないところです。機長からのアナウンスのあと、乗客達は、せっかく積み込んだ荷物を持ち、再度、飛行場内へと戻っていきました。

 

その後、しばらく経ってから、別の飛行機の準備ができたのでしょう、再度、セキュリティチェックが始まりました。何回もパソコンを出したり、靴を脱いだり、ベルト外したりと、厄介な手続きをやるのは、幾ら安全のためといい、面倒極まりありません。ましてや、一度出発したのですから、やり直しは面倒です。でも、ここは安全のため我慢です。

 

再度のセキュリティチェックのあと、同じ型の飛行機に乗り込み、2時間半遅れで、アムステルダム空港をボネールへと離陸しました。

 

途中、機内食が出ましたが、これが何とも、まずい、のです。

こんな機内食を食べたのは、初めてです。

あとでボネールに住むオランダ人に聞いたら、ここの飛行機の食事はやはりまずい、といっていました。

私は、いままで幾つかの飛行機に乗ってきましたが、こんなにまずいのは初めてです。

やはり、日本人ですから、日本の飛行機で出る食事が一番です。

ベトナムへ行っていたボネールのプロウインドサーファーもタイの飛行機の方がここよりもずーと旨かった、と言っています。

 

約10時間後に、飛行機は途中経由地のアルーバ(オランダ領)に着陸しました。

この先ボネールまで行く乗客たちも、いったん、すべて降ろされ、再度、セキュリティチェックをやり、アルーバを離陸したのが、夜の9時過ぎ(現地時間)。

すでにアムステルダムを出発してから約15時間が経過しておりました。

 

 

当初の期待を裏切られたこのような会社の飛行機には、もう乗りたくありません。

 

ボネールでは、出迎えのオランダ人の友人が、3時間以上も遅れたのに、辛抱強く、長いあいだ、待っていてくれました。

 

12月に入り、ボネールは、連日、良い風が吹いているようです。

明日からのウインドに備え、深夜、1時過ぎに、ベットへと向かいました。