三浦のウインドサーファー

ただ今、北米滞在中。ハワイ、アルーバ、アラチャティなどと行ったけど、遠浅、オンショアのボネールが最高に素晴しい。

男子バレー ブラジルに大善戦

2007年12月03日 | Weblog
12月03日(月)14℃


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       サーブにアタックに大活躍のゴッツ選手↑


きのうの試合は、おとといのブルガリア戦に引き続き、信じられないことが、2つ起きた。

その1つは、何と、世界最強のチーム・ブラジルから第1セットを奪い取ったのだ。

今までこのカナリア軍団からセットを奪ったチームは、これに勝利したアメリカチーム以外にはいない。それをきのうの全日本チームはやってのけたのだ。

2つ目は、第4セットで起きた。

7:2と、5点リードし流れに乗った全日本だったが、日本選手団の選手申告ミスで、折角5点もリードしたポイントが0点に戻されてしまったこと。こんなことは、W杯史上、例がない出来事である。

      
日   本 25 21 19 18 1
ブラジル 23 25 25 25 3


第1セットは、おとといのブルガリア戦のとき、第1セットを奪ったときの再現のようだった。

16:15と、日本が先に二回目のテクニカルタイムアウトを取ると、さすがの世界王者・ブラジルもあわてはじめる。そして、手に汗握るものすごい戦いとなったが、ついに25:23と、全日本が第1セットをブラジルから奪い取った。写真からブラジル選手たちの険しい表情を見て欲しい。

迎えた第2セット。

ブラジル選手のすべてが真剣な険しい眼つきとなっている。気を抜くと危ない、と感じているのがよく分かる。17:17と、中盤までは、全日本は接戦を演じる。信じられない戦いぶりだ。しかしながら、終盤となると、ブラジルが走り始め、21:25で、このセットは落としてしまう。

セットカウント1:1で向かえた第3セット。

ブラジル選手の誰もが、高い技術を持って、どこからでも、どんな状態からでも、強力なアタックを容赦なく全日本のコートに叩き込んでくる。それがブラジルというチームだ。全日本の放つアタックが、高く堅固なブラジルのブロックに阻まれることが多くなり、このセットは、19:25と、ブラジルが取る。

迎えた第4セット。

序盤からいい流れに乗った全日本が、越川の強力サーブで6連続ポイントを挙げ、7:2と、5点をリード。ゴッツのアタックもすごい。
これは行けるぞ!と思ったとき、前述のように、ハプニングは起きた。

松本でスタメン申告していたのに、富松がこのセット入ってしまっていたのだ。ここで試合がとまり、審判団が協議した結果、全日本の今までの得点がすべてパーになり、0:2と、逆に、相手の2点リードの状態となって、試合は振り出しに戻されてしまった。

        
         思わぬハプニングに試合は止る↑ 


とんだミスをしたものだ。とんだハプニングだ。折角いい流れが全日本に来ていたのに、全く残念だ。W杯の歴史でも過去に例はない事態となってしまった。

これでブラジルを生き返えらせてしまった。

その後は、常にブラジルリードの展開が続き、全日本も、一時は18:22と、怒涛の攻撃を仕掛けるが、ブラジルの厚いブロックに引っかかったり、強力アタックにやられたりで、18:25で、このセットを奪われ、セットカウント1:3で、全日本が逆転負け。

しかしながら、きのうの全日本はその実力は捨てたものではない、ということが判明した、実に素晴らしい試合であった。
世界最強軍団を相手に大健闘だ。

あの世界王者からどこのチームもセットポイントを奪えなかったのに、きのうの全日本は奪うことが出来たのだから、あとは、きのうの第1セットのときと同様な戦いぶりをすれば世界に通用するのだ、ということが分かったことは、大きな収穫ではないか。全日本の底力は捨てたものではない、といえる気がしてきた。

長い間、お疲れさまでした。

そして、1ッカ月間、感動をありがとうございました。

来年五月の、北京を賭けた戦いに勝利し、オリンピック出場権を獲得すること願っています。

※ 最終順位表(得失点順)

1 ブラジル         10勝1敗
2 ロシア            9勝2敗
3 ブルガリア         9勝2敗
4 米国             8勝3敗
5 スペイン           7勝4敗
6 プエルトリコ         5勝6敗
7 アルゼンチン         5勝6敗
8 オーストラリア        4勝7敗
9 日本             3勝8敗
10 エジプト           3勝8敗
11 韓国             2勝9敗
12 チュニジア         1勝10敗


なお、全日本チームは、今大会でのオリンピック出場権獲得は不可能となったが、来年5月、あの高さとパワーのあるオーストラリアと再度アジア選手権で戦う。その再挑戦に向けて、今回の最終3連戦は、高さとパワーのあるチーム対策に慣れるためにも、いい経験になったと思う。

それにしても、バレーボールでオリンピックに出場することが難しくなった(男女とも)、ということを思い知らされた今大会である。