鉄絵盃
産地が断定出来ないのですが、
おそらく琉球壺屋の前身のひとつである湧田焼かと思います。
それも最初期の17世紀のもの、そして伝世してきたもの。
資料としては第一級品、
また酒徒の垂涎お品のひとつでもあるでしょう。
骨董の本に唐津と思われていたものがじつは中国ものだといわれ、
さらに本当は壺屋のものだったという話がありますが、
これはまさしくそのように誤認されたもの。
おそらく大切にされてきた理由のひとつに天場であったということも挙げられるかと思います。
口縁に金直し、
内側3カ所と外側1か所に石のはずれた跡、
高台にホツがありますが、きわめてグッドコンディション。
おそらく今後出会うことはないかと思います。
径 約9.2センチ前後
高さ 約3.5センチ前後