みつばちマーサのベラルーシ音楽ブログ

ベラルーシ音楽について紹介します!

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 32 「倉敷の昼食」

2008年03月31日 | トーダル
 その日の昼食はアイビースクエア内にある日本料理レストラン「蔦」で。
 和食も洋食もたべられるのだが、ベラルーシ人のトーダルと捨平、私は和食。
 はちの子はお子様ランチ(洋食)
 日本人のマーサ両親とうさぎさんは洋食にした。
 トーダルは帰国後、いくつかのインタビューで
「自分は日本にいるとき、箸を手放さなかった。(和食ばかり食べていた。)でも、日本人はフォークとナイフで洋食を食べるのが好きだ。」
と語っている。
(ベラルーシ人の頭の中には、「日本人イコール箸!」という固定観念があるのだろうか。日本人がフォークとナイフで洋食を食べたら、そんなに驚きなのか?)

 その、「逆転」のようすは画像参照。
 トーダルと捨平はいろんな料理が少しずつ入った料理を注文し、大喜びしていた。またテーブルに四角の蓋がついて、それを開けると、鍋料理用のコンロが仕組まれているのを写真に撮っていた。
 とにかくベラルーシにないものに、大喜び、興奮するのであった。
 
 

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 31 「倉敷アイビースクエア」

2008年03月31日 | トーダル
 その後、倉敷アイビースクエアに行った。
 倉敷アイビースクエアについてはこちら。

http://www.ivysquare.co.jp/


「大学のキャンパスみたいだ。」
とトーダルは言っていたが、そこの中庭(文字どおり蔦のからまる広場)で
「ここでコンサートしたい!」
と言い出し、発声練習をして、音の響き具合を確認していた。(^^;)
 
 ここはもともと紡績工場だったのに、こんなレベルの高い文化施設に変えた、と説明したら、
「文化面だけではなくて、地元の経済にも大きく貢献しているよね。」
と、とても感心していた。(「芸術にはお金がかかる・・・。」ともつぶいやいていた・・・。) 

 

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 30 「倉敷の酒屋」

2008年03月30日 | トーダル
 倉敷で、日本酒が売られているのを見て、
「これだよ、これ。写真撮って!」
と頼むトーダル。
 これはもちろん酔っ払っているふりをしているのである。(トーダル、演技うますぎ。)
 ぶら下がっているわらじを無断でつかんですみません。もしちぎれたらどうしようと、写しながら、内心冷や冷やしていた。
 よく見たらこの画像、写している私と覗き込んでいるはちの子の姿がショーウインドーに写ってる・・・。
 

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 29 「倉敷」

2008年03月30日 | トーダル
 本州に再上陸したわれわれ7人組は、岡山の倉敷へ行くことにした。
 私は日本人であるにもかかわらず、日本国内で行ったことのないところに行けてうれしかったです。倉敷もそんな場所の一つ。
 トーダルはまた写真を撮りまくっていた。
 民芸品のお土産屋が多いので、突然思い出したのか
「友達に日本のお面を頼まれているんだけど、ないかなあ。」
「大きさは?」
「自分がかぶるような大きさ。日本人が劇で使うようなデザインのがいい。」
 それで、お面を探したが、ちょうどいいのが見つからなかった。
 その後、お面探しは京都で続くことになる。


 

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 28 「瀬戸大橋」

2008年03月30日 | トーダル
 2月27日、スーパーホテルのバイキング朝食をたいらげたわれわれは、本州へ向かった。四国入りしたときとはちがって、今度は瀬戸大橋を渡る。
 その長さ、スケールにすっかり感動するトーダルと捨平。トーダルは
「キレーイ!」「ベリーナイス!」と連呼。
 途中、与島というところで車を降りて、記念撮影スポットで写真を撮る。(画像参照。)
 天気はよくなっていたが、さすがに風が強く、冷たい。
 しかし、そんなことは気にせず、(ベラルーシ人は寒さに強いので平気。)またせっせと写真を撮るトーダル。
「どこか別の惑星に降り立ったようだよ・・・。」
と日本滞在中、そう何度も繰り返していた。
 

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 27 「三人ゲイシャ」

2008年03月29日 | トーダル
話を2月26日、ギターを買ってからの時点に戻す。
 われわれ7人組は、夕食をとることにした。トーダルはとりあえずギターをホテルの部屋に置き、それから近所の「瀬戸内味処 活」というお店に入った。
 このお店についてはこちら。

http://www.0909s.com/shop/setouti-katsu/?sf=6&id=0


 そこでトーダルは
「皆さんのおかげでギターが買えましたので、今晩はお酒は僕の奢りとさせてください。」
と言い出したが、日本人側が「そんなこと気にせんでええから。」と言ったところ、
「じゃあ、みなさんがベラルーシへ来たときに、ネマンやしきにご招待します!(そこでベラルーシ料理とウオッカをたくさん出します!)」
と宣言。本当なんだろうか。
 もし、本当にネマンやしきに行くことになったら、このブログに
「トーダルのネマン屋敷潜入ルポ!」シリーズを投稿することを宣言します。(^^;)

 トーダルはギターを買ったばかりだったので、最高に機嫌がよかった。しかもこのお店の料理がまたとっても新鮮でおいしい海鮮料理で、みんな大喜びだった。
 マーサは硬くてなまこが半分しか食べられなかったが、トーダルは全部食べていた。しかし、なまこという言葉をロシア語に翻訳して説明しても、
「何の動物のことなのか、ロシア語で聞いても分からない。」
と言っていた。
 はちの子が頼んだ刺身の盛り合わせに、えびがあったが、生け作りだった。殻を剥かれた状態でも、ひげや身の一部(@0@)が動いているのを見て、はちの子は
「食べられない!!!」
と叫び、生け作りを初めて見たトーダルと捨平はまじまじと見つめていた。
 日本人って残酷・・・と思っていないだろうか?
 結局そのえびは捨平のお腹の中へ・・・。捨平は「おいしい!」と喜んでいた。

 画像はトーダルと3人のゲイシャの図。(^^;)
 一人はお酒係のマーサ。一人は天ぷら係のうさぎさん。一人は舞妓のはちの子。
 トーダルが手にしているのは握り寿司。この幸せ者!!!


 
 

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 26 「ギター!」

2008年03月28日 | トーダル
 ギター購入後、その晩、ホテルの部屋でさっそく弾いているところ。
 (入浴後のパジャマ姿で失礼。)
 スーパースター with スーパーギター in スーパーホテル の図。

「今日はずっと雨が降っていたので、この曲です!」
と言って「雨は降り続ける」という曲を歌ってくれた。(これはアルバム「LIRYKA」収録曲です。はちの子が大好きな歌。)
 トーダルはとにかくご機嫌でした。やっぱり借金してでも買ってよかったよかった。正解だよ。
 トーダルはギターに日本酒をふりかけていました。 

 ちなみにトーダルのこのギター(ギブソン・ES-335)について詳しく知りたい人はこちらをご覧ください。あのきれいな赤色、チェリーレッドって言うんですね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%96%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%83%BBES-335

 ・・・・・・

 ところで・・・このギターですが、その後ベラルーシに戻ってから、ベラルーシ芸能界に衝撃を与えてしまうことになった。
 詳しくは、「トーダルの新しいギターで大騒ぎ」をご覧ください。
 ここまで大騒ぎになるとは、さすがに思っていませんでした。すごいな、ギブソン!
 
 また「トーダルが日本の思い出をラジオ番組で語りました」で、高松での話の日本語訳をアップしましたので、ご覧ください。


 

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 25 「ヤマハ高松店」

2008年03月28日 | トーダル
 高松に戻ったわれわれは、予約してあったスーパーホテルへ向かった。
 スーパーホテル高松・田町についてはこちら。

http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/50215/50215.html


「スーパーっていう名前がすごいよね。すごく謙虚だ。」
とトーダルは笑っていた。
 しかも高松市内で「ホテル・ナンバー1」というホテルもあることを知って、感心していた。(^^;)
 でも本当にスーパーホテルはすごかったです。朝食がバイキングで、好きなだけ食べられました。そして、トーダルの胃袋もスーパーだったよ。トレーを3回かえて、おかわりしていましたから。(^^;) (ご飯をお茶碗3杯おかわり、じゃくて、トレー3回おかわりですよ。繰り返しますが。)
 スーパーホテルにしてよかった。
 
 さて、2月26日の夕方に話を戻すが、このとき、トーダルにとって人生を変えるような出来事が起こったのである!!!
 ホテルにチェックインした後、日本で一番長いアーケード街である丸亀町商店街を見物することにした。

http://www.kame3.jp/


 高松でも雨が降っていたが、屋根がある商店街だから助かった。
 しかし、とにかく長いし人は多いし、買いたい物もばらばらだったので、一応自由行動、ということになり、
「迷子になったら、スーパーホテルの前で集合。」「角を曲がらず、直進のみすること。」
と決めた。
 捨平が足袋を買ったりして進むうちに、トーダルの姿がどこかへ消え、私は日本人形の店「ひいなや」で、市松人形などを買っていた。

 ひいなやでお金を払っているとトーダルが、「ああ、やっと見つけた。」という感じで店内に入ってきた。
 そして、言うことには
「そこに楽器屋があって、中に入ったら、すごいギターが売られていた・・・! どうしよう・・・! ほしいけど、お金が足りない・・・。」
「え、いくらするの?」
「32万8000円!」
「ええっ、どんなギター?!」
「ギブソンの赤!」

 こうしてわれわれはトーダルの後について、そのギターを見に行った。
 その楽器屋とは、ヤマハ高松店だった。
 ヤマハ高松店についてはこちら。

http://www.yamahamusic.jp/takamatsu-s/shopinfo/

 
 そこでトーダルは、音楽雑誌の表紙ぐらいでしか見たことがなくて、ずっと前からほしいと思っていた夢のギターが売られているのを発見したのである。
「こんなギター、ベラルーシには売ってないし、ドイツやポーランドに行ったときも探したのになかった! それが、首都でもない日本の町の商店街で売られているなんて・・・!!!」
 ショック状態のトーダル。
「どうしよう・・・ほしいけど・・・お金が・・・でも・・・。」
という顔をしてますね。(画像参照。)
 まだ買うと決めていないのに
「とりあえず、写真だけでも撮って!」
と言うので、撮りました。

 閉店時間がさしせまっていたので
「とりあえず一晩、考えて・・・。明日の開店時間は10時半で・・・。ああ、でも気になって、今晩寝られない・・・。」
と迷い続けるトーダル。 

「お金がないって言うけど、今、財布の中に32万円も入ってないっていうことでしょ?」
「そう。ミンスクに帰ったら、ある。」
「じゃあ、貸してあげるよ。」
「でもそんなことを頼んで・・・」
ともめていると、捨平が
「買ってしまえよ。今晩寝られないんだろ? 今、買わないと後悔するぞ。ベラルーシには売ってないんだろ? それにお前のギターのせいで、明日の10時半まで、みんな待ってられないじゃないか。」
と口を挟んだ。
 確かにそうだ。もう二度とこんなギターとの出会いはないかもしれない・・・
 それで、トーダルは
「絶対にミンスクに戻ったらお金返しますから!」
と言い出した。
 しかし、実際には私は銀行に貯金があるものの、旅先で銀行のカードなんて持ってきていないし、もう夕方で貯金を引き出せる銀行のあるところを探すのも困難と思われた。
 そこで、うさぎさんのクレジットカードで支払い、京都に戻ってから私が銀行から貯金を下ろして、うさぎさんに返し、ミンスクに帰ってからトーダルが私にドルで返す、ということになった。

 トーダルは
「金持ちの友達がいてよかった・・・!!!」
と言っていたが、それを言うなら
「金持ちで、気前よくて、親切で、困っている状況を理解してくれて、さらに借金を返してくれると信用までしてくれる友達がいてよかった。」
と言っていただきたい。(^^;) 

 しかし、夢のギターを買うことができて、トーダルは顔をくしゃくしゃにして喜んでいた。
 ケースに入ったギターを店員さんから渡されたときのトーダルの顔は、私は忘れられないだろう。
 
 後でトーダルは
「タカマツは・・・聖地です!」
と叫んでいたよ。(^^;)

 ありがとう、タカマツ!
 ありがとう、ヤマハ高松店!
 閉店間際ぎりぎりまで、迷ったり、騒いだりしてすみませんでした。
 担当してくれた店員さんは、トーダルのことを「芸能人のオーラが出ていて」すぐにプロだと、分かったそうなんだけど、これもすごいよね。
 ヤマハの店員さんともなれば、そういうオーラが見えるのか、それともトーダルのオーラが大きく発光しているのか・・・。


トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 24 「ひろめ市場」

2008年03月27日 | トーダル
 高知城の後は近くにあるひろめ市場でお昼ご飯を食べた。
 ひろめ市場についてはこちら。いろんなお店が集まっている。高知県の名産は食べ物もお土産も全部ここだけでそろうと思う。

http://www.hirome.co.jp/hpgen/HPB/entries/5.html


 こういう庶民的なお店にも興味津々の様子のトーダル。
 私はせっかくなので、四国へ来たら、うどんを食べようと思っていたのに、はちの子がラーメンを頼んでしまい、そして最後まで食べられなかった残りを、はちの子は私に押し付けた。
 トーダルと捨平はうどんを注文し、私の目の前でおいしいと食べている。(トーダルはまたうどんのアップ画像を撮影していた。)
 結局、私は四国でうどんが1本も食べられず、非常に悔しい思いをしたよ・・・。捨平に少しもらえばよかった。
 でも、ひろめ市場ではたこ焼きが食べられてうれしかったです。ベラルーシにはたこ焼き器がないので、蛸や小麦粉があっても、自分で作れないのだよ。
 ベラルーシ隊は、うどんやたこ焼き、焼き餅を「おいしい。」「ベリーナイス。」と言いながら、食べていた。

 画像は注文を待つ間、海岸で拾った石を見せて、ご満悦のトーダル。
昼食後、近所の骨董品屋、古道具屋を覗いた。私は招き猫の置物を(自分の仕事のため)古道具屋さんで購入。(トーダルに招き猫の意味を説明した。それにしても、日本ってお守りが多いし、種類もたくさん。)
 また金物屋にも入って、捨平はかんなを(自分の仕事のため)購入した。
 そこで火鉢用の火箸を見つけたトーダル。さすがにこれは食事用ではない、と直感し、何のための箸なのか質問してきた。
 そのため、まず火鉢というものの説明をしたうえで、火箸の説明をすると、どういうわけか、ベラルーシの自宅に火鉢があるわけでもないのに、一番長さの短い火箸を購入した。(自分の仕事のためではなさそうである。)
 何に使うのだろう・・・。ベラルーシで暖炉に火箸を突っ込んでいるトーダルの姿がまぶたに浮かんだ・・・。(^^;)

 さてその後、われわれは高松に戻ることになった。
 
 

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 23 「高知城」

2008年03月27日 | トーダル
 雨は降り続ける・・・
 海の次はどこか屋内で観光できるところ・・・ということで高知城へ行った。
 高知城についてはこちら。

http://www.kochipark.jp/kochijyo/


 サムライのお城にはまだ行ったことがないので、トーダルは大喜び。また写真を撮りまくっていた。
 マーサもせっかくなので
「一豊さまー。千代ー。」
と物まねしてみる。(^^;)
 どうでもいい、と言われそうだが、マーサは仲間由紀恵と誕生日が同じである。(もちろん、年は違う。)

 トーダルと捨平には、山内家の説明をし、馬をひいている千代の銅像の前で、
「サムライの銅像はたくさんあるけど、サムライの奥さんの銅像は珍しい。どうしてわざわざこんな銅像を建てたかというと、この千代は、サムライの妻の鑑のような人で、自分はつぎはぎのパッチワーク着物を着て節約し、貯めたへそくりで高い名馬を買ってサムライの夫にプレゼントしたからだ。」
と話したら、ベラルーシ人の男どもは感動していた。(と思う。)

 「千代みたいな人と結婚するのがよい。」
とトーダルに話したら、後でノートに「ちよ」「やまうち」とメモしていたよ。(^^;)

 この画像は天守閣に上って撮影したもの。
 眼下には雨の高知の街・・・
 トーダルは「天気が雨でよかった。」と話していた。

 

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 22 「桂浜水族館」

2008年03月27日 | トーダル
 桂浜水族館についてはこちら。

http://www.katurahama-aq.jp/katurahama/


 外観から想像したよりはずっと中は広く、見どころがたくさん。
 残念なことにイルカショーはプールの水の入れ替えのため、見られなかったが、イルカに餌をやるところや、検温している様子が見られた。
 イルカってやっぱり賢いね。自ら仰向けになって、肛門に体温計を入れてもらっていました。(こうして検温することを初めて知りました。哺乳類だ・・・)

 アカメというその名のとおり目が赤い魚や、餌をねだる人懐こいウミガメやらサンショウウオやら、かわうそやら、珍しい生き物がたくさん見られて本当に楽しかったです。
 ペンギンは南極まで行かなくても、ここで見られたし、きれいな熱帯魚もいっぱいいるし、ベラルーシ人のトーダルが
「・・・癒された・・・。」
と日本人みたいなことを言っていたよ。
 夢中で画像や動画を撮影していました。

 ・・・ところで、この水族館の中で一番びっくりしたものが、これ。(画像参照。)
 オスの鯨の生殖器(ホルマリン漬け)です。(^^;)

 2階にも展示室があって、そこには鯨の骨格標本や、鮫の歯やペンギンの剥製などが展示されています。
 そこに置いてあったのが、この鯨の・・・
 最初見たとき、ベラルーシ人は「?」という反応しかなかったのですが、私が訳して説明すると、トーダルと捨平は爆笑! (日本人も大笑い。)

 トーダルは
「メスの鯨ってラッキーだよねえ。」 
と、この画像を撮影。
「これ、なあに?」
ときくはちの子には
「鯨のしっぽ。」
と答えておいた。
(ちなみにはちの子は普段から「男の子にはしっぽあるけど、女の子にはない。」と言っている。)

 いやあ、初めて見ましたね。というか、よく考えたら、鯨は哺乳類だから、こういうものがあってしかるべきなんだけど、姿が魚に似てるから、こういうものの存在すら、あるのかないのかと考えてみたことすらなかった・・・。
 桂浜水族館の説明によると、普段は隠れてて見えないのだそうだ。そういや、テレビ番組で鯨の映像を見ても、こんなものは見当たらなかった・・・。(^^;)

 それにしてもやるよねえ、桂浜水族館。すばらしいです!
(大人にも子どもにも大うけ! 人種の壁を越えて笑いが沸き起こる展示!)
 皆さんもぜひ桂浜に行かれたら、この水族館へ。2階をお見逃しなく。
 

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 21 「太平洋!」

2008年03月26日 | トーダル
 ああ、この喜びよう・・・。

雨が降る中、寒さなど気にせず、ベラルーシ人男性二人は、靴と靴下を脱いで、太平洋に向かって走り出した・・・
 そんなに太平洋の水に自分の体をひたしたいのか・・・
 日本人のほうは、もちろんそんなことはせず、傘をさして、ベラルーシ人が歓喜するさまを眺めたり、写真に撮ったりした。
 
 このほか、トーダルは「お土産にする。」と海岸で小石を拾い集めていた。
 ベラルーシ人2名がようやく、「太平洋、満喫しました。」と足を拭いて、靴を履いた後になって、桂浜の海岸にアナウンスが流れた。
「今日は天候が悪く、波が高いので危険です。海岸に近寄らないでください。」
 しかし、もう遅い。(^^;)

 たぶん、裸足で走り回る酔狂な二人を見て、係員の人がびっくりして、放送したのでしょう。
 日本人観光客はみんなおとなしく、傘をさして、雨の桂浜情緒をしみじみと観賞していたからね。
 一方で、小さいボートに乗って、釣りをしている人がいて、しかも私たちの目の前で、転覆しそうになったので、心臓が止まりかけた。
 どっちのほうが危険なのか。

 その後、雨が降っていたため、坂本竜馬の銅像には行かず、屋内施設、桂浜水族館へ行った。桂浜まで来て、竜馬像を見ないという、高知県の人からすれば、とても叱られそうな選択だったが、本当に天気が悪くて寒かったのです。(言い訳。)
 でも、ちゃんと坂本竜馬のことは、トーダルと捨平に説明しておいたよ。
 捨平は
「サムライなのに、ピストルを持っていたのは邪道である。」
というようなことを言っていたが、そういう自分の職業は何なのだ。
 トーダルはどこの土産物屋に行っても竜馬グッズが大量にあることに驚いていた。やっぱ、資本主義の国ですな。
 ベラルーシで言えば「スカリナ・マグカップ」とか「ラジビル・Tシャツ」などが土産物屋でいっぱい売られているような感覚であろうか。
(そんなお土産、ベラルーシのどこを探してもないのだが、あったら、ほしいと思うマーサ・・・。)


トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 20 「桂浜荘の朝」

2008年03月25日 | トーダル
 翌朝、トーダルは一人朝風呂に入るなど、日本のお風呂が気に入ったようすであった。
 そして、また豪華な朝ごはんに感動していた。画像は魚を焼いて食べているところ。
 しかし、二人とも浴衣が似合っているよね。(捨平はお相撲さん風に見える・・・)
 窓からは昨夜見えなかった海岸が一望できた。しかし天気予報どおり、雨・・・。
 でもそんなことは気にせず、嬉々として海岸へ出発した。
 車で桂浜海岸まで下りながら
「ほら、見てごらんよ。こんな道、土地に不案内な人間が夜中に歩いて海岸まで行くのは、やっぱり無理でしょ。」
とトーダルに言うと、無言だった。(^^;)
 そして、さすがに朝だったので、自ら「ウイスキーで太平洋に乾杯」計画を断念した。  
 
 

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 19 「桂浜荘」

2008年03月24日 | トーダル
そもそも、トーダルと捨平は太平洋を見るのをそれは楽しみにしていた。
 確かに大西洋とちがって、ベラルーシから見ると太平洋は遠い。そしてベラルーシには海がないので、どうしてもあこがれてしまうのである。
 私としても
「海ってなあに?」
というベラルーシ生まれのはちの子に、本物の海を見せてあげたいな、という気持ちもあった。
 トーダルはウイーンの空港の免税店でウイスキーを買い、
「海岸でこれを開けて、太平洋に乾杯するんだ。」
とわざわざ持参していた。わーれは海の子♪
 
 しかし、天気の関係で、旅程が変ってしまい、1日目に高松観光を入れてしまったため、その日は急いで高知県入りしなくてはいけなかった。宿泊先は「国民宿舎 桂浜荘」である。この宿についてはこちら。

http://www.katsurahama.jp/


 この桂浜荘は海辺の高台にあり、窓から海が見える。しかし、到着した頃にはとっぷり日が暮れていたため、海がよく見えなかった。
 トーダルはあまりに太平洋を楽しみにしていたので、夕食の後、浜辺に下りて乾杯するとか言い出した。
 しかし、桂浜荘はずっと高いところにあって、夜はとても歩いて下りられるような状態ではなかった。
 それをトーダルに説明し、「暗くて無理だからやめておくように。」と忠告したら、
「こんなに海を見たいと思っている僕の気持ちを、君はどうして分かってくれないのか。君のだんなは大体、ベラルーシ人だろう?」
と訳の分からない理屈をつけて、反論した。
 そのときには、すでに夕食のときに注文した焼酎のため、酔いがだいぶ回っていたものと思われる。

 そう、その日の夕食もそれはすばらしいものだった。「黒潮ご膳」なるのが供され、日本人のマーサも初めて鯨の脂身といった珍味を食べさせていただきました。
 さすが、高知! カツオのたたき用の醤油が別にあるし、やっぱり、海の幸がどれもこれも新鮮でおいしかったです。(^^) 貝殻に入った料理は貝殻をお土産として持って帰ることに・・・。
 トーダルは、また「ベリーベリーナイス。」と繰り返しながら、
「ミンスクにある日本レストランは、本物じゃない! 本物じゃないんだ! これが本物の日本料理なんだ!」
と叫び、捨平は
「当たり前だろ。」
と言っていた。

 そのとき、マーサ両親が
「ご飯の後はお風呂だから、アルコールは控えめにするように。」
と言っていたにもかかわらず、高知の地元の焼酎を頼んでしまい、それをベラルーシ人の男どもはけっこう飲んでしまったのである。

 その後、海が見える展望浴場へ。女性陣は夜景の見えるお風呂につかって大喜び。
 一方、男性陣であるが、私はいっしょに入ってないので(^^;)父から話を聞いたのであるが、お湯につかっている間にトーダルは酔いが回りすぎ、それを自分自身が自覚し、すぐに部屋に戻ると、自ら布団をひいて、すぐに寝てしまった。

 この日の宿は大部屋を二つとって、一つは男部屋、一つは女部屋にしていた。
 お風呂から上がった後、マーサが男部屋に行ってみると、トーダルはすでに寝てしまっていた。
 あれだけ、海が見たいから海岸まで行く、と言っていたのに・・・
 しかも、くーくーいびきをかいていた。
 ついにベラルーシ人のトーダルも高知の焼酎と、温泉の前に屈服してしまったか・・・。

 そして、まだしつこく酒を酌み交わそうとする男二人(マーサ父と捨平)の通訳のため、私も男部屋へ居残らされた。
(それにしても飲みすぎだな。日本酒を京都からしっかり持参しているのも非常に計画的である。)

 夜中になって、私は女部屋に戻る。
 朝、起きると、トーダルは
「同志1名(捨平)のいびきがうるさくて寝られなかった。」
と言っていたが、絶対にこれは嘘だ。

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 18 「栗林公園」

2008年03月24日 | トーダル
 屋島の次は、美しい庭が広がる栗林公園へ。
 捨平は「公園」と聞いて、花壇があるだけかと思っていたらしいが、実際に中に入って、びっくり。
 栗林公園については詳しくはこちら。(くりばやし、ではなく、りつりん、と読む。)

http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kankou/meisyo/ritsurin.htm


 いやあ、広くて、きれいで、繊細で、内容も盛りだくさんの庭園でした。
 池、太鼓橋、灯篭、茶室、滝まであって、外国人が見に来たら、絶対に満足するだろうなあ、と思いました。
 ベラルーシ隊男性陣は、丸や四角にきれいに剪定された木を見て、
「お伽の国に迷い込んだようだ。」
と感動。
 色とりどりの錦鯉が優雅に回遊するのを見て
ト「うわ、大きい!」
捨「今晩の夕食のおかずにどうだい?」(←罰あたりな。)
ト「食べるのもったいないぐらいきれいだな。」
と感心することしきり。

 外国人のお客さんと高松観光に来られたら、ぜひ、この栗林公園へ。お勧めです。
 トーダルは梅の木だの、茶室だの、築山だの、せっせと写真に撮っていた。
(画像参照。)手にカメラを持ったまま、ポーズ。
「この庭園はダイミョー、つまりお金持ちのサムライがつくりました。」
と説明したせいか、サムライポーズ。(^^;)カメラではなく、カタナを持ちたかったのではないか。 
(君もダイミョーぐらいの金持ちになれば、ネマンやしきをこれぐらいの規模に拡大できるであろう・・・。)
  
 滝に関しては
「ノルウエーでもっと大きい滝を見たことがあるから・・・。」
と言うので、気に召さなかったのかと思ったら
「日本の滝は女性的だね。この滝を見ていると、女の人の体形を思いこさせるね。」
と、なぜかにやにやしていた。(←変なの。普通、滝を見てこんなこと連想するか?)

 話はまたサムライに戻るけど、トーダルのサムライに対するイメージも、何か変だ。車中で、日本語を覚えたいから、キリル文字で書いて、とノートを渡された。
「アリガトとアリガトゴザイマシタの違いは何か。」
ときかれ、日本人と結婚してなまじっか日本語を中途半端に聞きかじっている捨平は横から
「ドウモアリガトはどうなのか?」
と口を挟んでくるので、説明に大変である。
 山や海を見ては、日本語できれい、というのはどう言うのか、ときかれ、ノートにキリル文字で「スゴク キレイ」とかついでに「カワイイ」とかの言葉を書いておいた。
 そしたら、その後、やたらでかいバリトン声で
「アリガトゴザイマシタアアア!」「キレイ! キレーイ!」「カワイイ!!!」
と連呼し始めた。
 どうしてそんなしゃべり方をするのかときけば
「サムライだから。」
という返事だった。
 しかし、トーダルは朝日新聞のインタビューで日本のことは
「黒澤明の映画ぐらいでしか見たことがない。」
と答えているので、このサムライイメージは「七人の侍」などの映画から得たイメージと思われる。
 七人の侍って言っても、間違っても勝四郎(木村功)のイメージではなく、菊千代(三船敏郎)か 勘兵衛(志村喬)のイメージである。(^^;)

(この場所で撮影した画像は写真共有サイト「フォト蔵」内、「トーダルが撮ったニッポン 146」などで公開しています。ここをクリック。)


http://photozou.jp/photo/top/180896