みつばちマーサのベラルーシ音楽ブログ

ベラルーシ音楽について紹介します!

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 4 「新幹線」

2008年03月14日 | トーダル
 そもそも、日本へ行くと決まってからは、どのようにして成田から京都までたどり着くか、という問題があった。要するに飛行機で行くのか、新幹線で行くのか? という選択である。
 これについては、飛行機で行くほうが移動が楽で、しかも割安なのではないか、という意見が日本側から出された。しかしそれに対し、まず捨平が
「新幹線! 絶対新幹線だ! だって日本にしかないものだろう!」
とわめき、トーダルがすぐにそれに同調し、地下鉄とチンチン電車と新幹線の区別が全くついていないはちの子ですら
「シンカンセン、シンカンセン!!!」
「時速300キロ!!!」
と騒いだため、新幹線で京都まで行くことになった。

 さらに私が
「天気がよかったら、富士山が見られるかもしれない。」
と言うと、
「やったあ、フジヤマ!」「フジヤマ、見たい!」
と騒ぎ出した。
 捨平などは職場の同僚から上司にまで言いふらかし、みんなから「絶対、写真撮って来い。」「ビデオを撮れ。」とまで言われた。

 しかし・・・実際に新幹線に乗り込もうとするころには、ご馳走でお腹がいっぱいなのと、日本酒と、睡眠不足と時差ぼけのせいで、マーサをのぞくベラルーシ隊全員が
「眠い・・・。」
「限界だ・・・。」
などとつぶやき始めた。
 天気は快晴・・・。
「待望の富士山が見えるよ。」
と言ったものの、睡魔に勝てない男ども。
 あれだけ、新幹線に乗りたいと子どものように騒いでいたのに・・・

 それでも捨平はホームの端まで行って、新幹線の頭の部分と記念撮影したが、トーダルはそれもできず、キオスクで
「これを飲めば目が覚めるはず・・・。」
とコカコーラを購入した。

 しかし、ご覧のようにコカコーラの効き目はなかった・・・
 もうすぐ富士山が見えるのに! おーい、起きろ!!!
 

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 3 「上野」

2008年03月14日 | トーダル
 東京上野では、マーサ父の友人で、「月と日」を聴いてからトーダルのファン、というAさんが待ってくださっていた。
 Aさんは、トーダルが初来日し、しかも東京経由で京都へ行くと知って、
「ぜひ東京でお会いしたい。」
と連絡してくださったのである。しかも、お昼ご飯を上野公園にある高級料亭「韻松亭」でご馳走してくださるという。(韻松亭のサイトはこちら。)

http://www.innsyoutei.jp/index.html


 出発前にそのことを聞かされたトーダルは、びっくり。そりゃそうだろうな・・・
 そういうわけで、東京はただの乗り換え地点になるのではないか、と思っていたのだが、Aさんのおかげで、トーダルと捨平に東京を見せてあげることができるようになった。

 日本に着くなり、創業140年の老舗高級料亭に案内され、やや緊張気味のトーダル。
 懐石料理はどれもこれも本当においしく、美しく、繊細で、日本人の私でも感動するぐらいだったので、トーダルはショック状態でしたね。
 Aさんは世界中を写真旅行に出かけ、南極に2回も行ったこともある方でした。その南極の話をうかがいながら、食べるお食事。(マーサとはちの子には量が多すぎて、最後のほう痛恨の思いで、残してしまった・・・悔しい・・・)

 睡眠不足と時差ぼけ、今までいったことがないアジアの異国の地に降り立ったばかりという状況、初めて会ったばかりなのに自分のファンだと言う日本人から、ご馳走される超豪華な懐石料理。さらに南極の話。
 ・・・という渦巻きのような状態にぐるぐると吸い込まれたトーダルの心境はいかばかりか・・・
「何と言ったらいいのか、言葉が見つかりません・・・。」
とトーダルはAさんに言っていました。
 さっそく、日本での洗礼を受けたね。(^^;) 相当強烈なショックだったと思うよ。そしてトーダルが「日本」に驚かされれば驚かされるほど、うれしくなり、隣でほくそ笑むマーサであった。
 だってさ・・・せっかくはるばる遠いところを来たわけだし、トーダルには日本のことをいろいろ見聞してもらいたい、と思っているのだよ。できたら、日本のことを「一生忘れられないような国でした。」と思ってほしいわけですよ。 

 トーダルは「ベリーナイス、ベリーナイス。」と言いながら、食べていました。初めて飲む日本酒にも大喜び。
 そしてベラルーシには一度も行ったことがない、というAさんに
「ぜひ、白い塔の森に遊びに来てください。案内します。」
と熱心に誘っていた。南極に行ったことがある人に誘える場所といえば、ベラルーシでは白い塔の森ぐらいしかないかもね・・・。
(白い塔の森について詳しく知りたい人はこちらをクリック。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/logs/tbs0415/menu.xhtm


 韻松亭の建物にもすっかり感心し、庭の梅の木や蜜柑の木の写真を撮るトーダル。上野公園も観光できたし、本当によかったです。
 上野公園では、公認の大道芸の許可をもらっている木琴の演奏家(「自分も許可もらおうかな?」と言っていた。)や、2月なので枯れた蓮の広がる不忍池や、「制服がおもしろい。」と中学生のグループを勝手に写していました。

 画像はトーダル撮影。先を歩くベラルーシ隊とAさん、マーサ父の後姿が写っていますが、春には満開にある桜並木とリヤカーをひいているホームレスらしき人を写したかったものと思われる。
(確かにあんな高級な食事の後、こういう情景を見ると、日本に来たばかりの外国人はびっくりしてしまうだろう。
上野公園では、咲いている梅の木の下で、観光客らしき女性二人連れがほほえみながら記念撮影していたのだが、そのすぐ横に大きなゴミ箱があって、ゴミが足元にあふれており、やたらやかましい英語の音楽を近くの店が流し、さらに梅の木のそばでホームレスの人が寝ていた。
「東京は少々『カオス』の街だと思う。」と自分の意見を述べておいたら、じゃ、キョートはどうなのか、ときかれた。それはトーダル自身の目で見てもらいましょう。東京だけ見て、それが全部日本だと思われるとちと困る。でもその前に富士山がベラルーシ隊を待っているのであった・・・)
 
 (上野で撮った画像は「フォト蔵」サイト上で見ることができます。こちらをクリック。)

http://photozou.jp/photo/show/180896/8733330