みちのくの風の旅人 [ 愛と義の街(上杉の城下町)から情報を発信中 ]

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南三陸ひとり旅 ~ 6:南三陸町防災対策庁舎 ~

2014-11-11 17:14:20 | 旅行記

 きょうは東日本大震災から3年8ヶ月の節目の日である。未だ2597人が行方不明になっているという。

 みちのく米沢は小春日和の1日となった。4日から7日にかけて、南三陸の被災地を訪ね歩いた中で、最も強い印象を受けたのは南三陸町防災対策庁舎である。

 南三陸ひとり旅の最終日の7日の朝は、再び気仙沼のホテルで迎えた。7時前に20分程ホテル周辺を散歩してから、バイキング形式の朝食を取った。石巻を経由して自宅に向けてホテルを出たのは9時過ぎだった。天気は良かったが台風の接近によって空っ風が強かった。

 4・50分走ったところ、南三陸町の元市街地に達した。荒れ果てた元市街地に防災対策庁舎鉄骨だけが目に飛び込んで来た。通行禁止の柵があったので、5・60m離れた元ガソリンスタンドの駐車場から、防災対策庁舎を見ていた。マイカーや観光バスも来ている様子だった。石巻方向に大きく迂回し庁舎に着いた時は、見学者は自分だけになった。その後は10分置き位に観光客が現れた。

 防災無線のマイクを握り、必死に非難を呼びかけた人、庁舎内で仕事をしていた人、庁舎に避難してきた人、多くの命を奪う悲劇が起こった。
 夢と希望に満ちた未来を、一瞬にして奪われた人達の癒えることの無い哀しみに、ただただ手を合わせ、涙がこぼれるのを抑え、佇む他なかった。

 

 



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