愛しのエトワール

うたのおねえさん、はいだしょうこさんを全力でとことん気の済むまで応援する日々を綴るブログです。

今日の1枚

2013-08-15 | 日記
うちにも未開封のCDやDVDが山のようにあるわけで、
勝手に出掛けることができないような日には、それらの整理などをすることにしてます。

今日の1枚。今日はこれを聴いてみました。

「The Very Best of John Rutter」2011年 Decca 4764410
英国の作曲家ジョン・ラターのベスト盤。教会音楽やコーラス曲が収録されています。
耳になじみやすいすっきりとした曲調のものが多いので、かけっぱなしにするには最適ですな。

コーラス曲を聴いてみましょう。

「For the Beauty of the Earth(大地の美しさをたたえ)」

もっと聴いてみる?

「All Things Bright and Beautiful(輝くもの、美しいもの、すべてのものを)」
同曲をソプラノソロで

しょうこちゃんにこんなのも歌ってもらいたいね。
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「王様と私」兵庫公演その3

2013-08-15 | ミュージカル
8月11日(日)。はいだしょうこさんの「王様と私」に通っています。

今日も兵庫芸文センターへ。ガラスに私が映りこんでますな。

ミュージカル「ロジャース&ハマースタイン 王様と私」(全2幕、日本語上演)
兵庫公演も最終日となりました。

最後は2階席から見ることにしました。同じところばかりじゃ面白くないでしょ。
昨年3回見てて、今年はこれで4回目。もう歌詞やセリフも全部おぼえちゃったな。

(※前記事からの続き)
第2幕第2場。タプチムとルンタのデュエットシーンです。
宮殿の中庭(背景には「We Kiss in a Shadow」が流れている)。タプチムがたたずんでいるところにチャン王妃が現れる。
チャン王妃「早くお芝居の仕度をしなさい」
タプチム「ここでセリフをさらっておりました」
チャン王妃「あなたとルンタのこと、陛下には申し上げません。
    陛下のお心を傷つけたくありませんからね。あなたの恋人は今夜、シャムを発ちますよ」
タプチム「今夜?」
チャン王妃「さあ、劇場へ行きなさい」
(チャン王妃退場。チャンは「木陰のくちずけ」でタプチムとルンタの逢引を見ている。ここでタプチムがルンタと会うことがわかっててやってきている)
ルンタ「タプチム」
タプチム「シッ!」
抱き合う二人。
タプチム「今夜、シャムをお発ちになるというのは本当なの?」
ルンタ「It is true Tuptim. They have ordered me on the first ship that leaves for Burma, and it is tonight.」
タプチム「私どうしたらいいの」
ルンタ「いっしょに行こう」
タプチム「ルンタ」
ルンタ「Secret Police will all be at theatre. Meet me Here, after your play. everything is arranged.」
タプチム「そんなこと」
ルンタ「できるさ。今日こそかなうんだ。何万回も心に思い浮かべていた夢が!」
ミュージカルナンバー「I Have Dreamed (アイ・ハブ・ドリームド)」
配布されたプログラムには「アイ・ハブ・ドリーム」になってますが、間違いです。そんな英語はありませんから誤植と思われます。昨年のプログラムもこうなってたんでんですよね。それなら昨年の時点で気が付いてるはずで、今年のプログラムは修正するべきなのに。どっちでもいいとでも思ってるの。観客が全員、英語がわからんとでも思ってんのかね。「I Have a Dream または I Have Dreams、私は夢がある」のつもりなら、歌詞の内容と違うだろう。歌詞は「私は夢に見た」という内容ですよ。マニアは細かいことにつべこべ言うものである。さ、R&Hミュージカルのなかでも第一級のラブ・デュエットですよ。
ルンタ ♪いつも夢に見てた 優しいその腕を
     あなたが寄り添うときは 二人はひとつに
     いつも夢に見てた 夕日浴びた姿
     夢の中では 愛してきたから
     愛というものは 知っているのだよ
タプチム ♪ただひとり目を覚まし星屑見て
      いくたびか同じこと 考えたわ
タプチム ♪いつも夢に見てた 優しいその腕を
      あなたが寄り添うときは 二人はひとつに
      いつも夢に見てた 夕日浴びた姿
      夢の中では 愛してきたから
二人   ♪愛されることも どんなものか 知っている

すげー! 素晴らしいデュエットだ! とりはだものですな。ルンタの調子がいいねえ。訳詞がダサいのはしょうがないな。ここの最後はぎゅっと抱き合うだけでした。みなさまもご指摘の爪先立ちになってるタプチムがかわいらしいですよ。昨年のはもう忘れてしまいましたが、昨年はここではキスがあったんでしたかね?

はいだ&藤岡くらい歌えてるのはyoutubeにはないね。

本田美奈子ファンには申し訳ないが、はいだタプチムのほうが断然うまいね。きっぱり。声の厚みが違う。

そこにタプチムを探していたアンナが登場
アンナ「タプチム」
タプチム「先生」
アンナ「Tuptim, They are looling for you at the theatre. I guessed you were both here.
    I ran out to warn you. I think you're being reckless.」
タプチム「すぐにまいります」
タプチムはアンナのそばに寄り
タプチム「アンナ先生。これでお別れでございます」
タプチムはアンナの手を取り別れのくちずけをして退場。
アンナ「(ルンタに)何があったの?」
ルンタはアンナに今夜二人で逃げ出すことを話して退場。
アンナ「God bless you both」
ミュージカルナンバー「Hello Young Lovers (reprise)」が入る。
紫吹アンナ、上出来とは言えないが、なんとかがんばってる。ああ、いいシーンだ。

第3場
劇中劇「トーマス伯父さんの小さな家」(脚本・ナレーション:タプチム)
はいだしょうこさん演じるタプチムがここでは舞台下手でナレーションをします。タプチムの全セリフを記載します。
(訳詞は岩谷時子先生。東宝ミュージカルのCDを参考にしています)
タプチム「陛下、ご来賓のみなさま。これより『トーマス伯父さんの小さな家』を謹んでご覧にいれます」
コーラス「『トーマス伯父さんの小さな家』、この話を書いた人の名前は、ハリエット・ビーチャ・ストーワ」
タプチム「おうちはケンタッキーの王国にあります。統治しているのはアメリカで一番悪い王様、レグリーのサイモン王です。
      陛下、ここにしあわせでない人をご紹介いたします。奴隷のイライザです」
コーラス「おお、イライザ。おお、イライザ。かわいそうな奴隷」
タプチム「レグリーのサイモン王はイライザのご主人様。彼女はこの殿様が大嫌い。そして、恐れています。
      この王様は彼女の恋人を遠いオハイオ地方に売り飛ばしました。恋人の名前はジョージ。
コーラス「ジョージ」
タプチム「赤ちゃんの名前もやっぱりジョージ」
コーラス「ジョージ」
タプチム「イライザは友達に申します。恋人ジョージを見つけにゆくと」
コーラス「ジョージ」
タプチム「そこでお友達に別れを告げて、逃げ出します。これは逃亡です」
コーラス「逃げろ、イライザ。逃げろ、イライザ。サイモンから」
タプチム「イライザ、かわいそう。嵐にあいます。隠れて、イライザ」
コーラス「サイモンから。隠れて、森へ。かわいそうイライザ、かわいそうイライザ、かいそうイライザ、かわいそうイライザ」
タプチム「イライザ、とても疲れました。
      陛下、おそれながらレグリーのサイモン王をご紹介いたします」
      あわれな奴隷を引きすえて、サイモン、鞭で打ちます。
      サイモンは利口な男で、イライザを探すのに兵士ばかりでなく科学的な犬を使うことにしました。
      犬はくんくんにおいをかぐから、王様から逃げ出した人全部を見つけます」
コーラス「逃げろイライザ。逃げろ逃げろ。サイモンから。走れ走れ。おーイライザ、逃げろサイモンから
      イライザ走れ。イライザ、サイモンから逃げて。イライザ走れ」
タプチム「おお、イライザ」
コーラス「イライザ、サイモンから逃げて。逃げろイライザ、サイモンから。逃げろイライザ、サイモンから
      走れイライザ。走れ走れ。あー」
タプチム「イライザ、河へ来た。イライザ、河へ来た」
コーラス「おお、イライザ」
タプチム「誰が助ける」
コーラス「みほとけ。ブッダ、ブッダ、ブッダ。助けて、この娘を助けて」
タプチム「ブッダが奇跡をお示しになります。ブッダは天使をつかわされた。
      天使は冷たい風をおこす。川の水は硬くなる。その上を歩けるほどに硬く」
コーラス「ブッダは奇跡を示される。ありがたや」
タプチム「凍った水の上をどうして歩くか、天使は彼女に教えます。
      ブッダは、その愛のしるしとして、今度は新しい奇跡をおこないます」
コーラス「みほとけの」
タプチム「天からの贈り物」(※東宝版と変わってる)
コーラス「恵みを」
タプチム「大空にかけたレースのような」
コーラス「たたえよう。みほとけの恵みをたたえよう」
タプチム「イライザ、河を渡ります。レースのベールにかくされて。
      奇跡の名前を申すことを忘れました。それは雪です。
      突然、そこへやって来た悪い王様サイモン。奴隷をたくさん従えて凍った河を渡って。
      河には何が起こったのでしょう。ブッダが太陽をお呼びになったのです」
コーラス「みほとけが河の氷を溶かして。悪者たちは落ちておぼれた」
タプチム「河のあちら側にはきれいな都、カナダがある。そこでイライザはかわいらしい小さな家を見る。
      そこには誰が住んでいるのでしょうか? アンクル・トーマス」
コーラス「オールド・アンクル・トーマス」
タプチム「小さいエヴァ」
コーラス「かれんなエヴァ」
タプチム「小さいトプシィ」
コーラス「やんちゃなトプシィ」
タプチム「おお、ジョージ」
コーラス「恋人ジョージ」
タプチム「イライザには天使のように見える恋人。みんな、悪い王様から逃げ出して、幸せに一緒になりました。
      サイモン死んで喜ぶトプシィ。トプシィ喜びのダンス。
      トプシーが言ったことをハリエット・ビーチャ・ストーワが何と言ったか、お教えします。
      おらあ、世界中で一番意地悪い人間と思うだ」
    「でも、私はそうは思いません。トプシィが意地悪な人間だとは。なぜなら、
      私も王様の死を喜んでいるんですもの。人々を不幸な目にあわせ、そのうえ恋人と一緒になろう
      とする奴隷を追跡するような王様なんて。そして陛下!私には陛下に申し上げたいことが!」
      (※このあたりの言い回しも少し変わった。しょうこちゃん、いいですねえ。)
    「陛下、ならびにご来場のみなさま、物語の結末を申し上げます。とても悲しいおわりです。
      ブッダはイライザをお救いになった。けれどもブッダのお恵みと一緒に犠牲も天から来たのです」
コーラス「哀れなエヴァ。哀れなエヴァ。かわいそうな子」
タプチム「エヴァがブッダの御許に行き、イライザの赤ちゃんをお救い下さったことに対して
      直接お礼申すのがブッダのご意志です。だから彼女は死にます。そしてブッダのかいなにいだかれるのです」
コーラス「みほとけをたたえよう」

若干、短縮したバージョンですが、振り付け、ダンサーの技量、完璧だと思います。プロの仕事ですよ。音楽もいいね。録音を使った利点が生かされています。なによりも、しょうこちゃんが素晴らしかった。こういうのは得意なんじゃないかと前々から思っていたんですよ。これだけのものは海外でも大きなプロダクションでしかできませんよ。これが3500円のミュージカルとは。本当に信じられんね。

第4場
晩餐会が終わり、「シャル・ウィ・ダンス」のシーンです。その前に印象的なシーンがあります。気に入った女性なら何でも思いのままになる王様なんだけど、ここに思い通りにならない女性がいる。アンナですな。晩餐会が成功した感謝の気持ちとして指輪を贈るんですわ。それがまた大きな宝石(グリンだからエメラルド)。アンナは驚きのあまり、なかなか言葉が出てこない。「何と申していいのか」。「何と申していいかわからんときは。黙っておれ」。ああいいですな。王様、恋をしてますなあ、というシーンなんですが。これが東宝版では非常によく出来てたんだけどねえ。今回はあまりうまくいかなかった。言い回しはそんな違わないんですよ。やっぱり王様のキャラが違うからなんですかなあ。
『Shall We Dance? (シャル・ウィ・ダンス?)』
(省略)
タプチム登場シーン。
秘密警察に捕まったタプチム。アンナに助けを求めて駆け込んでくる。
タプチム「先生、お助けください。どうぞ、お助けください。ああ」
衛士二人に後ろ手に押さえつけられるタプチム。
王様「男はどこだ?」
タプチム「存じません」
クララホム「お前はその男の愛人だったのだな」
タプチム「いいえ、愛人なんかではありません」
王様「もってのほかだ!その男の真相を聞きだしてくれる。それ!」
タプチム「先生!」
僧衣を引っぺがされるところ、必見です。

(ルンタの死の報せが届く)
タプチム「死んだ?私もすぐにおそばにまいります。すぐに」
「My Lord and Master」が静かに奏でられるなか、タプチムは泣きながら、引きずられるように連れて行かれる。
そして、鞭の音、「きゃああー」、もう1回、「きゃああー!」
タプチムの悲鳴が宮殿内に響き渡る。アンナはシャムを離れることを決意する。
クララホム「あなたなんか、シャムに来なければよかったんだ!」

第5場
短縮されている。通訳とオルトン船長の会話。王様が病床にあるということを説明するシーン。
背景には「♪The March of the Samese Children」が流れている。
(もうタプチムは出てこないから、省略)
第6場
アンナが王様からの「手紙」を読むシーンです。手紙を読むところで「Something Woderful」が流れる。
(省略)
アンナ「陛下の御前にまいります」

アンナとルイスの会話シーン。
(省略)
ルイス「お母様は、本当は王様のことがお好きなんでしょう?」
アンナ「ええ、ルイス。王様が好きよ。本当に」

第7場
フィナーレ。背景には、本作のテーマ曲とも言える「Something Wonderful」が効果的に使われている。
(省略)
王様とアンナの恋は、前に進むことができない、決して成就しない恋なんだよね。だから、この物語を完結させるには王は死ぬという結末にするしかなかったんだろうね。崩御した王を見つめ、手にそっとくちずけをするアンナ。最初で最後に見せた愛の表現です。これ以上に愛おしいという気持ちが伝わってくる表現があるだろうか。私がハマースタイン作品が好きな理由がここにある。何度見ても感動的なフィナーレです。

最後は、映画「アンナと王様」の主題歌をどうぞ。

カーテンコール
しょうこちゃんは、最後から3番目に出てきます。しょうこ、紫吹、松平の順。
2回目で、王様とアンナの「シャル・ウィ・ダンス」のアンコールがあります。これは昨年もありました。
スタンディングオベーションをされる方は、このアンコールが終わってから3回目のコールで立ってください。
前の席の方が立つと後方の席が続きますので、前のほうの席の方は率先して、盛り上げてくださいね。


配布されたプログラム

写真もあってもいいですね。
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「王様と私」兵庫公演その2

2013-08-13 | ミュージカル
8月10日(土)。前日に引き続き、はいだしょうこさんが出演されるミュージカル「王様と私」を見に行きました。

今日も兵庫県立芸術文化センターです。たまにオペラを見に行くホールです。
17
ミュージカル「ロジャース&ハマースタイン 王様と私」
今日は12時と17時の上演を両方見ることにします。
「満員御礼」。3500円と破格のお値段のため、チケットはとっくに完売してます。残りの公演でまだ残席があるところがあるみたいですね。普通なら、こんな値段では絶対に見れませんよ。これだけの公演となるとチケットは安くても1万円はします。

12時の公演。前日より1列うしろに下がりました。今日は一段とおばちゃん比率が高いね。中日なんでたぶん総見日なんでしょう。

上演時間はカーテンコールが終わるまで3時間です。1回目と2回目のあいだは2時間しかないんですね。役者さんはたいへんだ。とくに王様とアンナは舞台に出っ放しですからね。

17時の公演。先行で取った席で2列目に座りました。ミュージカルやオペラは真ん中くらいが良席なので、普段なら前のほうの席は取らないんですけどね。たまにははいだしょうこさんを近くで見たかったから。

(※前記事のつづき)
第1幕第5場
アンナの手助けもあって、タプチムと恋人ルンタは人目を避けて密かに逢引きを重ねているのでありました。
タプチム「ルンタ!」
二人は抱き合う。
ルンタ「何があった?」
タプチム「王様とアンナ先生が喧嘩をなさったのです。先生はきっともうお戻りにならないわ」
ルンタ「先生がいなくなったら、私たちはどうやって会えばいいんだ。先生はたった一人の見方だったのに」
タプチム「誰が来るかわからない。先生を待ってるふりをしてね」
ルンタ「こんなごまかしなしに会いたいんだ」
ミュージカルナンバー『We Kiss in a Shadow(木陰のくちずけ)』
ルンタ ♪闇の中で くちずけて 月からも 身をかくし
     人を恐れ 言葉さえ 交わせない私たち
タプチム ♪自由になる喜びに 満たされる日には
     光り浴びて くちずけよう 空にも見せよう 私たちの愛を
ルンタ「いつにになったら堂々と会える日が来るんだ?」
タプチム「そんな日は来ないわよ、永久に。永久に」
タプチム ♪人を恐れ、言葉さえ交わせない私たち
ルンタ ♪自由になる喜びに満たされる日には
二人 ♪光り浴びて くちずけよう 空にも見せよう 私たちの愛を
(ここでキス。私は双眼鏡で見てます。唇が触れてるように見えます。すぐに次のセリフがあるので一瞬です)
(人の気配を感じたタプチムがルンタから離れる)
ルンタ「なんだ?」
タプチム「誰かが!」
ルンタ「タプチム」
タプチム「帰って!どうぞ、帰ってください」
(名残惜しそうにルンタはその場を走り去り、タプチムだけ残る)
タプチム ♪光り浴びて くちずけよう 空に見せよう 私たちの愛を
(カーテンの合間からチャン王妃が姿を見せる。さっき感じた気配はチャン王妃だったのだ。暗転でシーン終了)
藤岡ルンタの歌唱に度肝を抜かれました。声の響き、高音の伸び、クリアでぶれのない歌声、完璧なミュージカル歌唱です。昨年より上達というか明らかによくなってます。上がどこまで出せるのかわかんないけど、トップレベルでしょう。オペラ出身の歌手は別にして(やつらはうまいのが当たり前だから)、こんなに歌える歌手はそうはいないと思うね。しょうこちゃんはいつも通り完璧ですよ。すげーデュエットだ。藤岡ルンタ、しょうこちゃんとデュエットできる歌手として特別に認めてあげましょう。でも、しょうこちゃんの唇を奪った罪は消えないからな。これだけは許せねえ。あと、どうでもいいことですが、タプチムの控えめな膨らみが少し大きくなってるように見えるのは気のせいですか。

参考動画、youtubeにはあまりいいのがないね。はいだタプチムくらい歌えてるのがないんだわ。実際。
第7場
本当はこの前に、ルイスとチュラロンコン王子が二人で歌うパズルメント(第6場)があるんですけどね。「王様と私」はなにぶん長いのでカットすることが多いです。
アンナの寝室。王様と喧嘩をしたアンナは『Shall I Tell You What I Think of You(私の気持ちは)』を歌います。歌い上げるという歌ではないですけどね。とても凝ってるところでアンナのパフォーマンスの見どころ、聴きどころになってます。ここは紫吹アンナもうまく歌えていました。
そして、チャン王妃がアンナの寝室に訪れるところで、本作で最大の聴きどころ「サムシング・ワンダフル」が始まります。R&Hミュージカルの中でも、最高のナンバーと言っていいでしょう。「シャル・ウィ・ダンス?」があるから「王様と私」が有名なのではありません。このナンバーがあるからです。チャン王妃は無難に歌えてたと思います。この日、最大の拍手がおくられたのもここです。でも、訳詞がしょぼいから、感動的とは言えませんな。今後、「王様と私」を再演するには訳詞をなんとか洗練された新しいのに変えていかないといけないね。それか、原語の英語でやるかだね。
聴いてみましょう。ショーストップナンバー『Something Wonderful』

大半の観客はフライングで拍手してしまいますが、拍手のタイミングは王妃とクララホムとの会話(第8場)のあとのリプリーズ(繰り返し)が終わったところです。これをきちっとやるとマニアっぽいです。
第9場
シャムに来訪する英国の特使ラムゼイ卿を晩餐会でもてなすことをアンナが王様に提案するところです。
今回の「王様と私」がしっくりこないのは、王様に威厳が感じられないからですよ。威厳がある王様ということであれば、前回の高島政宏のほうがよかった。マツケン王の演技はあちこちで笑いが起こるなど面白いことは面白いけれども、少なくとも「王様」ではないな。得意の「上様」でもない。どちらかと言えば、バカ殿に近いですかな。私は男だからわからんけれど、この王様にアンナが女性が心惹かれるところが少しでもあったのだろうかね。それが観客に感じられなければ、この物語は進んでいかない。ここだけではないけれども、二人は気付いてないが、観ている観客は二人の感情の変化に気付き始めるという演出が必要だと思うね。「Tuptim has written a version of Uncle Tom's cabin(タプチムがアンクルトムの小屋の脚本を書いています)」のセリフがカットされました。次の2幕の劇中劇はタプチムの思いが込められているのを印象付けるためにもこのセリフは必要ですよ。
ミュージカルナンバー「Prayer to Budda(ブッダへの祈り)」
王様、王妃、王子たちがブッダへ祈りを捧げます。タプチムはいちばん最初に出てきて上手側に座りました。お決まりのシーンがあります。これで第1幕が終了。休憩は20分あります。トイレに行ったり、飲み物を飲んだり、一服したり、御自由に。パンやお菓子を持っていくのもおすすめ。上演中におなかが鳴るとちょっと恥ずかしいですよ。

第2幕第1場
第1幕と同じように、間奏曲の演奏が流れて、第2幕が始まります。
「♪Western People Funny」。王妃たちがヨーロッパ風のドレスの着付けをしてるシーン。チャン王妃と王妃たちが歌うこともありますが、通常は短縮のために音楽の演奏だけにされることが多いです。そして、お待ちかねのドレス姿のアンナが登場します。胸元ががばっと開いたドレスを着ることになってますからね。エトセトラ、エトセトラ、エトセトラが丸出しのドレスとなってますので男性は必見となってます。紫吹アンナ、そりゃ、もうきれいですよ。色が白い、それに顔が小っちゃい。背が低いしょうこちゃんよりも小さいんじゃなかろうか。ああ、いいですねえ。谷間もくっきり。
「♪Dance of Anna and Sir Edward」。アンナが旧友であるエドワード卿と昔を懐かしみダンスをします。このあともちょっとコミカル過ぎるな。次はタプチムとルンタのデュエットシーン(第2場)、「I Have Dreamed」へと続きます。
(※「兵庫公演その3」に続く)


松平健グッズコーナー。暴れん坊ものなど多彩なグッズがところ狭しと並べられてました。

紫吹淳コーナー。ええなあ、スターは違うなあ。充実の品揃えとなっております。
藤岡ルンタのCDは置いてありましたが、はいだしょうこさんのものは一切なし。
CD並べるにしても枚数が多いからなあ。新しいグッズが登場が待ち遠しい。新事務所のあとおしに期待しましょう。

公演グッズ。トートバッグとメモパッドのみ。こんなのいらんわ。
タプチムのスチール写真を出せよ。それも衣装ごとに。

これを買いました。マハラジャ・マツケンの「マツケンカレー」。3個で千円。

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「王様と私」兵庫公演

2013-08-12 | ミュージカル
8月9日(金)。はいだしょうこさんが出演されるミュージカル「王様と私」を見に行きました。

本日のホール、阪急・西宮北口の兵庫芸術文化センター。
エントランスホールに入ったところ。いい香りが漂っています。

この香りか。さすが、マツケン様。

ロジャース&ハマースタイン 王様と私」(全2幕、日本語上演)
 ハローミュージカルプロジェクトというところの公演です。東宝が製作協力していますので、東宝ミュージカル版の再演と言えます。私は昨年に同公演を3回見に行きました。今年はこの兵庫公演の全4回を見ることにします。私はミュージカルファンではないので、普段は同じのものを何回も見るようなことはしないですけどね。この公演には私の愛しのエトワール、はいだしょうこさんが出演されるからです。昨年度はタプチム役は平田愛咲さんとダブルキャストでしたが、今年はしょうこちゃんのみ。しょうこちゃんのタプチム役が関係者から高い評価を得たからと思いたいですな。昨年のはいだタプチムと平田タプチムはどちらも素晴らしい出来だったと思っています。

本日のエトワール。はいだしょうこさんが演じるタプチムはタイ語でザクロまたはルビーの意味です。プリンセス・ルビー、ザクロ姫ですな。タプチムは高度な歌唱を要求される役ですよ。前回の東宝版では、しょうこちゃんが好きな本田美奈子さんも歌っています。

オペラ用の大ホールではなく、今日は中ホールでの上演です。完売ギリギリで取った席なんで、席は後のほうですが、舞台からそんなに遠くなく、センター位置でよく見えます。すでにホールの幕は上がっていて、昨年と同じ「王様と私」の幕が出てます。この幕、エスニックな雰囲気があって私はとても気に入っています。すでにプロダクションの著作権が発生してますから、幕を撮るだけで注意されるホールもあるかと思います。

ロジャース&ハマースタインミュージカルには「サウンドオブミュージック」や「回転木馬」「南太平洋」などのよく知られた作品がありますが、その中でも「王様と私」はR&Hミュージカルの最高傑作と評価される作品です。本作のミュージカルナンバーのほとんどがポップスやジャズなどあらゆるジャンルのアーティストにカバーされているように、音楽的も非常に優れた作品となっています。さて、ご承知のように、私はR&H作品についてはマニアとされる部類ですから、私を納得させるには相当なものを見せてくれないといけませんよ。いやいや、去年も見てますから中身はわかってますよ。主役の王様とアンナの微妙な関係を表現するのは非常に難しいです。王様があの上様であってもです。前述の通り、今年もはいだしょうこさんのパフォーマンスを楽しみにしてるだけです。

公演日程も後半を過ぎ、残りもわずかになりました。もうみなさんもご覧になられたと思います。
以下、曲目順に、はいだしょうこさんの登場シーンを中心に全解説をします。当ブログははいだしょうこさんのすべてを記録をすることを目的としてますので、タプチムのミュージカルナンバーの訳詞、タプチムのセリフ全部を記録しておきます。訳詞と台詞については、本田美奈子がタプチムを歌った東宝ミュージカル版の録音(1996年)がCDとなってますので、それを参考にしました。

序曲
生オーケストラは使わず、オーケストラは録音を使います。ミュージカルは生演奏が基本ですが、低価格の巡演公演でありますし、常に最高水準の演奏を使用するためには、これも必要でありましょう。客席の照明は消さずに有名な「王様と私序曲」が始まります。序曲が進むにつれて、徐々に客席の照明が落ちていきます。序曲はオリジナルバージョンを使用。序曲の演奏でミュージカルはすでに始まっているのですが、ミュージカルに慣れてない観客層が多いため客席はうるさい。ミュージカルの序曲はミュージカルナンバーのスイートになってることが多いです。「王様と私」も同様です。これを聴きながらこれから始まる物語に期待を膨らませるのが序曲の役割なんですよ。
第1幕第1場
幕開けです「♪Arrival at Bangkok」。1862年、シャム王国バンコク港に英国人教師アンナとその息子ルイスが到着したところから物語が始まります。アンナはシャムの宮廷の家庭教師に請われてシャムにやって来たのです。初めて見る異国の地、険しい表情の衛士たちを見て怖がるルイスに、アンナは怖いときには口笛を吹いて、自分は勇ましいのだと思い込めばいいと諭します。ミュージカルナンバー「I Whistle a Happy Tune」(口笛ふいて)。うわさではアンナの歌が上達してるときいていたのですが、あまり去年と変わってない。基本的に発声自体を変えないとだめだね。いっしょに歌ってる子役のルイスのほうが歌い方が自然で上手いってどういうことだ。また、去年も書いたかもしれませんが、ここでのコミカルな演出は一切不要ですよ。港の喧騒やおどろおどろしさを表現しないと「口笛ふいて」が生きてこないね。
第2場
王宮。王様登場「♪Vignettes and Dance」。西欧による植民地化にさらされているアジア諸国。シャムは列強と対等な外交関係を築くために、自国の近代化を早急に図らなければなりません。王様はもたらされる情報に苛立つ。そこに、西欧文明を取り入れる総合計画の一環として招いた英国人教師アンナの到着を知らせる報が届きます。アンナの王様との謁見の前に、タプチム登場シーンがあります。まず、バンコクの寺院の模写するために隣国ビルマから派遣されてきたルンタが登場、そのルンタに連れられてきたのがビルマ王子からシャム王への貢ぎ物タプチムでありました。この二人は実は恋人同士というのが、本作のサイドストーリーとなっています。タプチムは白の民族風のドレス。美しいというより小さくて可愛らしいですね。しょうこちゃんは黒髪に染めていますが、照明の加減なのかブログの写真で見るほど変わってるようには見えません。
王様「スパイなのではあるまいな」
タプチム「スパイではございません。タプチムと申します。英語を話すことができます」
舐めるようにタプチムを眺める王様。二ヤッと表情を見せ、気に入ったという素振りを見せます。
クララホム「陛下はお気にいられた。お気に召したぞ」
タプチム「気に入られた?」
『My Lord and Master』(マイ・ロード・アンド・マスター)
あの方は この私をお気に召された
どうして 今初めて 見た 私のどこが
いいの? なぜなの? 若くて きれいなほほも
手足も 愛に満ちた 声も王のものだと
おっしゃるの?
あの方が 王様でも
心の中に 秘めている
悲しみまで わからない
この私に 恋人が いるのは
わからないわ

しょうこちゃんの歌唱は昨年の時点で完成されてますが、今年は感情表現がより豊かになったような印象を受けました。たとえば、「♪なぜなの~」に入るところで少しためたりしてましたな。しょうこちゃんは本田美奈子のタプチムのパフォーマンスをCDやビデオで研究して臨んでいますよ。昨年は本田タプチムをしょうこちゃんの歌い方で歌ってみせた。今年はそれに平田タプチムがみせたような熱情を加味したタプチムに進化させたパフォーマンスだったように思います。しょうこちゃんはタプチムを演じるにあたり、本田美奈子を目標にしていたと思います。私が聴いたかぎりでは、歌に限って言えば本田タプチムをはるかに凌駕していると思いますよ。お見事でした。
もともとタプチムとルンタは恋人同士。タプチムが後宮に入ることは別れを意味します。歌のあいだスポットライトが二人を照らし出します。昨年はしょうこちゃんだけしか見てなかったです。こうなってたんですね。タプチムが歌ってるあいだ、やりきれないという表情を見せるルンタ。ルンタは歌の前に下がってしまうのが普通です。この演出はなかなかいいですね。

第2場の参考動画。王様登場シーンで珍しく女官の踊りが省略されてないのがあったのでこちらを。
ルンタは歌の途中で下がりますが、タプチムはアンナの謁見のあいだ舞台にいます。チャン王妃の歌ってるところで王様がタプチムを覗き込むところがおもしろいですな。さっきのニヤリもそうだけど、こういう王様で行くのかと思いましたが。
王様「この女は上手に英語を話す。ビルマの王子からの貢ぎ物だ」
アンナ「貢ぎ物!」
タプチム「先生、私に読める英語の本をお持ちですか?
  トーマスおじさんの小さな家という本を読みたいのです。アメリカの女の方が書いた」
王様とタプチム退場。
ミュージカルナンバー「ハロー・ヤング・ラバーズ」。「王様と私」は、もともと当時のスターであったガーティ・ローレンスのために作られた作品。アンナはスターが演じる役で、スターが歌うべきナンバーが用意されています。それがこの歌です。アンナは王に立ち向かう気が強い女性を演じなければならないという難しい役なのでキャスティングには苦労すると思います。昨年同様に素晴らしい演技を見せた紫吹淳さんではありましたが、歌だけはどうしようもなかったですな。ちょっとかわいそうな気がしました。

「王子と王女たち、集れい!」。ミュージカルナンバー「March of the Siamese Children」(シャムの子供達の行進)。ルイスと王子、子役は順番で変わってるみたいでした。このシーンのアンナがボンネットをはずすところが私が好きなところ。これは映画版にもありますな。去年好評だったパッチワークの象のぬいぐるみは今年も健在。このミニチュアをグッズ販売すれば売れたと思うんだけどね。手軽に買えるような値段にするのは難しいか。
第3場
カーテン前でのシーン。子供達が歌ってたのは「Home Sweet Home」。
王様のソロナンバー「Puzzlement」(パズルメント)。
第4場
校歌「The Royal Bangkok Academy」(ロイヤルバンコク学院)を歌いながら、生徒、お妃たち登場。タプチムも。
王宮の学校のシーン。地図が広げられていて、チャン王妃がシャムは偉大な国で隣のビルマは貧しいと説明しています。それを聞いたビルマから来たタプチムは立ち上がって悲しそうな表情を見せます。なくてもいいところですが、しょうこちゃんは出番は多ければ多いほどいいですから。タプチムはオレンジ色のドレスでした。双眼鏡で見ると、手には次に使う鳴り物を付けています。
ミュージカルナンバー「Getting to Know You」(仲よくしましょう)。アンナが歌のお姉さんをするところです。タプチムはセンターに移動して、さっきの鳴り物(何ていうのか知らない、チンチンと鳴らすやつ)を鳴らす役をします。笑顔でやってて楽しそうですよ。

歌が終わった後もタプチムの出番があります。アンナがシャムには存在しない雪と氷の説明をするところですね。
アンナ「これを雪といいます」
タプチム「(立ち上がって)ゆき?」
シャムには存在しない雪に興味を持つタプチム。これは第2幕のタプチム脚本による劇中劇「トーマス伯父さんの小さな家」につながってきます。私的には、ここは「雪、スノウ?」って言って欲しかったな。このあと、見たこともない雪のことが原因で教室は大騒ぎになり、騒ぎに掛け付けた王様とアンナは喧嘩をしてしまいます。喧嘩の原因は、アンナを召使扱いする王様とそれに反発するアンナでしたな。そして、次のシーンへ。今年もまたやってきました。運命の第5場「木陰のくちずけ」。しょうこちゃん、お手柔らかにお願いしますよ。
(※「兵庫公演その2」へ続く)


花びらたたみかぐわしき、優しさ秘めてひそやかに湖の胸にしずみゆく。
ああ、愛しの君よ。なれもまた百合のごときにかぐわしき御身。たたみて我が胸に入りきたれかし。
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いよいよ

2013-08-07 | しょうちゃん
暑いね。気温35度だってよ。これが20日くらいまで続くんやって。
こんな真夏日にはクーラーのきいた劇場でミュージカル三昧というのはいかがでしょうか。

我が愛しのエトワール、はいだしょうこさんが出演されるミュージカルを見に行きます。

今年は行けるところが西宮しかなかったのでここだけですが、3日間4公演すべて見ることにします。
私が休日もたまーに遊びに行く程度で日々つつましく過ごしているのもこの日のためなのですよ。

「王様と私」でブログ検索してみると、観劇された方のしょうこちゃんの評価がすごくいいですね。
ファンの私が「しょうこちゃん素晴らしい!最高!」などと言うと手前味噌のようになってしまいますが、
ミュージカル好きの一般の方から褒められると自分のことのように嬉しいものですな。
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