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「寒中見舞い」を出す正しい時期と書き方

2016年01月12日 14時32分58秒 | キャリア支援
社会人だからこそ知りたい
「寒中見舞い」を出す正しい時期と書き方

ナナピ 2016年1月6日 08時00分 (2016年1月6日 10時11分 更新)


喪中と知らずに年賀状を出してしまったら…
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日本の古き良き風習として年賀状があります。
はがきに「今年もよろしくお願いします」と書いて送り合い、
人とのつながりを認識できる「縦横のつながり」を
重視する日本らしい習慣です。
近年ではパソコンなどのメールやLINE、Twitter、
FacebookなどのSNSが普及し、はがきの年賀状以外でも
年始の挨拶をする人は増加傾向にあり、
はがきでの挨拶は減少の一途をたどっています。
しかし、いまだに年賀状などのはがきは多くやり取りされています。
年賀状と近い時期に出すはがきの1つとして
寒中見舞いがあります。暑中見舞いと違い、
あまり聞き慣れない人も多いかもしれませんが、
暑中見舞い同様に1つの大切な時候の挨拶です。
今回は寒中見舞いの出す時期や
書き方についての基礎知識を紹介します。

寒中見舞いとは?
◎ 寒中見舞いの意味
寒中見舞いとは、寒さが厳しくなってきたときに送る
季節の挨拶状の1つです。寒い季節で
新鮮な野菜などの栄養があるものを手に入れにくく、
風邪が流行する季節でもあるので
相手の安否を確認するための意味合いと、
こちらの近況を伝えるための意味を持っています。
また他の意味としては以下のようなものがあります。

・喪中の人へ、年賀状の代わりに出す挨拶状
・喪中と知らずに年賀状を出してしまったことへのお詫びとお悔やみ
・喪中で年賀状を出すことができなかったときの年始の挨拶状
・喪中と知らずに年賀状を出してくれた人への報告とお詫びの挨拶状
・年賀状を出しそびれてしまった人への挨拶状と遅れてしまったことへのお詫び
・年賀状を出さなかった人から頂いた場合のお返事

主に喪に服しているときに出すことが多いですね。
年賀状を出しそびれてしまったときなどにも使うこともあり、
喪中以外の人も出す機会はありそうです。
年賀状は通例として1月7日までに届くものとなっているので、
これを過ぎたら寒中見舞いを書くと良いでしょう。
また、当たり前ですが
寒中見舞いのお返事は寒中見舞いで出しましょう。

◎出す時期

寒中見舞いは「寒中」とある通り、1年の中でも最も寒い時期に出すものです。
暦の上では、「小寒」から「大寒」がその時期とされていて、
年賀状の時期も考えると1月8日~2月3日頃までとなっています。
この期間に出すものが寒中見舞いとなります。

寒中見舞いの書き方

寒中見舞いにはこれを必ず書かなければならないというのはなく、
比較的自由に書ける手紙です。しかし、
いくつかのパターンがあり、
慣れないうちはそのパターンに従って書くのも良いでしょう。…

構成の1つの例としては以下のようなものがあります。
・寒中見舞いの挨拶
・時候の挨拶
・年賀状についてのお礼(年賀状をいただいた場合)
・書き手の近況報告
・今後も変わらぬお付き合いをしていただくための挨拶
・相手の体調を気遣う言葉
・寒中見舞いを書いている日付

これらの内容をすべて書く必要はありませんが、
書いたほうが丁寧で文章としてもまとまりがあるので、
書くべきか書かざるべきかと
悩んだ時は書いてみると良いでしょう。
下記では記入例があるものをそれぞれ項目ごとに紹介します。

◎寒中見舞いの挨拶

・「寒中見舞い申し上げます」
・「寒中お伺申し上げます」

などが決まり文句となっています。
これは暑中見舞いと特に変わりありません。

◎時候の挨拶
・「寒さ厳しき折、皆様いかがお過ごしでしょうか」
・「寒い日が続いておりますが、皆様お変わりございませんでしょうか」
・「松の内の賑わいも過ぎ、寒さも一段と厳しくなってきました」

上記のように、季節の言葉と相手の安否を気遣う言葉を組み合わせて使うと
すっきりとした文章になります。
後に相手の体調を気遣う言葉を入れるのだから、
二重になってしつこいと感じる人は
1番下のものを使うと良いでしょう。

◎年賀状についての挨拶

・「新年のご挨拶をいただきながらもご挨拶が遅くなってしまい、誠に申し訳ございません」
・「喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきました」
・「この度はご服喪中とは存じ上げず、年始状を差し上げてしまいましたことを深くお詫び申し上げます。ご尊父様のご冥福を謹んでお祈り申し上げます」

年賀状をいただいた状況に応じて使い分ける挨拶ですね。
喪中と知らずに年賀状を出してしまった場合、
年賀状をいただいたのに出しそびれてしまった場合は、
失礼に当たるので特に急いで返事を書きましょう。

◎相手の体調を気遣う言葉
・「皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます」
・「まだしばらくは厳しい寒さが続くようです。どうぞご自愛くださいませ」
・「風邪などお召しになりませんようくれぐれもお体を大切になってください」

短い言葉で構いませんので必ず相手やその家族を気遣う言葉を入れましょう。

書くときに注意すべきこと
・相手が喪中の場合は「謹賀新年」などといったおめでたい言葉は使わない
・「拝啓」や「敬具」などの頭語や結語は使わない
・年賀状は使わない

この3点に注意して寒中見舞いを書きましょう。
年賀状を出しそびれた相手に余った年賀状を使ってしまったり、
「書き忘れた」などという言葉を使用すると、
かえって相手を不快にさせたりしてしまうので気をつけましょう。…

寒中見舞いを書き終わった後に見直すと間違いがなくなって良いでしょう。

寒中見舞いの基礎知識をおさえて、相手に失礼の無いように

出す時期や使う言葉をきちんと選んで、
「この人とは今年だけじゃなく来年以降も仲良くしたいな」
と思えるようなしっかりとした寒中見舞いを
出せるようにしましょう。

(著:nanapiユーザー・makotukotu 編集:nanapi編集部)

http://www.excite.co.jp/News/column_g/20160106/Nanapi_8700.html

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