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人間関係を「断捨離」する

2016年01月07日 16時51分41秒 | キャリア支援
気持ちよく新年を迎えるために
…人間関係を「断捨離」すると、気持ちはどう変わるの?

12月30日 21:30
Mocosuku Woman

気持ちよく新年を迎えるために…人間関係を「断捨離」すると、気持ちはどう変わるの?


気持ちよく新年を迎えるために…人間関係を「断捨離」すると、気持ちはどう変わるの?
(Mocosuku Woman)


いらないものを手放す「断捨離」。
やった人からの「気持ちが変わった!」「やってよかった!」
という声をいて、「やってみようかなあ…」
と思っている方も多いのではないでしょうか。

そんな方にとって年末年始はチャンスです。
ある程度まとまった時間も取れるので、
要不要を決断する余裕があります。
年明けに向けて断捨離を試みよう…
と秘かに決意している人も多いのではないでしょうか。

さまざまな断捨離がありますが、特にお勧めしたいのは
「人間関係の断捨離」です。
電話帳に入っている連絡をとっていない知人の電話番号を消去したい、
形骸化した年賀状のやりとりを負担に感じる、
など知人との付き合い方を見直したいと
思うことはありませんか?

ここでは人間関係を断捨離すると、
どのような心の変化が表れるのか、
臨床心理士で神奈川大学教授の杉山崇先生に
ご紹介していただきましょう。

大切にしたい人にもっと「心のエネルギー」を注ぐこと
実は心の住人の過密化が進むとあるデメリットが生まれます。
それは、本当に大切な人を見失ったり、
大切にする余裕を失ったりすることです。
心のエネルギーも限られているので、
沢山の人が心のなかにいれば当然です。
アドレス帳でお名前を見てふと思い出すだけでも、
大切な人に向けるべき心のエネルギーが奪われているのです。

こう考えると、ちょっと冷たいように感じてしまうかもしれません。
ですが、あなたの人生も限られています。
あなたにとって心の中にいていただく意味のある人、
大切にしたい人にもっと心のエネルギーを注ぐことは、
あなただけでなく、あなたの大切なご家族や恋人、
大親友にとっても大事なことです。

人間関係を断捨離して、あなたの心を開放してあげましょう。
そして、大切な人たちともっと
幸せに生きる心の余裕を取り戻しましょう。

断捨離が難しい人は「仮断捨離」を
ただ、気を付けてほしいこともあります。
人間関係を断捨離すると、一時的に不安になります。
人は関わっている人の多さ、いいかえれば
ネットワークの豊富さに安心感を見出す生き物なのです。
あなたの人生には不要かもしれなくても、
思い出すとちょっと不愉快かもしれなくても、
大切なネットワークであることには変わりありません。

つながりを手放すことで不安になりそうな気がしたら、
「仮断捨離」がおススメです。
本当に情報を削除しきってしまうのではなく、
目に届かないけど
「その気になればアクセス可能なこところ」
に情報を移しておきましょう。
その人のことを数年忘れていても
全く不安にならなかったとしたら、
その時こそ本当に削除してしまいましょう。

心のエネルギーは有限です。
あなたの人生も有限です。
どうか、大切に使ってください。

<執筆者プロフィール>
杉山 崇
神奈川大学人間科学部/大学院人間科学研究科教授。
心理相談センター所長、教育支援センター副所長。
臨床心理士、一級キャリアコンサルティング技能士、
公益社団法人日本心理学会代議員。