あなたの資格・試験勉強は8割がムダ!
開成東大卒弁護士、百戦錬磨の筆者が教える勉強術
鬼頭 政人 :資格スクエア代表
2014年09月03日
「あなたの資格・試験勉強は8割がムダ!
開成東大卒弁護士、百戦錬磨の筆者が教える勉強術 |
勉強指導室 - 東洋経済オンライン」
資格スクエアの鬼頭政人です。皆様からの資格・試験勉強に関するご相談をお待ちしております!(写真:梅谷秀司)
鬼頭さんへの勉強相談はこちら。
はじめまして。社会人で勉強に関するお悩みを抱えておられる方に向けた
連載「大人の勉強指導室」を担当させていただくことになりました、
鬼頭政人(きとう まさと)と申します。
私は、開成、東大を卒業して弁護士となり、
弁護士事務所、投資ファンドを経て、
今は資格試験対策のオンラインビジネス「資格スクエア」を
自ら起業しています。
さて、「開成東大卒の弁護士」と聞くと、
みなさんはどんなイメージを持たれるでしょうか?
「典型的なエリートじゃん」「遊んでこなかったガリ勉だろ」などなど、
いろいろあることと思います。
容姿でいえば、メガネをかけていて、
やせ型で、小さくて、髪は7:3分けで……と、
そんなイメージかもしれません。
実際の私はというと、「意外とフツーだね」と言われることが多いです。
「すげー頭切れる人だと思ったけど」意外とフツーなのか、
「すげーガリ勉だと思ったけど」意外とフツーなのか、
はたまた「すげー嫌なヤツだと思ったけど」意外とフツーなのか、
よくわかりませんが、「意外とフツー」らしいです。
容姿は上の写真のとおりですが、裸眼で、大柄で、
まぁまぁガッチリしています。
分け目は基本6:4で、ずっと同じ分け目だと
はげるかもしれないと思い、
たまに7:3にします(笑)。
合言葉は「2割の努力で8割の成果」
勉強について言うと、私は中学生の頃から、
「いかに効率よく勉強するか」ということに重点を置いて勉強してきました。
そうなった最大のきっかけは、
開成中学校への入学。
めちゃくちゃハイスペックな同級生に囲まれ、
「こいつらと普通に戦っても勝てない」と悟ったことです。
遊びも好きなので、なるべく短い時間の勉強で及第点を取るにはどうしたらいいか、
という点をつねに意識していました。
そうして編み出したのが「ヤマを張る」技術。
この技術一本で定期テストはもとより、
大学受験や司法試験もクリアすることができました。
この経験を生かし、今年7月に出版させていただいた
拙著『頭のよさとは「ヤマを張る技術」のことである』では、
「2割の努力で8割の成果」を合言葉に、
過去の経験からいかに最短ルートで合格レベルにたどり着くか、
ということをお伝えさせていただきました。
一般に「ヤマを張る」というのは
一か八かの懸けをして一発当てにいく、
という「邪道」なイメージがありますが、
こと試験における「ヤマ張り」は、
時間の有効活用のために行われるもので、
勉強の「王道」である、と思っています。
鬼頭さんの著書『頭のよさとは
「ヤマを張る技術」のことである』(KADOKAWA/中経出版)も発売中
「ヤマ張り」の詳細についてご興味のある方は
拙著をご覧いただくとして、まず押さえていただきたいのが
「ヤマ張り」の本質。実はこれは、
「出題者の立場になって考える」ということに尽きるのです。
過去問というゴールから出題者の心を読み解き、
逆算することで、必要な勉強、不要な勉強があらわになります。
あらゆる試験は何かのスタート地点に立つために受けるもの。
通過しても勉強は続きます。
安心してはダメです。続きます(笑)。
とすれば、試験なんぞサッサと通過して
早くスタート地点に立つことが重要です。
私が資格試験対策のビジネスを起業したのも、
受験生の方に少しでも早く試験に通過してもらい、
スタート地点に立ってほしいからです。
社会人と学生の最大の差は?
社会人になり、ようやく勉強から解放されたのもつかの間、
20代も30代も、40代になっても勉強は続きます。
白黒はっきりする資格や英語の試験はもとより、
社内の昇進試験や実務能力を鍛錬するための勉強など、
さまざまな勉強が必要になります。
社会人と学生の勉強は、ある点で決定的に異なります。
そう、それは勉強に使うことのできる「時間」です。
そしてこういうときこそ、従来の王道「コツコツ」戦法ではなく、
「ヤマ張り」戦法が役に立つのです(我田引水と思うことなかれ)。
私自身も社会人1年目、学生時代とのギャップに驚きました。
弁護士事務所で新米ひよこ弁護士として
ピヨピヨと働き始めた頃のことです。
仕事を進める中で、会計の知識が必要となる場面が多々あり、
そのたびに自分の理解不足を痛感しました。
そこで、仕事に生かせる会計知識を身に付けるべく、
簿記1級を目指すことにしました。
ただ、いざふたを開けてみると、これが難しい。
簿記1級は、2級よりも断然難易度が上がり、
出題範囲は多岐にわたります。
一方で、弁護士1年目などピヨピヨ言ってるだけですから、
仕事に時間はかかるわ、書面のクオリティは低いわで、
本業の方も毎日夜遅くまで真剣に取り組まなければならない状況でした。
当然、存分に勉強する時間など確保できません。
迫り来る仕事のプレッシャーと圧倒的に足りない時間。
そうした状況で私は、ひたすら過去問を解いて
薄い教科書を繰り返すということだけを行いました。
また、過去問のサイクルから見て、
今回、出題されないであろう分野にはほとんど時間をかけず、
退職給付やデリバティブ会計など、
当時のアツい分野の勉強にヤマを張り、
時間を使いました。
移動時間、お風呂、ランチといったすき間時間を活用してインプット、
夜はファミレスで電卓と本を広げてアウトプット。
ひよこは目の下にクマを作りながら数カ月勉強を続け、
本番の試験に臨みました。
で、どうだったか?
簿記1級は100点満点中70点以上で合格ですが、
結果は71点。まさにすべりこみセーフ。
時間がない中での薄氷の勝利といえます。
出来すぎた話だと思うかもしれませんが、
私は合格点ぎりぎりを狙って勉強していましたので、
ある意味、想定どおりの結果です。
そして、私だけに限らず、社会人の方の状況は似たりよったり。
仕事、接待、家族に使う時間を除けば、
勉強に使える時間などごくわずかです。
コツをつかめば、あなたにもヤマが張れる!
「ヤマを張る」勉強では、「出題者の立場になって考える」のが
重要と述べましたが、出題者の立場に立つことができれば、
試験勉強の8割を捨てることができます。
往々にして、勉強ではやるべきことが強調されがちですが、
より重要なのは、「やるべきでないことを見分けること」です。
本連載では、私が培ってきた「ヤマを張る」勉強法をお伝えして、
いかにして、やるべきでないことを見分け8割を捨てていくか、
という観点から、できるかぎりのご回答を差し上げたいと思います。
仕事を変えたくて、あるいは
キャリアアップをしたくて勉強しているけれども、
なかなかうまくいかない。
学生時代と違って時間がない中でうまく勉強が進まない。
そんな方をはじめ、勉強に関する
いろいろなお悩み相談をお待ちしております。
もちろん、勉強のモチベーションやタスク管理、
時間術といった各論についても、
私の考えをお伝えしたいと思います。
歯に衣着せずに思ったことをお伝えしますので、
ちょっと厳しい答えとなるのは織り込んでおいてくださいね(笑)。
ではでは、精いっぱい頑張って参りますので、
よろしくお願いいたします!
http://toyokeizai.net/articles/-/46798より
開成東大卒弁護士、百戦錬磨の筆者が教える勉強術
鬼頭 政人 :資格スクエア代表
2014年09月03日
「あなたの資格・試験勉強は8割がムダ!
開成東大卒弁護士、百戦錬磨の筆者が教える勉強術 |
勉強指導室 - 東洋経済オンライン」
資格スクエアの鬼頭政人です。皆様からの資格・試験勉強に関するご相談をお待ちしております!(写真:梅谷秀司)
鬼頭さんへの勉強相談はこちら。
はじめまして。社会人で勉強に関するお悩みを抱えておられる方に向けた
連載「大人の勉強指導室」を担当させていただくことになりました、
鬼頭政人(きとう まさと)と申します。
私は、開成、東大を卒業して弁護士となり、
弁護士事務所、投資ファンドを経て、
今は資格試験対策のオンラインビジネス「資格スクエア」を
自ら起業しています。
さて、「開成東大卒の弁護士」と聞くと、
みなさんはどんなイメージを持たれるでしょうか?
「典型的なエリートじゃん」「遊んでこなかったガリ勉だろ」などなど、
いろいろあることと思います。
容姿でいえば、メガネをかけていて、
やせ型で、小さくて、髪は7:3分けで……と、
そんなイメージかもしれません。
実際の私はというと、「意外とフツーだね」と言われることが多いです。
「すげー頭切れる人だと思ったけど」意外とフツーなのか、
「すげーガリ勉だと思ったけど」意外とフツーなのか、
はたまた「すげー嫌なヤツだと思ったけど」意外とフツーなのか、
よくわかりませんが、「意外とフツー」らしいです。
容姿は上の写真のとおりですが、裸眼で、大柄で、
まぁまぁガッチリしています。
分け目は基本6:4で、ずっと同じ分け目だと
はげるかもしれないと思い、
たまに7:3にします(笑)。
合言葉は「2割の努力で8割の成果」
勉強について言うと、私は中学生の頃から、
「いかに効率よく勉強するか」ということに重点を置いて勉強してきました。
そうなった最大のきっかけは、
開成中学校への入学。
めちゃくちゃハイスペックな同級生に囲まれ、
「こいつらと普通に戦っても勝てない」と悟ったことです。
遊びも好きなので、なるべく短い時間の勉強で及第点を取るにはどうしたらいいか、
という点をつねに意識していました。
そうして編み出したのが「ヤマを張る」技術。
この技術一本で定期テストはもとより、
大学受験や司法試験もクリアすることができました。
この経験を生かし、今年7月に出版させていただいた
拙著『頭のよさとは「ヤマを張る技術」のことである』では、
「2割の努力で8割の成果」を合言葉に、
過去の経験からいかに最短ルートで合格レベルにたどり着くか、
ということをお伝えさせていただきました。
一般に「ヤマを張る」というのは
一か八かの懸けをして一発当てにいく、
という「邪道」なイメージがありますが、
こと試験における「ヤマ張り」は、
時間の有効活用のために行われるもので、
勉強の「王道」である、と思っています。
鬼頭さんの著書『頭のよさとは
「ヤマを張る技術」のことである』(KADOKAWA/中経出版)も発売中
「ヤマ張り」の詳細についてご興味のある方は
拙著をご覧いただくとして、まず押さえていただきたいのが
「ヤマ張り」の本質。実はこれは、
「出題者の立場になって考える」ということに尽きるのです。
過去問というゴールから出題者の心を読み解き、
逆算することで、必要な勉強、不要な勉強があらわになります。
あらゆる試験は何かのスタート地点に立つために受けるもの。
通過しても勉強は続きます。
安心してはダメです。続きます(笑)。
とすれば、試験なんぞサッサと通過して
早くスタート地点に立つことが重要です。
私が資格試験対策のビジネスを起業したのも、
受験生の方に少しでも早く試験に通過してもらい、
スタート地点に立ってほしいからです。
社会人と学生の最大の差は?
社会人になり、ようやく勉強から解放されたのもつかの間、
20代も30代も、40代になっても勉強は続きます。
白黒はっきりする資格や英語の試験はもとより、
社内の昇進試験や実務能力を鍛錬するための勉強など、
さまざまな勉強が必要になります。
社会人と学生の勉強は、ある点で決定的に異なります。
そう、それは勉強に使うことのできる「時間」です。
そしてこういうときこそ、従来の王道「コツコツ」戦法ではなく、
「ヤマ張り」戦法が役に立つのです(我田引水と思うことなかれ)。
私自身も社会人1年目、学生時代とのギャップに驚きました。
弁護士事務所で新米ひよこ弁護士として
ピヨピヨと働き始めた頃のことです。
仕事を進める中で、会計の知識が必要となる場面が多々あり、
そのたびに自分の理解不足を痛感しました。
そこで、仕事に生かせる会計知識を身に付けるべく、
簿記1級を目指すことにしました。
ただ、いざふたを開けてみると、これが難しい。
簿記1級は、2級よりも断然難易度が上がり、
出題範囲は多岐にわたります。
一方で、弁護士1年目などピヨピヨ言ってるだけですから、
仕事に時間はかかるわ、書面のクオリティは低いわで、
本業の方も毎日夜遅くまで真剣に取り組まなければならない状況でした。
当然、存分に勉強する時間など確保できません。
迫り来る仕事のプレッシャーと圧倒的に足りない時間。
そうした状況で私は、ひたすら過去問を解いて
薄い教科書を繰り返すということだけを行いました。
また、過去問のサイクルから見て、
今回、出題されないであろう分野にはほとんど時間をかけず、
退職給付やデリバティブ会計など、
当時のアツい分野の勉強にヤマを張り、
時間を使いました。
移動時間、お風呂、ランチといったすき間時間を活用してインプット、
夜はファミレスで電卓と本を広げてアウトプット。
ひよこは目の下にクマを作りながら数カ月勉強を続け、
本番の試験に臨みました。
で、どうだったか?
簿記1級は100点満点中70点以上で合格ですが、
結果は71点。まさにすべりこみセーフ。
時間がない中での薄氷の勝利といえます。
出来すぎた話だと思うかもしれませんが、
私は合格点ぎりぎりを狙って勉強していましたので、
ある意味、想定どおりの結果です。
そして、私だけに限らず、社会人の方の状況は似たりよったり。
仕事、接待、家族に使う時間を除けば、
勉強に使える時間などごくわずかです。
コツをつかめば、あなたにもヤマが張れる!
「ヤマを張る」勉強では、「出題者の立場になって考える」のが
重要と述べましたが、出題者の立場に立つことができれば、
試験勉強の8割を捨てることができます。
往々にして、勉強ではやるべきことが強調されがちですが、
より重要なのは、「やるべきでないことを見分けること」です。
本連載では、私が培ってきた「ヤマを張る」勉強法をお伝えして、
いかにして、やるべきでないことを見分け8割を捨てていくか、
という観点から、できるかぎりのご回答を差し上げたいと思います。
仕事を変えたくて、あるいは
キャリアアップをしたくて勉強しているけれども、
なかなかうまくいかない。
学生時代と違って時間がない中でうまく勉強が進まない。
そんな方をはじめ、勉強に関する
いろいろなお悩み相談をお待ちしております。
もちろん、勉強のモチベーションやタスク管理、
時間術といった各論についても、
私の考えをお伝えしたいと思います。
歯に衣着せずに思ったことをお伝えしますので、
ちょっと厳しい答えとなるのは織り込んでおいてくださいね(笑)。
ではでは、精いっぱい頑張って参りますので、
よろしくお願いいたします!
http://toyokeizai.net/articles/-/46798より