地方にとってショッピングモールは
“弊害”でしかないのか?
dot.
2013年9月22日(日)17:08
滋賀県守山市にあるショッピングモール
「ピエリ守山」の“過疎”ぶりが
あまりにも深刻だと話題になっている。
2008年の開業当初は約200のテナントが入り、
初日は5万人もの来場を記録した同施設。
しかし現在のテナント数は約10店舗にまで減少し、
この惨状を聞きつけた人々が現地からの動画レポートや、
店内の様子を撮影した画像を掲載しネット上で波紋を呼んでいるのだ。
しかし一方で、年間来場者数が東京ディズニーリゾートの約2倍の
5,000万人にのぼるショッピングモールも存在する。
ピエリ守山と同年の08年にオープンした埼玉県越谷市の
「イオンレイクタウン」だ。
敷地面積は東京ドームの約7個分。
この中に700店舗以上のテナントが入るという。
現在、日本全国にあるショッピングモールや
ショッピングセンターと呼ばれる商業施設は約3000。
その中ではピエリ守山とイオンレイクタウンのように
ショッピングモール間における競合が始まっており、
書籍『ニッポンのジレンマ ぼくらの日本改造論』でも
このテーマについて言及されている。
「1970年以降生まれ」が復興と地域活性化について徹底討論するNHK Eテレの番組
「ニッポンのジレンマ」を収録した同書で、
登壇者の一人である公共政策学者の西田亮介氏は
このモール間の競合化による影響を次のように語る。
「同じテナントばかりでは
ほかとの差別化が図れませんから、必然的にテナント、
つまりコンテンツをいかに充実させていくかが鍵になる。
であればショッピングモールの多様化の動きも出てくるでしょうし、
あるいはある分野に特化して
品揃えを充実させたような特殊なモールが出てくることも大いに考えられる」
これまで郊外のショッピングモールといえば、
地域の商店街を衰退させてしまうことや、
郊外景観の画一化の原因として問題視されてきた。
しかし、近年すでに地域に定着したショッピングモールでは、
課題は上記のようなフェーズに入っている。
ピエリ守山のような「死に体」状態のモールもあるものの、
「見た目は同じように見えるけれど、そこで生きている人の生活は
以前に比べて、豊かになっている可能性も見ていくべきでしょう」との評価も。
モール間の競争によって地方の消費生活が充実していくこと自体は悪いことではない。
批判的なトーンで語られることも多いショッピングモールだが、地域経済におけるポジティブな側面に注目することも大切なのかもしれない。
http://news.goo.ne.jp/article/dot/bizskills/dot-2013092200005.html
深刻な“過疎化”が進む
滋賀の商業施設「ピエリ守山」
ブロガーが現地をレポート
(更新 2013/9/11 19:15)
滋賀県守山市にあるショッピングモール「ピエリ守山」の“過疎化”をまとめたエントリーが、
はてなブックマークで注目を集めています。
2008年9月の開業当時には約200のテナントが入店していたにも関わらず、
2013年9月現在は約10店舗まで減少。
実際の店内の様子をとらえた写真を含め、
「想像以上だった」と話題を呼びました。
このエントリーをきっかけに同施設を訪れ、
ブログでレポートした人も登場しています。
深刻な“過疎化”が進む滋賀の商業施設「ピエリ守山」
ブロガーが現地をレポート
▽ ピエリ守山 -びわこクルージングモール-
ピエリ守山は、滋賀最大級のショッピングモールとしてオープン。
琵琶湖のそばにあることから、
クルージング船の専用乗り場も併設されました。
開業前のプレオープン日には約3万人が来店するなど、
にぎわいが見られたそうです。
しかし開業から約2ヶ月後の2008年11月には、
近隣で「イオンモール草津」などの大型商業施設が次々にオープン。
2年後の2010年には、施設内にあるレストラン街の半数が閉店、
食品店も撤退するなどの状況に見舞われました。
徐々に経営状況が悪化していく様子は
来店者が度々Twitterで報告しており、
それらをまとめたエントリーがはてなブックマークで話題を集めています。
▽ 滋賀県最大級の大型モール・ピエリ守山の過疎化がヤバすぎる -
▽ なぜ存続?「ピエリ守山」が生ける廃墟モールと化した経緯と理由 -
足を運んだ人は、Twitterで「ピエリ守山、どないしたんやろ?
どうしてこうなった? あんなに、盛り上がっていたのに」
「テナントが撤退を繰り返し現在営業してる店舗は2割ぐらい。
人にもほとんど擦れ違わなかった」などとツイート。
人の姿が見られないフードコートやフロアの写真も投稿されていました。
“過疎化”が進む施設内の状況には、
はてなブックマークのコメント欄にも
「なんだこれ、どうしてこうなった」「結構衝撃的」
「これは逆に行ってみたい」といった感想が寄せられています。
このエントリーをきっかけにピエリ守山を訪れたブロガーは、
9月11日付のブログで現地の様子をレポート。
屋上駐車場が閉鎖されていることや、出店数が
11店舗だったことなどを写真とともに報告しました。
レポートの最後には、施設が寂れてしまった原因について
「行ってみてわかったんですがすごく行きにくい。
車じゃないと苦労します」と記されています。
http://dot.asahi.com/news/domestic/2013091100053.htmlより
先般のブログも参考に。