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食料品の値上げ

2013年05月27日 14時09分26秒 | 学習支援・研究
食品値上げラッシュの様相
価格転嫁めぐり攻防戦突入

ダイヤモンド・オンライン
5月21日(火)8時30分配信

写真:
マヨネーズ、ツナ缶、ソーセージ、油など
値上げに踏み切る品目は増えている

食品値上げの動きが鮮明になってきた。
キユーピーは7月から
家庭用と業務用のマヨネーズを
最大で9%値上げする。
原材料となる食用油が2009年5月時と比較して1.4倍にも高騰しており、
価格に転嫁せざるを得ないと判断した。
値上げは08年に行った10%の値上げ以来となる。

また、日清オイリオグループは、
12年に3回行った食用油の値上げを、
4月にも再度実施。
当時は3回で家庭用を計40円値上げしたが、
今回は一度に30円の値上げとなる。

日本ハムも08年以来となる“減量”値上げを7月から敢行
価格は据え置くが
商品の内容量を平均で10%減量させる。
はごろもフーズは
5月から主要シーチキン製品を最大で6.1%の値上げと
量目の減量を行った。

過去に食品メーカーが
こぞって値上げを発表したのは07年のことだ。
これに対抗する形で
小売り各社は価格の安い
PB(小売り自社企画商品)を大々的に拡販、
日本のPB市場が拡大する契機となった。
その後も11年のパン・麺類、
12年の食用油など限られた品目で小幅の値上げは行われたものの、
全体に広まるには至らなかった。

● 買い負けの深刻化は必至

だが、今回はそうもいっていられなくなりそうだ。

というのも、07年の値上げラッシュ時にはなかった
円安の影響が加わるからだ。
実は以前からも「海外での魚食文化の浸透で、
魚の買い付け時の入札価格は魚種によっては2倍以上に上がっていた。
だが、円高でそれが相殺されたため
表面化しなかっただけ」と
水産卸業者は指摘する。

魚だけではない。
「ハム・ソーセージの主原料である
海外産の豚肉価格が、
海外や輸出国国内での需要増で高騰している。
従来より10%ほど上がっている」(日本ハム)。
かつて中国の“爆食”で日本の買い負けが表面化したことがあったが、
急激な円安でそれが再現される可能性がある。

メーカーにとっての今後の最大の焦点は、
力関係の強い小売りが、
納入価格の値上げをのむかどうかだ。
これまでの値上げ局面でも、
消費者離れを恐れる小売りが、
卸やメーカーからの値上げ打診をはねつけたことで、
しわ寄せが及ぶケースが少なくなかった。

今回、「小売りは値上げを受け入れる代わりに
販売奨励金の増額を要求している」(大手メーカー)というが、
体力のないメーカーにとっては厳しい話だ。

原価高騰がすでに業績に表れているメーカーもある。
はごろもフーズでは
12年度決算で原価高騰を販売管理費の削減でカバー
店頭での特売を抑制したところ、
売り上げ減も加わり
営業損失が予想の倍以上の17億円にまで膨らんだ

今後、小売りと卸、メーカーとの間で、
値上げをめぐって攻防戦が激しくなるのは必至だ。
来年4月には消費税率引き上げが予定されている中で、
はたして店頭価格を引き上げることができるのか
価格転嫁がスムーズにいくかどうかは
そこにかかっているといえる。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 鈴木洋子)
週刊ダイヤモンド編集部

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130521-00036202-diamond-bus_allより

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