大学の授業にかかわる話題

授業日誌・キャリア・学びのスキルについて

ビジネス情報収集法

2013年05月22日 22時59分20秒 | 学習支援・研究
会計士が教える
「ビジネスを読み解く」
情報収集3つのポイント

2013年5月15日(水)07:10
(ライフハッカー[日本版])


写真:イメージ

3人の会計士が、
基本的な数字とビジネスの背景となるストーリーを読み解きつつ、
グローバル企業の実体を解き明かしている書籍が、
『ビジネスモデル分析術 数字とストーリーでわかるあの会社のビジョンと戦略』
(望月実、花房幸範、三木孝則著、阪急コミュニケーションズ)。

「フェイスブック vs. グリー」
「グーグル vs. ヤフー」
「アップル vs. ソニー」
「サムスン vs. パナソニック」
「アマゾン vs. 楽天」と
競合企業を並列し、
沿革、経営理念、ビジネスモデル、経営戦略、決算書などを具体的に比較していく、
ありそうでなかったユニークな内容です。

経営者の発信する情報から報道記事までを、
売上高や営業利益などのデータと絡めて分析しているため、
客観的なスタンスが貫かれている点がポイント。
本記事ではその根幹をなす基礎であり、
あらゆる企業のビジネスモデルを探る際の手段が記された
第7章「ビジネスモデル分析術」から
「情報収集のポイント」を引き出してみます。

この項で、ビジネスモデル分析時に不可欠だとしている情報源は次の3つ。


1.サービスを利用する
(311ページより)

ビジネスモデルを理解するためには、
その企業が提供しているサービスを体験することが大切。
フェイスブックやグーグル、
アマゾンなどのサービスはもちろん、
グリーのソーシャルゲームなども実際に試してみればわかることが多いといいます。

また、その商品が販売されている現場を見ることも重要。
たとえばアップルストアやビックカメラなどの家電量販店で、
アップル製品とソニー製品がどのように販売されているかを見に行けば、
各企業のメッセージを読み取れるからだといいます。
同じように、電通のアド・ミュージアム東京、ソニー歴史資料館など、
無料で資料を閲覧できる施設を利用することも勉強になるそうです。

2.本を読む
(313ページより)

本を読む一番のメリットは、
情報を体系立てて理解できること。
インターネットから断片的な情報を大量に入手するだけでは
頭のなかが混乱してしまうため、
インターネット利用と並行して、
本を読みながら情報を整理することが大切だとか。
ちなみに企業分析に使うべき本は、次の3種。

(1)公認本

公認本とは、社長が自分の名前で出版している本、
あるいは著者が会社公認で多くの社員にインタビューを行なって執筆した書籍。
社長や社員の考えを直接知ることにより、
その会社のストーリー(組織風土や企業行動の核となる考え)を
理解できるといいます。

(2)分析本

公認本には「ライバルとの関係」「会社が抱える問題点」などは書かれていないため、
分析本を使ってその会社が社会のなかで
どのように位置づけられているかを理解することも大切だそうです。

(3)業界地図

公認本や分析本だけを読んでいると、
その会社やその業界という狭い視点から企業を分析してしまいがち。
しかしさまざまな業界はお互いに影響を与え合っているため、
多くの会社の売上高や業界シェアなどを知っておいた方が、
バランスよく情報収集ができるはず。
そこで著者は、市場規模マップや世界経済地図、
スマートフォン、SNS、デジタル家電などの分析資料が掲載されている
『会社四季報 業界地図』の利用を勧めています。

3.インターネットから情報を収集する
(315ページより)

(1)企業のホームページ

企業ホームページ内の「投資家情報」「IR情報」のページからは、
決算短信、決算説明会資料、アニュアルレポート、
有価証券報告書など企業分析に役立つ資料を入手可能。
投資家に積極的な情報提供を行なっている企業は、
決算説明会資料をダウンロードできるだけでなく、
その内容を音声や動画でも公開しているそうです。

(2)財務情報が入手できるホームページ

上場企業約4,000社の会社内容を検索できる
「企業価値検索サービスUllet(ユーレット)」、
すべての上場企業の有価証券報告書をダウンロードできる「EDINET」、
米国証券取引委員会の開示の仕組みである「EDGAR」の
ホームページなども有用だとか。

(3)その他お役立ちホームページ

もちろん、「ウィキペディア」「グーグル検索」「Yahoo!ファイナンス」
「日経ビジネスオンライン」などのサービスも利用価値大。



本書の執筆に際し、著者もこれらのサービスを積極的に利用したそうです。
そんなところからも、的確な情報収集がいかに重要であるかを理解できるはず。
つまり本書も、そうした情報収集の集大成だというわけです。
企業を読み解くための鍵が、きっと見つかります。


(印南敦史)

http://news.goo.ne.jp/article/lifehacker/bizskills/lifehacker_31635.htmlより

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最終利益の半分を社員で山分けする中小企業

2013年05月22日 17時09分37秒 | キャリア支援
「がんばれ」だけでは実感できぬ 
最終利益の半分を社員で山分け

2013年5月12日(日)09:45
(産経新聞)

デフレ脱却に取り組む安倍晋三政権が
3月の春闘で大企業に賃上げ要求を行ったのは記憶に新しい。
だが、「アベノミクス」の2年も前から、
会社の利益を内部留保に回さず
利益の半分を社員で山分けしている中小企業がある。
大阪市中央区のイベント系人材派遣会社、
アシスト・ジャパン=井上将豪社長(32)=だ。
全社員にコスト意識を徹底させ、
努力が成果に直結することを実感してもらっているという。

写真:当該企業のオフィス

非上場のアシスト・ジャパンは2年前から、
毎月の損益計算書(P/L)を全社員に公開
社員は、自社の売上高から固定費などの費用、
利益まで細かく把握できるようになった。
井上社長は「がんばれ、がんばれと言っても、
実利がなければ社員はついてこない
P/Lを開示することで、
なぜがんばらなければならないかを知ってもらいたかった」と話す。

そして、最終利益の半分を半期ごとに
社員全員に分配する。
平成25年3月期は社員10人に計400万円程度を支給した。
効果はてきめんで、節約意識が高まったほか、
会議で「あの費目は何に支出したのか」などと経費の使い道や金額に質問が出るなど、
利益を生み出すことに社員が敏感になったという。
ただ、「ゆくゆくは財務基盤を安定させるため内部留保が必要になるので、
分配割合を3分の1に下げる予定」(井上社長)という。

井上社長がこうした利益の分配を始めたのは、
自ら設立したアシスト・ジャパンが経営危機に直面したのがきっかけだ。
17年に創業し、
「もうけることだけを念頭に経営していた」(井上社長)が、
20年秋のリーマン・ショックで経営環境は一変。
社内はバラバラになり、
当時契約していた経営コンサルタントから
「思いをともにする人だけを採用せよ」と助言された。

社員はすべて入れ替えとなり、
若者にやりがいのある仕事を提供する」というを理念を徹底。
新卒採用を開始し、
家族的経営にかじを切った。
井上社長は「派遣業界はすべてクライアント(派遣先企業)目線。
人がやりたがらない仕事は簡単に取れるが、
当社は働く人の目線で営業する」と言い切る。

利益の分配とP/Lの全社員への公開は、
顧問税理士からは
「大企業ならやっているところはあるが、
経営の安定にはマイナス」と反対されたという。
しかし井上社長は
理由なき『がんばれ』は通用しない」として導入に踏み切った。
この結果、社員の士気は上がり、
「若者にやりがいのある仕事を提供する」という理念が
成果として徐々に現れてきた。

同社に登録してくる若者の75%は、
登録経験がある友人からの紹介。
18~25歳くらいの学生やアルバイトが
イベントスタッフとして働くケースが多く、
彼らが「友達に自慢できる仕事」に出会っている証ともいえる。
今年4月には東京支社も新設し、
業容拡大を図る。
根拠のある『がんばれ』なら、
現代の若者も実際にがんばれるのかもしれない。
(南昇平)

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/snk20130512510.htmlより

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ネガティブな考えに負けずにやり抜く

2013年05月22日 10時52分52秒 | キャリア支援
ネガティブな考えに
負けずにやり抜くための
5段階練習

2013年5月15日(水)22:10
(ライフハッカー[日本版])
写真:イメージ


物事が難しくなると
人は悲観的な考えがまるで事実であるように思いがちです。
例えば、仕事帰りに
「今日は運動できない」と思ったとしましょう。
オフィスワークであまり体を動かさないなら尚更ですが、
実は体は全く疲れていないのに
ネガティブな考えがあなたに「無理だ」と
思い込ませているときもあります。

ブログサイト「Dumb Little Man」によると、
あなたのネガティブな考えと
実際はポジティブな真実の「違い」を埋めるために、
ある「練習」をするとよいそうです。

練習の内容は以下の通り。

歩けない運動:
単に今いる場所を歩き回り、
大きな声で「歩けない」といってみましょう。
馬鹿げていると思うかもしれませんが、
手助けになる考えと
そうでないものを区別するために効果的なトレーニングです。

行動と頭を切り離す:
同様に自分が問題なくできる行動(○○)をピックアップして、
1~2週間「○○できない」といいながら実行してみましょう。

徐々に行動を難しくしていく:
もしネガティブな考えが自分に及ぼす効果が薄まってきたと感じたら
「30秒間ジョギングできない」といっていたら1分間、
5分間と徐々に増やしてみましょう。

ネガティブな考えを観察してみる:
ネガティブな考えが頭によぎったら、
「本を読んでいる」がごとく客観的に観察してみましょう。
考えがあなたを
コントロールしないことを認識できるかと思います。

この練習での経験を常日頃から思い出す:
ネガティブな考えが出たときに
自分がどんな風になるかを
常日頃から思い出せるようにしておきましょう。

絶対効果があるとはいえないかもしれませんが、
ネガティブな考えに囚われがちな人は
試してみて損はないでしょう。


Eric Ravenscraft(原文/訳:Rhyeh、補:ライフハッカー[日本版]編集部)

Photo by Thinkstock/Getty Images.

http://news.goo.ne.jp/article/lifehacker/bizskills/lifehacker_31579.htmlより

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起業entrepreneur

2013年05月22日 06時04分12秒 | キャリア支援
この起業、上手くいく?
事業主として成功するために必要な条件

2013年5月17日(金)18:20
(ライフハッカー[日本版])

写真:イメージ
ライフハッカー編集部さま

社内の出世レースがむなしくなってきました。
このところ、自分で起業することを夢見ています。
でも、これまでに起業の経験がないので、
最初の一歩が踏み出せずにいます。
会社を興してうまくいくか、
失敗するに決まっているかを、
自分で見極める方法はありますか?

起業熱に浮かされ中
(Bitten by the Business Bug)より

浮かされ中さんへ

自分で会社を興すことは、
あなたのこれまでの人生で最良の決断となるかもしれません。
独立し、自分の将来の大部分を自分で
コントロールできるようになり、
大きな報酬を得られる可能性があります。
それに、今はこれ以上ないほど良いタイミングかもしれません。
アメリカでは毎月50万社以上が新たに立ち上げられるという、
たいへんな起業ブームが続いています。

とはいえ、事業経営には課題が多く、
リスクも大きいことは間違いありません。
だからこそ、事業のアイデアに時間と貯金をつぎ込む前に、
事業主として成功するために
必要な条件をしっかり理解しておくことが重要
です。

それでも心配はご無用。
MBAが必須というわけではないし、
極端な話、それまでに仕事の経験が一切なくても
起業はできます。
事前の調査と確かな自己認識で
フル武装しておけば、
この難しい決断を下せるでしょう。

サラリーマンから起業家への飛躍の
一歩を踏み出す前に、
検討すべき事柄を以下に挙げておきます。


1人で働くメリットは、デメリットを上回るか

最初に答えを見つけるべき大きな問題は、
「自分で自分の上司になること」のメリットが、
はたしてデメリットを上回るかどうかです。

メリット:
これはかなり明白。
だからこそ、これほど多くの人が今の仕事を投げ打つことを夢見ているのです。
あなたが起業したいと考える理由にも、
単なる金銭的理由のほかに、
以下の動機のいくつかが含まれているのではないでしょうか。

・好きなこと(とまではいかなくても、興味のあること)で
生計を立てられます
・いつ、どこで、誰と働くかなど、
仕事のあらゆる要素を自分でコントロールできます
・クライアントを自分で選べるし、どのプロジェクトを手がけ、
何に特化するかも自分で決められます
・ワークライフバランスを改善できる可能性があるし、
望めば家族と一緒に働くこともできます
(それはそれで別の問題が発生しますが)
社内政治や書類作成に煩わされずに済み、
そのぶん仕事の効率も成果も上がるかもしれません
・雇用されて働くよりも稼げる可能性があります。
・ほかの人のぶんまで稼いでいたのが、
自分の懐に入るわけですから仕事を失うリスクを減らせます。
意外に思われるでしょうか? 
でも、事業主は普通、
複数のクライアントを抱えているので、
1社を失っても打撃はあまり大きくありません。
これに対し、サラリーマンにとっての「クライアント」は、
自分の勤め先の1社しかないのです
「完全に自分のもの」を構築できるので、
達成感が得られ、人生の目標が生まれます。

デメリット:
そうは言っても、コインには裏表があるもの。
下に挙げるデメリットは、
あなたにとって問題になるでしょうか?

不安定な収入でやりくりしなくてはいけないし、
キャッシュフローの問題が起きるかもしれません
(「饗宴か飢餓か(feast or famine)」という言い回しがありますが、
まさにその状態になる可能性があります)
お金の問題全般が複雑になります
(面倒な納税手続きも必要です!)。
ローンや融資を受けようとしても、
銀行があなたを見る目はこれまでとは違います。
より高い基準を満たす必要が出てくるでしょう
毎日、自分で「やる気スイッチ」を入れなくてはいけません
何もかも自分でやらなくてはいけません
(ムリなら、サポート役を雇うことになります)。
「何もかも」というのは、会計管理、製品やサービスの営業、
書類作成、弁護士との対応、クライアントの未払金の回収、
などを含みますサラリーマン時代と同等の福利厚生を望むならば、
自腹を切る必要があります。
健康保険などは非常に高額になる可能性があるし、
休暇を取ることも収入減に直結します
(事業主は休暇を取ろうとしたときに、
「時は金なり」の本当の意味を知ることになります)
過労で燃え尽きる可能性が高くなります
在宅ワーカーにありがちな悩みは、
起業家にとっても他人事ではありません。
疎外感、閉塞感、孤独感に直面することになります
上記のどの問題も、雇用されて働いている場合より
大きなストレスになり得ます
幸い、これらのデメリットはかなり減らせますし、
完全に克服できる場合もあります。
例えば、収入が一定でないならそれ相応の予算の立て方があります。
自分に合う、手の届く範囲の健康保険を探し、
休暇などで失ってもいい額をあらかじめ計算に入れておきましょう。


事業の成功に不可欠な
「良いアイデアと需要」はあるか

上の現実的なチェック項目を見ても
打ちのめされなかったという人は、
ひとまず良かったですね。
おそらく、起業に必要な粘り強さはあると思われます。
けれども、事業を興して成功させるには、
意志の強さのほかにあと2つ、
とても大切な要素があります。
良いアイデアと、
それに賛同して買ってくれそうな人の存在です。

あなたのアイデアは良いものですか?

ただし、桁外れに優れている必要はありません。
そのアイデアを軸に事業を組み立てられる程度に良いものなら、
犬のウンチ拾いサービスを始めるとか、
手作りジャムを売るみたいなことでも良いのです。
テック系カンファレンス「LeWeb」のCEOで創設者のLoic Le Meur氏は、
「生涯最良のアイデア」とか
「革新的なアイデア」とかを
待つ必要はないとして、こんな例を挙げています。

Brian Chesky氏とJoe Gebbia氏が
(宿泊先検索サイトの)「Airbnb」を始めた時は、
このサイトが将来、
世界3万の都市の25万の物件情報を抱えるまでに成長し、
ホテル業界にとって最大の脅威になるなどとは思ってもいませんでした。
彼らはただ、手っ取り早く現金を手に入れて、
自宅の家賃を払う足しにしたかっただけです。
それで、余った1部屋を貸そうと決めたのです。

何が革新的なアイデアになるかを事前に知る方法はありません──
最初のユーザーたちがそのアイデアを気に入って、
友達に広めてくれるまでは。

友達やSNS上の知人や、
そのほか聞いてくれそうな人を捕まえて、
自分のアイデアを多角的に検討してみましょう。
一番大切なのは、
あなたがそれを良いアイデアだと思うかどうかではなくて
(起業する時は大抵の人が、自分のアイデアを良いと思っているでしょう)、
ほかの人がそれを良いアイデアだと思うかどうかです。

そのアイデアに需要はありますか?

最大の難問は、
それを実際に買ってくれる人がいるかどうかです。
顧客になりそうなのは、どこのどんな人ですか? 
顧客候補者の10人に話を持っていって、
何人がその商品やサービスを買おうと言ってくれるか確かめましょう。
ちょっとしたサイトを作るか広告を出すかして、
興味を持ってもらえるか試すのも良いでしょう。

あなたの計画に本当に需要があるかどうかを知るためには、
いくつかのマーケットリサーチ用ツールも使えます。
「Googleトレンド」の「人気度の動向」、
「Google Adwords」の「キーワード ツール」、
それから通常のGoogle検索機能は、
いずれもあなたのアイデアに関係するキーワードの人気度や、
ライバルの存在を確認するのに使えます。

そのほかにも、国勢調査局や、
中小企業庁(SBA)の「Business Data & Statistics(ビジネスデータと統計)」のページ、
ビジネス系のリサーチポータル「CEOExpress」などの情報が
役に立つでしょう。

一言で言えば、事業を興すうえで重要な要素はたったひとつ。
人が買ってくれるものを売れるかどうかです。
それさえ肝に銘じておけば、資本金100ドル以下でも起業できますよ。

自分は「起業家に求められる資質」を備えているか

以前にビジネスプランの立て方を取り上げて、
計画中の事業の詳細を具体的に詰めていくためのヒントをお伝えしました。
そこでは、必要な「モノ」を取り上げましたが、
事業経営にはそのほかにも、
ある種のマインドセット、
「起業家精神」が必要です。

過去数十年間に行われた多くの研究から、
起業して成功する人とそうでない人は
何が違うのかが明らかになっています。
例えば、「MIT」のジェフリー・ティモンズ氏らのチームでは、
起業家に求められる資質や行動パターンとして、
以下を挙げています。

行動力とエネルギー自信イニシアティブを取れて、
・責任感が強い統制の所在が内側
(悪いことが起きると自分のせいだと考え、
良いことが起きると他の人や物のおかげだと考える)
・あいまいな物事を許容する
・失敗を恐れない
・リスクをおかすことには慎重
・ひとつのことに長期間関わるお金は「目的ではなく手段」という意識
・フィードバックを活用する
・現実の問題をたゆまず解決する
・リソースを活用する
・「合格点」を自分で決めて、守る目標を明確に設定する

中には生まれつきの資質もありますが
(「失敗を恐れない」や「行動力とエネルギー」など)、
努力次第で身につく行動パターンもあります
(「フィードバックを活用する」「リソースを活用する」など)。
先に起業のデメリットをあれこれ挙げましたが、
あなたに上記の資質が備わっているなら、
そうしたデメリットも克服しやすいはずです。

性格診断が好きな人には、
「Forbes」の生まれつきの起業家度診断がオススメ。
米マーケティング大手のOmnicomを長年率いてきた
トーマス・ハリソン氏が経験から見出した
「起業家に顕著な資質」が、
あなたに備わっているかをチェックできます。
「Entrepreneur」でも、
性格が起業家向きかを診断できます。

一番重要なのは、自分の能力や行動パターンに正直に向き合うこと。
いつも書類を失くしたり、
締切に遅れたりしている人には、
起業はお勧めできません。

私も何年も前に、ホスティングスペースのリセールと
ドメインネームサービスを、
サイドビジネスとして手がけていました。
それなりの収入にはなりましたが、それ以上に拡大はできませんでした。
セールスが大嫌いだったし、
思ったよりも管理費がかかったからです。
その事業にそれほど熱心だったわけではないので、
それだけの金額をつぎ込んでもいいとは思えませんでした。
自分の会社を立ち上げるなら、
どれだけのリソースを投資する気があるか、慎重に考えましょう。
それから、事業の継続のために求められるすべての役割を
自分がこなせるかどうかも検討しましょう。

最初は小さく始める

忘れないでほしいのは、
新しい事業に最初から「両足を突っ込む」必要はないということ。
今日成功している企業も、
多くは「二足のわらじ」の状態から出発しています。
余暇を使って、地下室やガレージで事業を始めたのです。
以前ご紹介したいくつかのテクニックを活用すれば、
勤務時間中でもサイドビジネス関連の作業ができるかもしれません。

とはいえ、日中フルタイムで仕事をしたあとに、
オフの時間で自分の事業を手がけるのはかなりの負担になります。
もっと集中できれば、事業ももっと上手くいくかもしれません。
いざという時のための十分な備えができたなら
(1、2年分の年収があれば良いでしょうか)、
あるいは顧客が増えてリピーターも獲得できたなら、
サラリーマン生活から足を洗う潮時かもしれません。

最後のアドバイスは、
厳しい時期を切り抜ける方法を学び、
引き際を知ることです。
もちろん、始めようとしている事柄への情熱は不可欠です。
なぜなら情熱こそが、
厳しい状況下でも突き進む原動力となるからです。
それでも、冷静に現実を見ることも必要です。
失敗を予期して備えておきましょう。
実際、多くの新興企業が失敗しています。
そのほとんどは、経営や計画に問題があったためです。
そうなったら、失敗は成功への近道だと割り切って、
気持ちを切り替えましょう。

やると決めたからにはよく準備し、
事業を成功に導けると良いですね。
健闘を祈ります。

ライフハッカーより
Melanie Pinola
(原文/訳:江藤千夏/ガリレオ)
Photo by Dell, uacescomm .

http://news.goo.ne.jp/article/lifehacker/bizskills/lifehacker_31636.htmlより

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続・吉野家

2013年05月22日 00時12分48秒 | 学習支援・研究
吉野家が定価をついに値下げも
注目は価格でなく“あの時の味”

【第855回】 2013年4月22日
週刊ダイヤモンド編集部

大手の中で一人、
定価を高めに設定してきた牛丼の老舗「吉野家」が、
遂に値下げに踏み切った。


写真
4月18日午前、新価格「並盛280円」が掲載されたメニューに変えられた
Photo by Ryosuke Shimizu

牛丼市場は吉野家に加えて、
ゼンショーの運営する「すき家」、
「松屋」の三強がほとんどを握っている。
吉野家の牛丼並盛りは他社よりも100円高かったが、
4月18日から、280円に値下げし、三社の価格が揃った。

先行して、4月前半には、
すき家と松屋が期間限定の値下げセールを実施していた。
そのため、一連の動きをテレビや全国紙は
「アベノミクスに逆行」
「デフレ脱却を目指すアベノミクスをよそ目に」などと報道し、
牛丼大手の価格戦略に注目が集まった。

しかし、価格にばかり注目が集まっているが、
今回、吉野家が打ち出したいのは、
実は「あの時の味」だ。


2003年に牛海綿状脳症(BSE)の発生により、
米国からの牛肉の輸入が規制されるようになった。
この規制が牛丼や焼き肉などの外食企業に与えた影響は大きかった。
牛肉の価格は高騰し、調達コストが高まったうえに、
味が変わってしまったのだ。

規制は米国やカナダからの輸入は20ヵ月以下の牛に限るとした。
「20ヵ月以下に規制すると言っても、
実際には幅を持たせて
さらに若い14~15ヵ月しか入ってこなかった」(大手牛丼チェーン関係者)。

実は、その若さの牛は牛丼の味には最適ではない
ぴったり20ヵ月くらいの牛
日本の牛丼にはマッチするというのだ。

さらに、米国産牛がトウモロコシなどの穀物を餌としているのに対し、
輸入に規制のないオーストラリア産の牛は
牧草を餌にしているケースが多い。
米国産が脂肪分が多いのに対し、
オーストラリア産は硬く
肉質がまったく異なる
(ただし、吉野家は牛焼肉丼などをのぞき、
牛丼には原則的にオーストラリア産を使っていない)。

一時期は肉が手に入らず
牛丼そのものが提供できなかった。
加えて、提供が再開しても月齢とエサの違いなどから、
牛丼の味が変化していたため、
かつてのファンは市場から離れていった。

中でもBSEの影響は吉野家に大きかった。

すき家はトッピングを多数用意し、
女性や子ども向けメニューの開発に成功し、
松屋は以前から定食やカレーといった牛丼以外のメニューが人気だ。

いうなれば吉野家が牛丼の一本足打法できたうえに、
「吉野家の味は違う」という、
もともと味にうるさいファンに支えられてきたために、
肉の味の変化で最も打撃を受けたと言える。
それを示すかのように、近年、吉野家の売上高や利益は、
微減傾向にあり、振るわない。

写真
有楽町店で取材に答える安部修仁社長。
価格に関する質問が相次いだ
Photo by Ryosuke Shimizu

つまり、輸入規制の緩和を
誰より待ち望んでいたのが吉野家だったわけだ。
その悲願は、今年2月にかない、
政府は30ヵ月以下へと条件を緩めた。
緩和された結果、
吉野家が望む肉質の牛が店頭で提供されるのが
4月半ばだったというわけだ。

さらに、吉野家ではこの1年間、
早く料理を提供するためのオペレーション改革も進めてきた。


吉野家が目指すのは、
うまい、やすい、はやい」の三拍子。
これで、うまいと、はやい、は揃った。
最後の欠けたピースである、
やすいを肉質が戻った4月半ばに実現するのが、
定価改訂の狙いだったのだ。

ちなみに、今回、値下げが可能になった背景には、
輸入が緩和され牛肉の価格が下落する見込みがあるから、
と報道されているが、
「肉の価格は単純に決まらない。
緩和されたからといって一本調子で安くなるわけではない
むしろ、世界全体でみれば、
中国に買い負けている」(ライバル他社)との声が聞こえてくる。
吉野家自身も
「緩和は数ある要因のうちの一つに過ぎない」と明かす。
ましてや、今は円安傾向にある。

緩和がダイレクトに卸価格の下落に結びつかないのなら、
原価率はさほど下がらない。
であるならば、値下げ分を補うには、
味に反応した客数を増やすことが重要になる。

ライバルからは
「すき家も松屋も価格の低さだけが支持されたのではなく、
新メニューで牛丼を食べない層を開拓してきたことが大きい。
今更、価格を下げるよりも、
昔の味が戻ったから値上げします
くらいの思いきったことをやったほうがよかったのでは」と
厳しい声が聞こえてくる。

「ああ、あの時の味だね」あるいは
他と比べて明らかにおいしいね」と、
どれだけの客が思ってくれるだろうか。
それが、吉野家が久しぶりに打ち出した大方針が成功するかの鍵になる。
やはり、今回の注目は
価格だけではなく味でもあるのだ。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 清水量介)

http://diamond.jp/articles/-/35004より

吉野家について、先のブログも参照してください。
http://blog.goo.ne.jp/mirukikukaku/e/a3d695a2dc9d76105e0dd36ccc17b329
そこでは、店舗ごとのオペレーションの悪さから、
味にばらつきができ、吉野家の味を大事にする客離れを招いたとあった。
上記記事を読むと、材料の悪さ(月齢15ヵ月の牛肉)では
本来の吉野家の味は出せないとのこと。
月齢20ヵ月でなければならないとは、驚きだが、
リスク対応のために、15ヵ月でも本来の味が出せるように、
対応する必要のあるのではないか。
他の2社が、牛丼以外のメニューでリスク分散を図っているのに対して、
牛丼にこだわる吉野家なら、かかる対応も必要と考える。


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