大学の授業にかかわる話題

授業日誌・キャリア・学びのスキルについて

意思(志)力を測定する3つの実験

2013年05月26日 17時15分54秒 | キャリア支援
生産性アップに役立ちそうな3つの研究結果
マシュマロテスト、
1万時間ルール、
根性度

2013年5月21日(火)13:10
(ライフハッカー[日本版])


アイデアブログ「99U」は
生産性に関するトレンドを日々チェックしています。
同サイトに載っていた、
日々の生産性や創造性に役立ちそうな3つの研究を紹介しましょう。

1.マシュマロテスト

後で満足感が得られることに関する研究として有名なのは、
1972年のスタンフォード大学の研究です。
子どものグループに、
1つのマシュマロをすぐにもらうか、
15分待って2つのマシュマロをもらうかを
選んでもらうという実験でした。

この意志力に関する簡単なテストが、
結局は子どもの将来の成功が分かる強力な指標となりました。
追跡調査をしたところ、2つのマシュマロをもらうために
待つことができた子どもは、大学入学資格テストで高い成績を収めました。

意志力というのは、成功するのには不可欠なものなのです。
ただ、無限にあるものではないので、
自分にとって本当に大事なことに使うようにしましょう。

2.1万時間ルール

何かひとつの技術を本当の意味でマスターするには
1万時間の練習が必要だという
フロリダ州立大学の研究者K. Anders Ericss博士による
1993年の研究は、ジャーナリストのMalcolm Gladwellさんによって
広く世に知られるようになりました。

しかし、どんな練習でいい訳でもありません。
よく考え、きちんと意識しなくてはなりません。
優れたスポーツ選手やアスリート、パフォーマーなどは、
自分の苦手なところを選んで、
繰り返し延々と、その動きが体に染み込むまで練習をするのです。

3.根性という指標

ペンシルバニア大学のAngela Duckworthさんと、
ミシガン大学のChristopher Petersonさんは、
最初に紹介したスタンフォード大学の
マシュマロテストをさらに次のレベルへと進化させました。
2007年に彼らは、なかなか達成できない目標や仕事をなんとか達成する、
人間の「気合い」や「根性」のようなものを測ろうとしました。

実験では被験者にアンケートを実施。
「私は何年も努力して目標を達成したことがある」というような
努力度をみる項目を含めたものでした。

すると根性度の高かった人と成績優秀者
(や、スペリング競争の優勝者、米国士官学校の卒業生)には
相関関係が見られました。
根性度の高い人の方が、低い人よりも
いいパフォーマンスを出している人だということが判明したのです。

大人でも気骨を持って
何かをやるのに遅過ぎるということは
ないのです。

Sean Blanda(原文/訳:的野裕子)

http://news.goo.ne.jp/article/lifehacker/bizskills/lifehacker_31748.htmlより

置かれた場所で咲いた_ラミレス

2013年05月26日 14時16分49秒 | キャリア支援
ラミレスに学ぶ、
“左遷”をバネにする方法

東洋経済オンライン
4月16日(火)8時0分配信

外国人として史上初の2,000本安打を達成したラミレス。
その明るい人柄でファンからも愛されている

ビジネスマンにとって、
人事異動はキャリアの行方を左右する転機になる。

希望どおりの部署に配属された者なら、
新天地に高いモチベーションで臨むことは
たやすいはずだ。
しかし、左遷的な意味合いの配置転換をされた場合、
やる気をなくし、新たな同僚を下に見てしまうこともあるだろう。

【画像はラミレス選手】(写真: 時事)

そういった、わなにはまらないためには、どうすればいいのか。
その心構えを教えてくれるのが、
2013年4月6日、
日本球界で外国人選手として史上初めての通算2,000本安打を達成した
アレックス・ラミレス(DeNA)だ。

「日本でおカネをもらって、
1年でアメリカに戻ろう」

ベネズエラ出身のラミレスは2001年、
短期間の“出稼ぎ”でヤクルトに移籍した。

ほとんどの外国人選手にとって、
日本球界への移籍に“左遷”の側面があることは否めない。
野球業界のグローバル市場において、
トップは報酬、実力ともにアメリカのメジャーリーグだ。
今年で来日4年目になるマット・マートン(阪神)の言葉を借りれば、
日本のレベルは“4A”。
マイナーリーグで最上位の3Aよりは上に位置するものの、
メジャーには及ばないという意味だ。
ラミレス自身、「メジャーリーグは、世界一。
だから、日本に来ることは、
マイナー落ちみたいなものだと思っていたんだ」と
自著『ラミ流』で明かしている。

■ 日本野球にすぐさま適応

メジャーリーグで控えメンバークラスの実力だったラミレスは、
来日前、「外国人としてホームランを打つことを期待されていて、
それがいちばん重要だと思っていた」という。
しかし、ボールになる変化球を振らせようとする日本の配球に戸惑い、
外角のスライダーに空振りを繰り返すと、
すぐに考えを改めた。

「ここは母国ではない。
アメリカの野球を教えに来たのではなく、
日本の野球を勉強しに来たんだ」(『Sponichi Annex』より)。

来日当初はレフト方向に引っ張る打球が多かったものの、
徐々にセンター、ライトにも快音が響くようになった。
その理由について、ラミレスは
2,000本安打を達成した後の会見で
こう話している。

「日本に来たとき、若松(勉)監督から
『素晴らしいパワーがあるのだから、引っ張ってばかりでなく、
逆方向へ飛ばしたらいい』と言われた言葉を覚えている」

ラミレスは何とか自身を異国の環境に溶け込ませようとする首脳陣や
同僚のアドバイス、心遣いを意気に感じ、
彼らの声に耳を傾けた。
そうして自身の打撃をバージョンアップさせていく。

「日本に長くいるにつれて、打率、打点、ホームランと
バランスよく成績を残していくには、
すべての方向に打ち分けることが必要だと思った。
そうやって取り組む一方、
『自分はホームランを打てるんだ』とも信じている」

一般的に高い打率を残すためには、
左右に打ち分けるのが打撃の基本とされる。
だが、求められる技術が高く、
誰にでもできることではない。

ラミレスが広角に打つことを可能にしたのは、
技術と、筋道を立てて考える力があったからだ。
筆者が『Baseball Times』で行ったインタビューで、
ラミレスはこう答えている。

「右に打とうとする打者は、
どうしても右を狙って打とうとしてしまう。
でも右を狙って打つのではなく、
ボールをしっかり引き付けてたたくことで、
結果的に右方向への打球になる。
右に打とうとして打つと、
ファウルボールになってしまう確率が高い」

「右に打とう」と考えるだけでは、
まだ漠然とした意識を持っているにすぎない。
もっと細部まで突き詰め、
自分の狙いを徹底することが重要になる。
プロセスを明確にすることで、狙った結果にたどり着くのだ。

捕手のリードを徹底研究

ラミレスが続ける。

「ボールをどこで打つかが重要だ。
内角のボールでも内側からたたけば、
右方向に打球を打てる。
左方向に引っ張ろうとしたら、
体の前の方で捕らえないといけない。
右方向に打つ場合、しっかりボールを引き付けて、
内側からボールをたたく意識が重要だと思う。
打席によって、どこに打とうかと意識することも重要だ」

来日から数カ月、ラミレスは凡退を繰り返した。
自分はなぜ、打てないのか。
そう考えているうちに、日米の違いに気づいた。

アメリカでは、バッテリー間で配球の主導権を握っているのは投手とされる。
投手は捕手のサインが気に入らなければ、簡単に首を横に振る。
だが、日本では捕手がサインを送り、
投手がそのとおりに投げるのが一般的だ。
ラミレスはその事実に気づき、思考と行動を変えた。
相手投手の攻め方ではなく、捕手のリードを研究し、
狙い球を絞ることにしたのだ。

ラミレスのそんな思考法や駆け引きについて、
西武で清原和博、中島裕之などを育てた
土井正博元打撃コーチがおもしろい表現をしていた。

「ラミレスは相手ピッチャーに、
自分が打ちたいところに投げさせている」

この話をラミレスに伝えると、
彼は“種明かし”をしてくれた。

「相手ピッチャーが自分の苦手なところではなく、
得意のコースに投げてくるようにボールを待つこともある。
たとえば無死2塁なら、普通のバッターなら右方向を狙う。
逆方向に打ったほうが、3塁にランナーを進める可能性が高いからね。
ただ、自分は外角の球を狙って打つのではなく、内角の球を待つ。
なぜなら、相手は外角に投げづらいからだ。
外角の球なら、右方向に簡単に打ててしまうからね。
だから、あえてインサイドの球を待つ。
それとよく使う手は、初球を見逃すことだ。
初球にカーブが来たら、次はおそらく違う球種がくる。
日本のピッチャーは、同じ球種を連続で投げるのはあまり好きではないからね」

つまり、冷静に状況を把握し、
相手の心理を見極めるということだ。
敵の狙いを読み切ったうえで、思い切り自分のバッティングをする。
それが土井コーチの表現を借りると、
「自分の打ちたいところに投げさせている」となるのだ。

試合後も、家でバッティングを確認

ラミレスが優れるのは、相手との駆け引きばかりではない。
日々の準備を抜かりなく行い、万全の状態で試合に臨んでいるからこそ、
来日から12年連続で好成績を残せている。

どんなに疲れていようと、
ラミレスは日々のルーティンワークを怠らない。
試合後は家に帰り、録画した映像で自身の打席でのスタンス、
ホームベースとの距離、体のバランス、腕の位置、
スイングの角度、ボールを芯で捕らえられているかを確認する。
翌日の試合前までに相手バッテリーの配球を頭に入れ、
球場に着けばウエイト・トレーニング、ランニング、キャッチボール、
バッティングといつも同じように準備する。
そうしたルーティンワークで準備しているからこそ、
つねに結果を残すことができるのだ。

ラミレスは自著でこう語っている。

「打席に入っても自分の考えがまとまらず、
迷っていたり、何か雑念があったりすると、
集中するのは難しい。
だから、十分な準備が必要なんだ。
自分は相手の先を読んでいる、
この状況だったら何を投げてくるかわかっているぞ、
というぐらいの余裕を持って打席に立てれば、
自然と集中できるはず。
これも野球に限らず、ビジネスや学校のテストでも同じだと思う」

試合前のスタジアムで、ラミレスが若手を指導している姿をよく目にする。
自身がコーチから重要な教えを学んだからこそ、
ラミレスはそれを若手に伝承しようとしているのだ。

「俺は若手に教えようと思っているわけではない。
すごく潜在能力があっても、
今の練習方法だったら伸びないと思った場合、
『違うやり方をすれば、もっと伸びるんじゃない?』と
アドバイスを送ることはある。
どれだけ優れた潜在能力を持っていて、
どれだけすばらしい選手になれるかを信じさせてあげるのが重要だと思う」

いちばん重要なのは、相手に敬意を表すること

来日当初は家と自動車のローンを返すため、
1年だけ日本で稼ぐつもりだったものの、
将来的に日本人に帰化し、日本球界で監督を務めたいと思うまでになった。
ラミレスがそう変わったのは、
いつまでもこんな気持ちを持ち続けているからだろう。

「自分はコーチに、どうやって相手に敬意を表するか、
相手を尊敬する気持ちを持つことがいかに重要なのかを教わってきた。
相手に敬意を表することは、
人生で成功していくためにいちばん重要な気持ちだと思う。
そこをしっかり勉強したことがいちばん大きかった」

異動させられた当初は“左遷”と感じても、
後々に振り返ってみると、それが大きな転機になっていることもあるだろう。
モチベーションを高く持つために大切なのは、
ルーティンワークとして自分のやるべきことを貫き、
周囲の仲間に敬意を払うことだ。

ラミレスの成功体験が、そう教えている。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130416-00013677-toyo-sociより



自律して自立しなさい

2013年05月26日 13時42分57秒 | キャリア支援
「自律」と「自立」の
違いについて


私は、「自律的な働き方とは何か?」
「自律と自立の違いは何か?」
を説明するのに、

3+5=●
●+●=8

の2式を用いています。

<閉じた質問・閉じた業務>
3+5=●は、いわゆる「閉じた質問」です。
誰が答えても、正解は「8」。
閉じた質問において、回答者が要求されることは、

・きっちり四則演算(というスキル)を習ってきなさい
・速く、正確に答えを出しなさい
・そして量をこなしなさい

閉じた質問においては、回答者は「処理作業」を行い、
個性を求められることはありません。

これは日ごろの業務で言えば、
定型の仕事、過去の方法を踏襲してやる仕事だと思います。


<開いた質問・開いた業務>
一方、●+●=8は、「開いた質問」です。
答える人によって、「2,6」「4,4」・・・と様々出てくる。
開いた質問において、回答者が要求されることは、

・四則演算(というスキル)を習得しているのは前提として
・与えられたゴール(=8)に対して、
 自分なりの組み合わせを考えなさい
 (なぜその組み合わせなのかの理由も付けて)

開いた質問においては、回答者は「創意工夫+判断作業」を行い、
個性が求められる。

これは日ごろの業務で言えば、
やることのミッション・ゴールは決められていて、
そこにどういう方法でたどり着くか、
効率・効果性も合わせて実行する仕事ではないでしょうか。


<さらに開いた質問・業務>
さて、●+●=○を、
さらに開いた質問と呼びましょう。

この場合、回答者は、
右辺(=○:ミッション・ゴール、たどり着く先)
も自分で設定しなさい、
そして、それを実現するための
左辺(●+●:プロセス、実現方法)も
自分で考えて、実行しなさいという形です。

さらに開いた質問において、回答者は
「課題発見+目的設定+創造+判断作業」を行い、
より強い個性+やりきる力が求められます。

これは日ごろの業務では、
過去のやり方に安穏とせず、新しいアプローチで、
新しい商品・サービスを生み出し、
新しい顧客をつくりだす仕事だといえます。


********


自立と自律の区別は、
世の中で明確にされているわけではありませんが、
私は次のように解釈しています。

「自立」は、
・self-standing(自力で立つことのできる)
・他に依存しないで、自分でやっていける
・主に経済的自立、技能的自立をいう

他方、「自律」は、
・self-directing(自分で方向付けできる)
 自力で立った後は、自分が決める方向に進んでいけるということ

・“律”とは、規範やルールのこと。
 つまり、自らの価値観を持って、そしてまた
 組織全体の価値観との整合性を図りながら、
 目的と手段をつくり出し、進んでいける。
 そして他にもはたらきかけることができる。

・意識的な自律をいう

こんなことから、私は、上の数式をメタファーとして、

・3+5=●は、自立レベル
・●+●=8は、半自律レベル
・●+●=○を、自律レベル 

だと研修で説明しています。


http://www.insightnow.jp/article/20より


村山 昇
MURAYAMA, Noboru
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表
人財教育コンサルタント・概念工作家。
企業向けに『プロフェッショナルシップ研修』
(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)を行なう。
「キャリアの自画像(ポートレート)」を描くツールや
「レゴブロック」を用いたゲーム研修、
就労観の傾向性診断「キャリアMQ」をコア商品とする。
プロ論・キャリア論を教えるのではなく、
「働くこと・仕事の本質」を理解させ、
腹底にジーンと効くプログラムを志向している。
http://www.insightnow.jp/profile/39


働くと言うこと

2013年05月26日 08時48分57秒 | キャリア支援
作家・百田尚樹氏
「“自己実現”のために仕事…勘違いやと思う」

2013年5月25日(土)17:04
(産経新聞)
【話の肖像画】作家・百田尚樹氏(57)より


写真:本屋大賞受賞の百田氏

前段は省略

〈現代の複雑な社会環境の中に生きる若者は、
どういった仕事に就くか、
ひいては何のために生きるか、に悩む人も多い〉

「仕事がない」って愚痴をいう若者がいるけれど、
工場では外国の人がたくさん働いている。
仕事はあるんです。
きつい仕事でも、働けば自分のため、家族のためになるし、
それが会社のため、ひいては日本全体のためになる。
でも今は「自己実現」のために仕事を選ぶ
ぼくは勘違いやと思うんです。

「今の日本はだめだ」「ぼくなんか夢も希望もない」っていう若者が、
ブランド物のバッグから携帯電話を取りだしてメールをしている…。
ぜいたくな悩みです。
小説家という仕事も、
ぼくは豊かな社会があってこそのものだと思っています。
「もっといい環境にいれば、おれはもっと仕事ができる」という前に、
ベストをつくしたのか?と聞きたいです。
(聞き手 広瀬一雄)

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/entertainment/snk20130525549.htmlより