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英語教師のママが綴るDWEの英語育児日記
~ゆーくん&あやちゃんの成長記録とママの心に残った出来事を綴ります♪~

私が実践した 「英語学習」 として 「映画」 を取り入れる方法 (3) ~ 基本的な学習の手順 ~

2015-03-11 | 英語教育
ゆーくん、2歳 11か月 17日
あやちゃん、生後 10か月 14日
DWE歴は、2年 4か月 6日になりました
   
私は、大学時代に、
「洋画の日本語字幕における翻訳の壁」 というテーマを扱ったゼミに在籍していたこともあり、
大学時代の英語学習に、「洋画」を取り入れていたことがあります
そこで、全3回で 私が実践した 「英語学習」 として 「映画」 を取り入れる方法 について記事にしています
 (「映画を通して 英語を学ぶ場を広げる」ということを、教職復帰後、教え子にアドバイスする機会があるかもしれないので、
  記事にする中で、私の手法を整理してみようと思います)


第3回目の今回は、「基本的な学習の手順」 について書いてみたいと思います

「英語学習」の素材として選んだ「映画」の DVDには、もちろん「英語字幕」がついています。
表示・非表示を切り替えることができる「字幕」のことを、
「クローズドキャプション closed captioning : CC と呼びます。
英語学習者には、この "CC" の機能をいかに使いこなすかというのが鍵になってきます
ただし、この「英語字幕」も、「日本語字幕」と同様に、文字数の制限があるために、
話しているセリフと字幕が 100%同じということは少なく、一部省略されていることが多いです。

これは、「映画」の特性ですので、「英語学習」に取り入れる場合、知っておいた方がいいと思います。


第1回目の記事にも書きましたが、
「英語学習」として、「映画」を取り入れる場合、(私の場合)外してはいけないポイントが 3つあります
   
    1本の映画を おおよそ15分ごとのパートに分ける
  映画1本を通して繰り返して観ても、使われている英語表現を
 すぐに忘れてしまうので進歩が見えにくいです。
  90分の映画であれば、15分ごとの6つのパートに分けて取り組みました。
 「Part 1」「Part 2」…というように、1つずつ極めていくようにします。
 自分の達成度が目に見えるように、「理解度表」「進度表」を作るのも効果的でした。


    複雑な表現・難解な表現は、無理して覚えようとせず、飛ばす
  「英語学習」として「映画」を取り入れる場合、
 一番陥りやすい間違いは、「複雑な表現」や「難解な表現」を無理して覚えようとすることだと思います。
 「複雑な表現」や「難解な表現」は、今の自分では「使うことがない英語」と割り切ることも大切です
 「難しいな」と思ったら、すぐに飛ばす勇気も必要です。


    たとえ、英語が聴き取れなくても、「英語力は伸びている」という意識を持つ
  せっかく、「英語学習」として「映画」を選んだのに、自分の英語力のレベルに合わないと落ち込み、
 「聞き取れないところ多いから自分にはまだ早いんだ」とあきらめがちになることがあるかもしれません。
  聴き取れなくても、英語を意識して映画を見ることで、
 「相槌のタイミング」や「英語のリズム」など 多くのことを学んでいることを忘れないようにします。
  英語のフレーズを全部聴き取ることよりも、「英語」を意識して映画を見ることに その意義があるのです




このポイントを押さえた上で、私が実践した「映画を英語学習に取り入れる手順」をまとめてみたいと思います

   「英語学習」の一環として、ストーリーの内容やニュアンスをつかむ
      ( 「日本語吹き替え音声 + 英語字幕」 で全体を観る )


   まずは、映画のストーリー内容を楽しみながら、ニュアンスをつかむようにします。
  ここで問題になるのが、「英語学習」の素材として選んだ映画を、どのように鑑賞するか、です。
   圧倒的に多くの方が、「英語音声 + 日本語字幕」で鑑賞されると思います。

   しかし、私は「英語学習」として映画を活用する場合に限り、
  このステップでは、「英語音声 + 日本語字幕」で鑑賞することはしませんでした。

   「日本語字幕」は、文字数の制限があるために、ニュアンスをつかむための情報量が少ない傾向にあるのです。
  「英語学習」のために、ストーリーの内容・文脈・ニュアンスを瞬時に(感覚的に)つかもうとするのであれば、
  やはり、初見の音声は「母国語」にした上で、「英語字幕」で見るのが望ましいと思います。

   尺の制限や言語の違いから、「日本語吹き替え音声」も 100%正確とはいえませんが、
  尺に大きく左右されてしまう「字幕」に比べると、「日本語吹き替え音声」は情報量がずっと多いです。

   原文セリフの情報量を 10とすると、
  「日本語吹き替え音声」は 6~7割の情報量、
  「日本語字幕」は 3~4割程度の情報量 くらいではないか、と私はとらえています。

   そこで、私は 「英語学習の一環でストーリーの内容やニュアンスをつかむ」 ためには、
  「日本吹き替え音声 + 英語字幕」 が有効だと考えます。


   ただし、英語上級者の方であれば、この「日本吹き替え音声 + 英語字幕」というステップを踏まずに、
  「英語音声 + 字幕なし」で挑戦して、自信がなかった部分を 次のステップで確認する方が効率的です。



   「英語音声 + 英語字幕」で、表現を確認しながら観る

   ここからが、英語のトレーニングです。
   映画で使われている英語に 耳が慣れてきたら、可能なところから、セリフを同時に発音してみます。
  「シャドーイング」です。


  ・聞き取れないところが7~8割ある場合は、DVDを止めず、音声に慣れるまで、繰り返し観ます。
  ・聞き取れないところが4~5割になったら、「聞き取れそうで、聞き取れなかった表現」があるシーンを中心に、
   発音練習しながら観すすめていきます。

   6~7割程度、「英語字幕」 を見ながら 「英語音声」 を聞き取れるようになったら、次のステップです。
  脚本が準備できるようなら、準備しておくと進捗状況が明確になります。
   ( 前回オススメした映画のすべての脚本があるわけではありませんが、こちら のサイトに、脚本が多数掲載されています。 )



   「英語音声 + 日本語字幕」 で観てみる

   「英語字幕」をオンにして鑑賞すると、
  どうしても耳よりも目でセリフを追うようになってしまう傾向があります。
   「耳よりも目でセリフを追ってしまう」ということは、
  「リスニングを鍛える」というよりは「速読力」を鍛えるトレーニングになってしまいます。

   そこで、6~7割程度「英語字幕」を見ながら「英語音声」が聴き取れるようになったら、
  次のステップに移ります。
   このステップでは、「日本語字幕」 を見ながら、どんな英語が話されているかに注目します。
  できるようであれば、「日本語字幕」 の状態で、シャドーイングもしてみます。
 

   ここでは、「リスニング」を強化するのが目的ですので、
  「一言一句逃さないようにしよう」と神経質に考えすぎずに、
  どこまでできるか挑戦する、というスタンスで取り組みます。
  (どうしても気になる場合に限り、「英語字幕」で確認します。)

   この段階で、自信がなかった表現・聞き取りにくかった表現をチェックしておくと、
  次の最終ステップに生きていきます。



   「英語音声 + 字幕なし」 に挑戦する

   前のステップで、「日本語字幕」を見て、英語で何を言ってるか分かるようになっていれば、
  かなり「英語耳」がつくられていると言えます。

   このステップは、「英語字幕」も「日本語字幕」もオフにして、
  自分の耳だけを頼りに聞く練習をするという総仕上げの段階です。


   どうしても聞き取れない部分は、速度を 90% ~ 50% ほどに落としたり、
  その部分だけ「英語字幕」を表示して手掛かりにしつつ、わかるまで繰り返し聞きます。



私が実践した「英語学習として映画を取り入れる手順」は、以上になります

「映画を英語学習に活用する」と決めたのであれば、
とことん、「映画の世界の英語」に浸るのをオススメします
努力次第で、「英語耳」を鍛えることができるのはもちろん、
シャドーイングをうまく取り入れて「英語口」を作ることだってできます

何度も聴き込んでいると、
英語特有の「リエゾン」(連続した2つ以上の単語が合体して、別の音になる現象)や、
英語特有の「イントネーション」(強弱・音の高低・抑揚)に慣れ、
自分自身の英語に生きてくるようになります

そして、映画の中で登場する「日常生活で使えそうな表現」を記録しておくと、
英語の表現の幅が広がります
自分の時間が取れるようになったら、
「英語学習として映画を取り入れること」に、また挑戦したいなぁと思います






最後まで読んでくださり、ありがとうございました
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すごいです。 (いとまゆ)
2015-03-11 13:43:25
Mireiさん・・・すごいです☆

私には気の遠くなる工程ですが、なるほど~と思いながら読ませていただきました!

紹介されている作品も私の大好きなものばかりですU+2665U+FE0E

主人が、会社の関係で英語のレッスンをしているんですが
前に独学で、映画アベンジャーズを使って勉強していてとても難しかったみたいです。(アクション系なので非日常的なシーンばかりですね^^;)

このやり方を教えようかな~と思います(笑)
返信する
いとまゆさん☆ (Mirei)
2015-03-11 14:30:42
いとまゆさん、いつもコメントありがとうございます!

大学時代、ゼミで「洋画」を扱ったときに、この手順で進めたのが、私にはしっくりきたので、
今回、その手順をまとめてみました。

この記事を書いて、自分なりに手順を論理づけて整理できたことが、私にとって収穫でした。

「映画」を用いた英語学習は、膨大な時間がかかりますが、楽しんで行うことができますよね。

育児が落ち着いたら(そんな日が来ることを願います^^; )
私もまた挑戦したいと思います。

いとまゆさん、いつも長文ブログを読んでくださって、ありがとうございます!
またのご訪問、お待ちしています!
返信する
Unknown (7)
2017-02-12 11:20:27
すごいですね!
返信する
7さん☆ (Mirei)
2017-02-12 23:11:47
7さん、初めまして。
「すごい」とお褒め頂き、ありがとうございます。
今後も精進したいと思います。
コメント、ありがとうございました。
返信する

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