今年は、初日正午に狙いを定めAM10:00に京都を出発。
狙い的中!10分と待つことなく入館。
今年の本展は「金銀鈿荘唐太刀」が目玉と謳われていますが
かなり精緻で華やかな宝物が数多く出展され、雅な雰囲気。
それにしてもこの大刀、うっとりするほどの細工。手仕事の極地。
なのに作者名が不明だなんて・・・
錺細工の精度の高さに驚き、単眼鏡の世界にのめり込んでいて
「動きましょうよ~」と後ろのおじいさんに促される始末。すみませんでしたwww
そう、今年は「単眼鏡」持参しました。もうこれは必携品です!!
「黄熟香」=東・大・寺の文字を含めた「蘭奢待」(らんじゃたい)の別名を持つ大きな香木は
足利義満、織田信長、明治天皇が切り出し使用した跡が、古の時を伝える。
ここも人だかりでしたが、この香木、端の方など擦り減っていて
名だたる方の使用の他にも、何らかの目的で削られた箇所があるように見えました。
こちらも話題の「七条織成樹皮色袈裟」
一見地味な裂地と映りますが、本来の袈裟の様に端切れを集めた物ではなく
織成と呼ばれる綴織に似た布地で、この袈裟のために織られたもの。
聖武天皇が出家した後、身につけたとされる遺愛品。
今回はその模造品が作られ展示されています。
模造品って贋物のような印象を受けましたが・・・
正倉院では、「復元」=「模造品」 と表現されているそうです。
模造品には2種類あり、1.「現品摸造」 = 宝物の現在の状態を再現した模造品
2.「復元摸造」 = 創られた当時の状態を再現した模造品
今回のは「七条織成樹皮色袈裟」の「現品摸造」かと思われます。
そしてこの復元に使われた絹糸は、皇后様がお育てになった小石丸から作られた糸。
復元に使用され余った糸は、使用量を差し引き、きちんと計量されて返却されるそうです。
製作の裏には、まだまだ物語もあるのでしょうね。
秋だというのに暑い日で、鹿もこの通り。
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