
障子を開けると、ワビスケが咲いていた。
今年はやっと咲いてくれた。
でもやはり、昨年の過剰剪定が祟って枝振りが疎らなままだ。
今年のお礼肥えは、もっとたっぷり与えることにしよう。

ワビスケは「ツバキ」と「チャ」の雑種だという。
ツバキのように華やかに咲き誇りことはなく
控えめに謙虚に花をつける。
そんなところが気に入っている。
昨日飾り付けた「根引き松」。
小さい頃から見慣れて来た根の付いた松。
お正月をさりげなく迎えるための準備であり
大きなものほど仰々しくなく、何とはなしに安心できるお飾り。
。。。と、受け入れ続けています。
門松(=根引き松)は
歳神様をお迎えする依代として門口に飾られるものです。
切り枝ではなく根が付いているのは
成長し続けるという意味が込められているから。
根引き松を門松としたのは
平安時代に、貴族が野に出でて小松の苗木を持ち帰り
屋敷に飾ったのが始まりと云われています。
お飾りの仕方は
向かって右に雄松、左に雌松と取り付けます。
京都では左が上(かみ)の考え方があり
御所では、外に向かって左(かみ)に男性、右(しも)に女性と並びました。
(お雛様の並び方、関西と関東で違いますが)
その様子を外から見れば
向かって右に雄(男性)左に雌(女性)となるわけですね。
ややこしい~
雄松、葉は太めでしっかりしていて、先端に触れると痛い。
雌松、葉は細く柔らか、先端に触れてもあまり痛くない。
とはいっても
これと違う飾り方でも、間違い!では無いようです。
左右反対だったり、両方雄松であっても。
肝心なのは、歳神様(お正月)をお迎えしようと云う気持ち。
年の初めは気持ち良く、歳神様にお越しいただきたいものですね。