路地町家

再生保存した小さな町家のお話です。
それに京都のこと。感動したこと。時には猫も登場したり。。。

上京「薪能」 舞楽、延喜楽

2009-09-19 | あれこれ
引き続き京都情報です。

9月18日(金)16:00~20:40
上京区文化振興会・上京区役所主催「薪能」が白峯神社 にて開催されました。
夕暮れ迫り「火入れ式」が執り行われると、幽玄の世界が出現。
更に、折からの演目 いちひめ雅楽会の「延喜楽」により
観衆は悠久の雅に酔いしれました。

最後の演目は見応えのある 能楽「花月」。
幼い頃天狗にさらわれ、父と離れ離れになった「花月」という少年が
花の清水寺で父と再会し、語り合い、やがて二人で仏道修行に出かける。
というお話です。

夜空を焦がす篝火のもと、気軽で和やかな催しでした。
来年はどうぞお出掛け下さい。

その他、狂言、仕舞、琴など。¥2000(前売¥1500)

Comments (2)
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京福電鉄嵐山線 迫る広隆寺山門

2009-09-16 | あれこれ

四条大宮から、久しぶりに嵐山行きの嵐電に乗りました。
新設された天神川駅を過ぎると、ほどなく太秦広隆寺駅(旧名称は太秦駅)に停車。
乗降客確認を終え、電車は「ふぁ~ん」と警笛を鳴らして再び発車。

すると広隆寺の山門が車窓を覆わんばかりに迫ってきます。
この風景は実に印象的で、小さい頃から心弾みました。
(今回も思わずカメラを回してしまって・・・)
電車の中から、これほど真近に歴史的建造物が見られる所は
京都でも少ないのではないでしょうか?
しかもゆっくりと。

広隆寺は、国宝第一号の「弥勒菩薩半跏思惟像」を安置するお寺です。


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京福電鉄北野線 鳴滝~宇多野あたり

2009-09-14 | あれこれ
帷子ノ辻で白梅町行きの北野線に乗りました。
200円で、ローカルな電車の旅が楽しめるこの車両に乗ると
いつも窓に張り付いてしまいます。

春、桜のトンネルが見事だった鳴滝~宇多野あたり。
長閑な単線の、気持ちよく延びた線路の両側で
緑の葉をサワサワ秋風に揺らしながら
たった一両で健気に走る電車を、迎えてくれます。


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二月堂

2009-09-01 | 古き佳き物
「二月堂」といっても、東大寺の二月堂ではない。
この机を「二月堂」と呼ぶ。



本歌は、修二会(しゅにえ)お水取りの時、東大寺二月堂食堂(じきどう)で
練行衆が食事作法をする膳(机)であり
黒漆、寸法約58x34x26と写真のものより小振りである。
鍬形状に刳り抜いた二枚合わせの板脚で天板を支え
脚と天板は雲形の持送りで固定し、脚先に畳ずりを付けている。
側面に「二月堂」の朱漆銘があり、天板の裏面にも「二月堂食堂」の刻銘がある。

それを模して作られたのが、「二月堂」と呼ばれるこの手の机。

現在まで様々な形体のものが作られて来たようだが
特に近年のものは、4本足で脚先に畳ずりがなくあまり好ましくない。

わが家で昔から使われて来た、この古びた「二月堂」は
折りたたみ式で天板の側裏に何も書かれていない。
いつ頃の物かは分からないが、純然たる家具として作られたのもらしい。
本歌取りとは云え
寸法と木の厚みのバランス、雲形の持送りのゆったりしたフォーム
共に美しく、気に入っている。
華奢だけれど、材質が良いのかしっかりしていて使い易い。



同じものがあれば買い増したいと探すも、なかなか出会えない。
「大事にしよう」と改めて思った。

Comments (3)
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