路地町家

再生保存した小さな町家のお話です。
それに京都のこと。感動したこと。時には猫も登場したり。。。

石臼挽き蕎麦 「玄」

2011-08-29 | 美味しいもの
奈良といえば、前から気になっていた蕎麦屋さんへ立ち寄ることに。

奈良市福智院町のちょっと見つけ難い場所にある、蕎麦屋「玄」。
ところが、土曜の13時過ぎに電話を入れ、取り置きをお願いしての滑り込み入店。
あわてていてカメラは車中に。携帯の映像ですが・・・


お店は使い込まれた本物の日本建築。
室町時代の様式を残す今西家書院(国の重要文化財)の離れ部分にあたり
適度に修復の手が加えられている様子。


大事に手入れされ、無理のない自然な使い方をされているので
しっくり落ち着きます。

そして、いよいよ。。。

お蕎麦は、せいろ(蕎麦殻を取り去った実を挽いた蕎麦)と
       いなか(蕎麦殻ごと挽いた蕎麦)があり
夫は「山かけそば、いなか」
私は最後の一つだったせいろで「山かけそば、せいろ」
サイドメニューから「そば豆腐・オクラとろろかけ」を注文。

まず岩塩を挽いて蕎麦にかけいただく。
つなぎなし石臼挽き蕎麦は、細くてしっかりした歯ごたえ。
初めての食感で、甘みが引き立ち蕎麦の香りが広がり・・・美味しい!
山かけと共につゆでいただくも、蕎麦とはこういうものかと思わされる。

メニューに「梅たたきの水そば」というものがあり
そば猪口には水(湧き水だったか?)が供されるとのこと。
水では。。と敬遠したものの、このお蕎麦なら水で香りが引き立つはず。
次回は是非これもいただきたい。

そば湯がまた濃厚で、重湯のような旨味がありとろりとしている。
単なる茹がき汁ではなく、別仕立ではないかと感じる。
たっぷり二杯はいただいた。



最後は「そば団子」
柔らかな蕎麦生地で包んだこしあん団子で、あっさり適量のデザート。


お店を出る頃は、もう麻のれんは片付けられていて・・・

閉店間際の無謀なお客でしたが
至高ともいえる美味しいお蕎麦をゆっくりいただけ、とても幸せでした。
奈良に出掛ける際は、ぜひ立ち寄りたいお店です。

「玄」
 奈良県奈良市福智院町23-2
 【昼】11:30~13:30(最終入店13:00)
 【夜】18:00~21:00(最終入店19:00まで・要予約)
 【定休日】 月曜、日曜。(但し土曜日は昼のみの営業)



Comments (2)
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松伯美術館を訪ねて

2011-08-28 | あれこれ

       

今、松伯美術館(奈良・学園前)では ≪「涼を描く」~祗園祭と上村家~≫ が催されています。

この美術館には上村松園、松篁、淳之、上村家三代の作品が展示されています。
今回は「涼」をテーマに爽やかな構成となり
上村家が関わった祇園祭についても知ることが出来きます。

まず
「屏風祭は他のどの祭よりも愉しかったものである」と語り
多くの屏風から絵の基礎を学んだ「松園」さん。
(京都人は、概ね親しみを込めて「松園さん」と呼びます。)
祇園祭の屏風祭で目にした先人の作品を、縮図模写したといい
その様子が窺い知れる資料も、展示されています。
非常に熱心に日本画の研究に励む「松園」さんの姿が浮かび上がってきます。
京の良き風情を託した「松園の美人画」は
いずれも気品に溢れ、その完成度の高さは誰もが知るところです。

「松篁」さんは、祇園祭の胴掛けの原画にも心血を注ぎ
郭巨山の懸装品などに素晴らしい作品を残されています。
今回は胴掛けの実物が展示され、真近で綴織となった豪華な作品が観賞できます。
絵画を織物にする過程の緻密な努力も、試織などの資料展示により知ることが出来ます。
絵画作品では「金魚釣」があまりにも見事に描かれ、絵の前に釘付けになってしまいました。

「淳之」さんは、自宅の広大な敷地で鳥を飼育し観察しながら
さわやかな 水辺に鳥 を描き、現在この美術館の館長を務められています。
「松篁」さんによる胴掛けと並び、「淳之」さんの霰天神山の胴掛けも展示され
それぞれの画風も観賞できます。


松伯美術館入り口の頭上


美しい緑に囲まれて・・・


旧佐伯邸
この美術館は、近鉄名誉会長「故・佐伯 勇」氏から寄贈(1994年)されたもの。
敷地内には 旧佐伯邸 があり2010年より土・日・祝のみ公開されている。


「シマトネリコ」の木
今ブームのトネリコ。
ウチでも大きくなるのを楽しみに、密かに2鉢育ててはいるものの
これほど大きな木を見たのは初めて! いったい何齢位の木なのかしら?

太陽の光を取り込んだ、明るく素敵な美術館でした。




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こんな綺麗な花、見つけた!

2011-08-21 | あれこれ
先日の水生植物園でのこと。
レースの裂れ端が風に吹かれ、葉っぱの上に載っているのかと思ったら・・・


マットホワイトのまるでコットンレースのような花。
思い切り伸ばした細い糸の先がカールしていてとても優雅です。

ところがこれは「ヘビウリ」の花!
同じ蔓に、太さ約2cm 長さ1mもあろうかと思われる、青蛇のようなウリが成っていました。
ちょっとイメージが違い過ぎるので、写真は×にしましたが・・・

どうしても見てみたい方は 「ヘビウリ」 http://www.hana300.com/hebiur.html

【追記】 「黄烏瓜」の花もそっくりなんですね~ ウリ科だけに。


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金閣寺・左大文字の炎

2011-08-17 | あれこれ
今年の大文字は、騒動のせいか酷暑のせいか?
人出はすこし少なかったようです。


8月16日の昼間、金閣寺の大文字は晴天の青を背に
火床の準備が進められていました。


護摩木の受付。


受け付けられた護摩木の山。これが大の字の一部になります。


護摩木には、表に性別・氏名・年齢を書き、裏に願い事を書きます。









今年も夜空を焦がして大の字が点されました。
この伝統行事も祇園祭と同じく、市の主催ではなく各寺院を中心にした保存会の催し。
綺麗に点る送り火の裏には、大変な苦労があります。
今年はセシウム騒動で非難されながらも無事行事を終え、印象深い大文字になりました。
震災被害で失われた命の安らかならんことを、大の字に賭けてお祈りしました。

それにしても京都人は排他的と思われているんですね。
決してそうではないのですが、心して対応しなくてはなりません。



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妙心寺 「お精霊会」

2011-08-10 | あれこれ
京都 妙心寺の「盂蘭盆会」
お近くですので、夕食後に歩いてお参り。
昨夜に引き続き、今夜も「お精霊迎え」で賑わっていました。


先祖供養のため奉納された献灯 約1000個の灯りが揺らぎます。        


法堂の灯りに導かれ・・・


妙心寺管長様はじめ山内各塔頭寺院の和尚様により
先祖供養や新亡供養の読経が流れ、堂内は荘厳な雰囲気。


堂内は撮影禁止。
高い天井には迫力ある筆致で描かれた龍が人々を見下ろしていますが
見えますでしょうか?


大きな法堂の黒々としたシルエットと灯篭の灯りが美しい。


よく時代劇に使われるこの曲がり角も
今夜は灯篭が並べられ、たくさんの人々が通ります。


「お精霊迎え」 8月9日(火)・10日(水)の2日間 朝6時から夜10時まで
「お精霊送り」 8月16日(火)の午前中  朝6時から正午まで




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「蓮」といえば ・ 水生植物公園みずの森

2011-08-10 | 遠くへ行きたい
この季節、鉢物や池の「蓮」が花開します。
京都市内でも蓮の綺麗なお寺がたくさんありますが。。。

このエネルギッシュで伸びやかに夏を謳歌している群生を見ると
生命力に圧倒され、やみつきになってしまうのです。


青空に映える「蓮」


「蓮」は花ばかりか。。。その葉も伸びやかで美しい!


ここは滋賀県草津市立水生植物園みずの森。
広大な蓮の群生地が見渡せます。


エコも先取り
風力発電でこの施設電力をまかない、余剰電力まで。


ウオーターガーデン
年中何かが咲いていて、しかもどの花も太陽をいっぱい浴びて元気!


パラグアイオニバス


オニバスの葉は肉厚で立派! 
乗ってみたくなりますが。。。ダイエットしてからにします。






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今年も「京の七夕」 堀川会場

2011-08-09 | あれこれ
堀川河川敷が整備されて以来、堀川は様々に利用されています。
中でもこのイベントは、立地条件を最大限に活かした人気度№1 の行事となりました。

今年、第2回目となる「京の七夕」

北行き一方通行の河川敷は、初日から浴衣がけの方も多く見られ、大盛況!


堀の石垣に映し出された 光の絵


以前は堀川で実際に行われていた、友禅の伏せ糊を落とす洗いの作業「友禅流し」
そのイメージを再現した「光の友禅流し」




昼間は暗くて怖い橋の下も、楽しいスクリーンに!


山口県秋芳洞の百枚皿を思い出します。。。(ちょっと規模が何ですが)


一番人気の「光の天の川」


公募により選ばれた「竹と光のアート作品」も展示されています


一条戻り橋には「仙台の七夕飾り」 さすが本場もの迫力があります!
東北復興もお祈りしました。。。

京の七夕2011は、8月6日~15日まで。
プレイベントも見逃せません。

是非、散策にお出かけください。





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清水の夕暮れ

2011-08-08 | あれこれ
遠くへ行くのは楽しいもの。
でも時間のない時は近場で、と清水界隈を散策。

でも京都へはたくさんの観光客が遠くから来られ
それだけ見所がたくさんある訳で・・・

今回も発見が随所にありました。


(左のお店は「七味家」さん)
人ごみは出来るだけ避けて、と時間をずらすと・・・
        


三年坂も、夕暮れ時にはこんなに涼しげ。。。



こんな夕焼けにも出会いました!
(↑クリックしてください)




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清水寺参道の「五龍閣」・「竹久夢二楽譜展」

2011-08-08 | あれこれ
湯豆腐「順正」さんの「五龍閣」で「竹久夢二楽譜展」が開かれています。


清水寺参道を登って行くと、右手にこんな一角が。




ここが「五龍閣」入り口。
見学を兼ねて「竹久夢二楽譜展」を見せていただきました。


大正ロマンあふれる空間で
版画や石盤画、肉筆の掛軸など大変見ごたえがあり、しかも無料。
お得感いっぱいのイベントです。







この建物は、清水焼窯元で後に義歯王となり財を成した
三代松風嘉定が建てた三階建てに展望室を備えた邸宅。
複雑な形状の屋根を持つ洋館ながら、内装に和洋折衷様式を取り入れた建造物で
清水寺の三重の塔と八坂の五重の塔の中間にあって
四重の塔を建てようとしたのではないか?とも云われている。
竣工:大正10年、設計:武田五一

京の七夕2011 竹久夢二楽譜展
   会場: 夢二カフェ 五龍閣 2階
   場所: 京都市東山区清水寺門前 清水順正おかべ家
   料金: 無料
   会期: 2011年8月6日(土)~8月16日(火)
   時間: 11:00~19:30 (最終日は16:00まで)




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五条坂・陶器まつり

2011-08-08 | あれこれ
五条坂一帯で陶器祭りが開かれています。
開催日時:2011年8月7日(日)~8月10日(水) 9:00~23:00


個性的なこだわりの作品を並べるお店。


こちらは、露天ではない陶器店。
地震の時は「どうなるのだろう?」といつも心配させられます。

日が落ちてからがお勧め。
たくさん買い過ぎたら、宅急便でも送ってもらえますよ。



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六道まいり

2011-08-08 | あれこれ
そらそろお盆。
今年もおしょらいさんを迎えに、珍皇寺の六道まいり。






子供たちに「地獄極楽」を教えるおじい様。
時移れど、同じ光景が繰り返されていました。

さあ「おしょらいさん」をお迎えして、お盆の始まりです。


過去記事「おしょらいさんを迎えに」
http://blog.goo.ne.jp/mint_room13/e/c8cfecbe4afea735c436b79c5fa2a3de





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「粽」と「茅の輪」飾りました

2011-08-04 | 今日の路地町家

茅の輪を飾りました。
粽と共に「蘇民将来子孫者也」(そみんしょうらいしそんのものなり)

今年の茅の輪は、ちょっと大き過ぎたかしら?
最強の構えで、たくさん災難を祓っていただきましょう!!
よろしくお願いいたします。




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