路地町家

再生保存した小さな町家のお話です。
それに京都のこと。感動したこと。時には猫も登場したり。。。

掃除当番

2009-06-30 | 古き佳き物
路地というコミュニティは
接近した環境の中で「いかに叡智を持って暮らしていくか」
それがキーワードになる。

この路地も歴史が古く
平穏な日々を維持するため
住人は様々な手法で近隣との摩擦を避け
自らの生活を守って来た軌跡が見て取れる。

これは道路掃除の当番を示す駒札を下げた棒。
道路掃除の「当番札」

各家の前の通路は、それぞれが掃除水打ちされるが
玄関が面していない共有の通路部分は
この札が回ってくると、数日の内に掃除し水打ちして次に回す。

実に合理的である。
しっかりした日数を決めていないところも
何ともファジーで自主性を尊重した良い手段だと思う。

路地町家にも、昨日この札が巡ってきた。
しばらくは雨降りとのこと。。。
梅雨の晴れ間で、ゴミの目立つ日か
暑く照り返しのきつい夕方にでも、掃清め水打ちをするとしよう。
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午睡のすすめ

2009-06-27 | 今日の路地町家

ひんやりした畳の上に、籐の枕と団扇が一つ。
体を横たえると
庭から吹き込む風がやさしく頬をなぜる。
心地よさに誘われ、まどろみから、ほどなく眠りに落ちる。。。

暑い日の、この上ない贅沢な時間は、そよそよと過ぎてゆく。

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古楽器オルガネットのコンサート

2009-06-18 | 今日の路地町家

楽町楽家最終日  「古楽器オルガネットのコンサート」
京都生活工藝館 無名舎(吉田家)・新町六角下る で行われ参加しました。

「オルガネット」
構造はアコーディオンと同じですが、左右にボタンが、それぞれ2~18個
12~44個あり、これらを押すと内部に張り巡らされたシャフトを通って
空気弁が開くようになっています。

奏者は DONATO RICCIONI(ドナート・リッチョーニ)さん(イタリア出身)
百年も前に作られた楽器は素晴らしい音色で、イタリア南部の伝統的な曲を奏でます。
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赤穂パンの差し入れ

2009-06-17 | 美味しいもの

「和紙のあかりと赤穂緞通展」は
赤穂の「ひぐらし工房」さんと「YUKIYO」さんの作品展示会。

最終日 突然、大きなパンケースを抱えた赤穂のパン屋さん現る!
赤穂には、素晴らしい応援団がいらっしゃったんですね~
息子さんと2人で焼き立てを運んで来て下さったとのこと。
とっても美味しそう!! しかもいっぱい!! なんて温かな人達!!

一同感激で、ご近所や関係者やお客様におすそ分けして。。。
みんなで楽しくいただきました。
(パン好きの私は、4種類も貰ってしまいました!)
良い素材で作られた、もっちり美味しいフランスパンでした~~♪

極めつけはこれ! 「路地町家 有」を表現したパン。


四条と烏丸は切り目をいれて、「有」は干しブドウでポイント。
中にはオレンジピールやべりーがいっぱい! 
とても美味しい「路地町家 有」でした~~♪

それから特上のチーズ入りフランスパン。
それはそれは香ばしく、スペシャルな食感。

ひぐらし工房さんが、いかに赤穂の人々に愛され期待されているか!
よく分りました。
赤穂はいいところですね~~☆
ごちそうさまでした。

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楽町楽家イべント終了

2009-06-16 | 今日の路地町家

「和紙のあかりと赤穂緞通展」13、14日は土日とあって
大勢の方にご来場いただきました。
最終のライトアップは、作家さん達のご好意で延長していただき、大好評でした。
「赤穂緞通」は赤穂郡中村(現赤穂市中広)に生まれた「児島なか」という女性によって
江戸末期に考案された、綿素材の手織り緞通ですが
制作に手間がかかり、継承する織り手さんの数が少ないため、新作は極わずか。
(制作に携わりたい方、大募集されています。ご連絡を!)
現在は、需要に応えつつ、技術の継承・向上に力が注がれています。

一方、使い込まれた緞通の汚れを取り、傷みを直す手法などを研究。
そうして再生された緞通も、展示されていました。
「手間のかかったものを大事にしてほしい」という彼女たちの「メッセージ」でもありました。


もともと京都では、祇園祭などの「ハレ」の日に、座敷に敷き詰める一帖物の緞通として発達。
お座敷を持つ町家には、必ず調度として備えられていたのが、この「赤穂緞通」です。
最近「鍋島緞通」だと一絡げにして思われていた物が、実は「赤穂緞通」だったと云うことも判明。
私の友人たちも、数十枚ある内の一枚を小脇に抱え、会場入り。
ひぐらし工房代表の 橋羽一恵さん に見ていただいたり
また逆に、先人の素晴らしい技を見せてもらえたと喜んでいただけたりと
思わぬ収穫もありました。

「ひぐらし工房」の橋羽さん、大谷さん、「YUKIYO」さん
ありがとうございました
これからも技術の継承とより佳き物を目指す姿勢で、頑張ってください。
微力ながら応援しています。

* 写真は、某友人所有の 「網利剣文・縁矢羽根文」大正期の製品。
  しっかり打ち込まれ、糸染め配色ともに非常に優れた逸品。保存も素晴しい。
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町家で「和のあかりと赤穂段通展」

2009-06-11 | 今日の路地町家

あかりと段通のコラボレーション!
町家の雰囲気活かした、見事な作品展となりました。

11日~14日、11:00~18:00の予定でしたが
14日のみ、夜20:00までの延長が決定。
深~い路地奥で、一夜限りの幻想的な町家ライトが実現します。
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プチ・鼓堂 町家でお洒落に和にふれる

2009-06-09 | あれこれ
プチ・鼓堂は、
能楽の囃し方で、小鼓方の曽和尚靖さんによる「和」へのいざないです。

鼓の初歩的なお話に始まり、5種の異なる音を、打ち方一つでいとも簡単に表現。
で、体験となると、まず素人には音は出ません。
ところが指導を受けると、不思議にもポン!ポン!といい音がし始めるのです。
今回は笛のレクチャーと体験もあり
最後に小鼓と笛による「獅子」が演奏されされ、瞬く間に終了となりました。

小さな町家の中、至近距離で触れ合う小鼓と能管は、もう身近な存在に。
今度は、お能を見に行きましょう♪


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薪能(平安神宮にて)

2009-06-01 | あれこれ

毎年天候に悩まされる、平安神宮での「薪能」。
今年は素晴しい快晴!となった。

来週「路地町家 有」で「プチ鼓堂」の案内をして下さる
幸流小鼓方 曽和尚靖氏は、能(金剛流)「正尊」の小鼓に出演された。

暑いくらいの日差しを浴びながら、たくさんの観客が座席を埋め、開演を待つ。
能楽堂より気楽で開放的な公演とあって、外国人観光客も多く、和やかな雰囲気。
インフルエンザでの中止は免れたものの、去年より人出は少なかったかも知れない。

まずは「翁」から始まり、「絵馬」、市長挨拶、理事長挨拶、火入れ式と続く。
その後「杜若」、狂言「福の神」、「正尊」で終了。

快晴の夜空のもと、かがり火に浮かぶ能舞台での公演は、とても幻想的。
幽玄の世界そのものだった。

* 公演は「撮影・録音ともに禁止」のため、開演前の風景写真のみ。
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