路地町家

再生保存した小さな町家のお話です。
それに京都のこと。感動したこと。時には猫も登場したり。。。

ふわふわの大雪!

2010-12-31 | あれこれ
大晦日の朝、不思議な静けさに窓を開けると、一面の雪景色!!


南天がこんなに愛おしく見えるとは。。。


ここは京都のはずなのに・・・


まるで信州に来ているのかと思うほど粉雪は降り続き・・・


車も出せず・・・今日の予定を大きく変更する羽目に。

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それにしても美しい風景!
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根引き松のこと

2010-12-29 | 今日の路地町家

昨日飾り付けた「根引き松」。
小さい頃から見慣れて来た根の付いた松。
お正月をさりげなく迎えるための準備であり
大きなものほど仰々しくなく、何とはなしに安心できるお飾り。
。。。と、受け入れ続けています。


門松(=根引き松)は
歳神様をお迎えする依代として門口に飾られるものです。
切り枝ではなく根が付いているのは
成長し続けるという意味が込められているから。

根引き松を門松としたのは
平安時代に、貴族が野に出でて小松の苗木を持ち帰り
屋敷に飾ったのが始まりと云われています。

お飾りの仕方は
向かって右に雄松、左に雌松と取り付けます。
京都では左が上(かみ)の考え方があり
御所では、外に向かって左(かみ)に男性、右(しも)に女性と並びました。
(お雛様の並び方、関西と関東で違いますが)
その様子を外から見れば
向かって右に雄(男性)左に雌(女性)となるわけですね。
ややこしい~


雄松、葉は太めでしっかりしていて、先端に触れると痛い。


雌松、葉は細く柔らか、先端に触れてもあまり痛くない。


とはいっても
これと違う飾り方でも、間違い!では無いようです。
左右反対だったり、両方雄松であっても。

肝心なのは、歳神様(お正月)をお迎えしようと云う気持ち。
年の初めは気持ち良く、歳神様にお越しいただきたいものですね。



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あと3日

2010-12-28 | 今日の路地町家
今年もあと3日でお終い。
今日でお仕事御用納めの方も多いのではないでしょうか。


路地町家のお正月準備は少しずつ進んでいます。
今日はざっとお掃除をして「根引き松」を門口に付けました。
「根引き松」は簡単な門松です。

その飾り付けには、決まりごとがあり
門口に飾るのは、今日(28日)が良いとされています。

カメラを忘れましたので
写真は明日撮影して、細かな決まりごとも一緒にアップします。

また覗いてみて下さいね。




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今年のわびすけ

2010-12-26 | 今日の路地町家
今年3月に剪定し過ぎた「わびすけ」
新芽の季節に新しい枝が伸び、花芽らしき物がたくさん付きました。

ところがその後
「もっと花芽が付くように!」と欲が出てしまったからイケマセン。
「花芽が付いたら肥料は切る」
と知っていたのに~~~、ついダラダラと。。。

夏の終わり頃
丸かった花芽は、いつの間にか細長く尖った形に変化し
葉の新芽になってしまったのです。

剪定よりこちらの方が、問題でした!



そんなわけで
今年は上の方に、辛うじて3つ蕾が残っただけ。
12月18日に1輪目が咲き始め、今日もまだ姿を留めています。
あと蕾は2つ、お正月頃に貴重なお花見ができそうです。


たった1輪ですが、とっても綺麗。

もう学習できましたから(ちょっと怪しいですが?)
来年はきっと、花でいっぱいにしてみせますね。


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終い天神

2010-12-25 | あれこれ
今年の「終い天神」は、凍るような寒風に見舞われました。


それでも、朝の露店には珍しいものがたくさん並び
漏らさず見てみたいと思うほど魅力的で。。。


立派なえび芋が350円。スーパーよりお安いです!


由緒ありげな武具も並び・・・


お雛様かと思ったら、これは何?
6段飾りの裃姿のニャン子達。右手を上げたり左手あげたり・・・
お店の人に正解を聞きそびれてしまいました。
何でしょうね~??


整然と並ぶ綺麗な器。


もちろん、今年一年のお礼とお願いもたっぷりのお参りをして
気が付くと、体はすっかり芯まで冷え切っていました。

そんな時は近くの「田舎亭」へ飛び込み「たぬきうどん」!
お揚げと葱の入ったあんかけうどんでおろし生姜たっぷり。
一気に体が温まります。


例の植木市でお正月用に大人気だったのがこれ。
しっかりした切花なのに、これだけ組み合わせて800円!
路地町家のお掃除が終わったら
床の間に活けることにいたしましょう。





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明日は終い天神

2010-12-24 | あれこれ


今夜はクリスマス イブ♪

昼間、いくつもの用事があって京都駅前のデパートへ行きました。
不況といわれるデパートも
クリスマスプレゼントやケーキを買う人達で大賑わい。
ずっと、このくらい活気があるといいのに!

もちろん我家にも
小さなクリスマスケーキを連れ帰り
先ほどアールグレイと共に美味しくいただき
ささやかにクリスマスをお祝いしました。

ところで明日12月25日は北野天満宮の「終い天神」

この13日、雨の中「大福梅」を受けに天神さんへ行くと
山門には、すでに来年用の大絵馬が架かっていました。
上の写真はその時のもの。
「三輪晃久」さんのウサギの絵柄です。

明日、寒さは厳しいけれどお天気はよさそう~
暮れの風物詩を味わいに、ぜひお出掛けください。

楽しいですよ♪








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冬至

2010-12-22 | あれこれ


年賀状を今年こそは早くと
心急れるこの頃に、毎年冬至を迎えます。

私の朝は、何十年もほぼ毎日(平日のみ)
6時過ぎのお弁当作りから始まります。
数の増減はありましたが、今は一つ。

夏は、朝日がまぶしく差し込み
早起きは得した気分!での一仕事ですが
冬至に向かうと次第に暗くなり
このところ朝の6時は真っ暗です。
夜中に起き出して
なんだか辛い作業をしているように思えてきます。
出勤する夫はもっと大変でしょうが・・・

今朝はその折り返し点。そう思うだけで
気持ちが軽くなるから不思議です。

人間って、やっぱり自然と共に生活しているんですね~

そこで、自然に沿った古来からの慣習。
今日は、おかぼ(かぼちゃ)をいただき、ゆず風呂に浸かります。

準備万端!カロチン豊富な黄金色が金運も運んでくれるといいですね。
この季節の元気の元となりますように!

明日のお弁当には「おかぼの鳥そぼろ餡かけ」が入ります。


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ノーザンチャーチ北山教会のイルミネーション

2010-12-18 | あれこれ

京都もクリスマスシーズンとあって夜出かけると
たくさんのイルミネーションに出会います。
こちらは北山通りに面した「京都ノーザンチャーチ北山教会」


お洒落なイルミネーション!




傘を冠ったパープルの外灯に見えるこれは
屋外用のガスストーブ。
冷たい夜気の中でも、ふんわ~り暖かでした。





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京都人、山門に登る

2010-12-15 | あれこれ
京都見物の案内をして、南禅寺は何度も訪れる。


それでも、どう云う訳か、ここの山門には何十年も登っていない。
いつでも登れると思うから。。。


今回は息子たちと久しぶりに登ってみた。
下から思うよりずっと見晴らしが良く
石川五右衛門がキセル片手に「絶景かな~絶景かな~!」
とやったのも頷ける。


そして、息をのんだのはこの光景!



散り敷かれたモミジの臙脂の絨毯に
枝先を煙らせたサンゴのごとき木々が白く映え
えもいわれぬ風景を描き出している。。。


地上に降りると、本堂の右手奥にその姿を現すのは「水路閣」



明治創建の、琵琶湖疏水を流す「水路」
そのレンガに染み出したアルカリカルシウムの白華現象さえ
風格を添える味に見える。

何でも古都色に染める、京都マジックの成せる業かもしれない。

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鳴滝「了徳寺」の大根焚き

2010-12-10 | あれこれ
今朝、冬の風物詩 鳴滝了徳寺の「大根焚き」へ。
毎年12月9日、10日に行われますが
昨日(9日)は嵐のような1日で、人出も少なかったそうです。





そもそも了徳寺「大根焚き」とは

鎌倉時代に鳴滝御坊と呼ばれた親鸞聖人が
法然上人の遺跡を愛宕山の月輪寺に訪ね
その帰途、鳴滝で説法をされた。
それに感銘を受けた里人が
何も無い中、塩炊きの大根を差し出しもてなした。
親鸞聖人はすすきの穂を束にして筆代わりとし
「歸命盡十方無礙光如來」
の十字名号を書いて、そのお礼とされた。
この故事に由来して行われる報恩講が「大根焚き」。

「塩煮大根」を、開山親鸞聖人の木像にお供えして
参詣者たちにも(こちらは醤油味)分け与えられます。
そして、この大根を食すると
中風(脳出血・脳梗塞などによる障害)にならないと言われています。


 りっぱな本堂




 亀岡篠町で採れた「篠大根」


「篠大根」に油揚げを入れ、醤油で味付けして煮込まれ


 ご奉仕の方もかいがいしく。。。


 参詣者は、座敷や庭で「大根焚き」をいただく

「中風のまじない」とあって、高齢の方が多く
本堂で11時から始まる読経と説法を心待ちにされていました。

まだ「中風」に少し抵抗のある私は、お詣りだけ。
お大根はまた今度いただくことにしました。

庶民信仰には信憑性の裏付けがあるのか、
大鍋から立ち上る湯気には、何か癒されるものがありました。





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豆人形 「ぶりぶり遊び」

2010-12-06 | 古き佳き物
 前出の豆人形の一つ
                                        「ぶりぶりを曳く子」
 得意げに空を仰ぐ表情が凛々しい
   ぶりぶりは昔の玩具

待ちわびていた春を迎え
                                   ぶりぶりを持って外へ出た瞬間でしょうか?


大きさ比較のため楊枝を添えました。
こんな小さな人形でも、じーっと眺めていると、様々な想いが頭を過ぎります。

ぶりぶりは昔の玩具。
木を八角形に削り、両端を細く中央を太く瓜型にして車輪を付けたもの。
ひっぱると「ぶりぶり」っと音がしたとの説もあり
車輪を取って、ひもの付いた八角形の胴体を振り、球を打って遊ぶともいいます。

江戸時代から小さな子供のおもちゃとして親しまれていましたが
金箔の雲取り地に、岩絵の具で松竹梅や鶴などが描かれ、御殿玩具となり
次第に祝儀用の飾り物に使われるようになりました。

茶道では初釜に、このぶりぶりを模した香合が飾られます。



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嵐山-高雄パークウエイ

2010-12-04 | あれこれ
今日は「嵐山-高雄パークウエイ」のお話。

高雄口から嵐山・清滝口まで、前長10.7kmのドライブウエイは
4箇所の展望台と5箇所のレジャー施設があり、結構楽しめる所です。

午後4時頃に高雄口から入ると、つるべ落としの秋の日。
あたりはもう夕暮れの気配が漂い
山頂に出ると見える夕日も、谷に差掛かると沈んでしまいます。

菖蒲谷池では、たくさんの釣り人が糸を垂れていますがスルーして
今回は展望を中心に(だんだん暗くなって来るのに??)。。。


愛宕山展望台にて。 山蔭に沈む夕日。



保津峡展望台にて。 

しだいに暗くなる谷底に、銀色の川面が輝く保津峡。

トロッコ列車(旧山陰線)の保津峡駅付近
鏡のような水面に吊り橋が影を落としています。


小倉山展望台にて。夜の帳が降り 京都の町に灯りが輝き始めました。

京都市内が一望できるため
北(画面左)が高く、南に行くほど低くなる京都が実感できます。


清滝口ゲートを出て、嵐山「渡月橋」まで来るともう真っ暗な夜。
それなのに観光客の数は、まるで昼間のそれそのもの。
すごい観光地です!!

ちょっと車を停めて散策しようかと思いましたが
すぐそばのコインパーキングの料金を見てびっくり!
1時間¥1200なんですよ。

嵐電(京福電鉄嵐山線)かバスで来るに限りますね。



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元三大師のお札

2010-12-02 | あれこれ
先日訪れた比叡山延暦寺の横川に
「元三大師堂」(がんざんたいしどう)があります。

元三大師(912~985)は、良源、諡号慈恵大師の通称です。
良源上人は天台宗の最高位、第十八代の天台座主(てんだいざす)であり
比叡山中興の祖として知られています。


正月三日が命日であることが「元三」の名の由来です。
良源の住房だったこのお堂に良源像を祀り「元三大師堂」とされました。


元三大師は、角大師、降魔大師、魔除大師など、様々な呼び名があります。
この碑は角大師について記されています。

伝説では、永観2(984)年
疫病が流行り苦しむ多く人と共に、元三大師も疫病に罹り
二本の角を持つ骨ばかりの鬼(夜叉)の姿になられた様子であるという。
そのような姿で疫病に打ち勝たれたため
この姿を弟子に写し取らせ、お札として各家の戸口に貼り付けると
疫病神、病魔が恐れて寄りつかないことから
元三大師の護符、あらゆる病気の平癒と厄除のお札「角大師」として
日本各地に広まった。

微妙に異なる由来がありますが、まとめるとこんなところです。

【追記】元三大師は、おみくじを考案し、始めた方でもありました。


左のお札は今まで貼っていた「三千院」のお札。
右のは先日受けて来た延暦寺横川の「元三大師堂」のお札。
お姿も少し違いますね~
民間信仰の面白いところでしょう。

やっぱり古いお札は納めないといけないのでしょうか?
コレクションしてみたいほど愛らしい「鬼」のお姿です。




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