江戸時代の武士の服装には現代と同様、仕事場え出かける時と家でのんびりくつろ
ぐときと二通りがあった。仕事着は上半身には熨斗目の上に肩裃をつけ、下半身は
半袴(袴の長さがやや短いもの)。お腹をしぼった結び目の脇に白扇を差し、白足
袋をはいて右腰の後ろに提げ物をするのが、正式な着こなしです。ただしこれも、
身分に応じて細かい決まりがあり、役職によっても異なった。家でくつろぐ時は
小袖に羽織、ちょっと出かける時も小袖の着流しという軽装で外出していた。
商人の方は商売以外で外出する時は小袖に羽織を着用、普段着に関しては武士も
商人もさほどの違いはありませんでした。絹やきらびやかな刺繍の入ったものは
禁止されていましたが、時代が下がると、裕福な商人達は豪華な刺繍をほどこした
り、金箔を使った贅沢な小袖を着るようになっていきました。
貧乏侍より豪商の旦那様の方が余程贅沢でした。ただし、武士ならではの流行もあ
った。打裂羽織という、背中が大きく裂けたような羽織だ。武士は常に帯刀してい
た為、刀を差したまま羽織を着ても刀が突っかかる事はなかった。旅行用に用いら
れる事が多かった。幕末には、殿中でも肩衣が廃止され、羽織着用が普通になった
為、多くの武士がこの便利な羽織を身につけた。
江戸の武士シリーズは 「歴史のなぞを探る会」(株)夢の設計社より
(1~ )
ぐときと二通りがあった。仕事着は上半身には熨斗目の上に肩裃をつけ、下半身は
半袴(袴の長さがやや短いもの)。お腹をしぼった結び目の脇に白扇を差し、白足
袋をはいて右腰の後ろに提げ物をするのが、正式な着こなしです。ただしこれも、
身分に応じて細かい決まりがあり、役職によっても異なった。家でくつろぐ時は
小袖に羽織、ちょっと出かける時も小袖の着流しという軽装で外出していた。
商人の方は商売以外で外出する時は小袖に羽織を着用、普段着に関しては武士も
商人もさほどの違いはありませんでした。絹やきらびやかな刺繍の入ったものは
禁止されていましたが、時代が下がると、裕福な商人達は豪華な刺繍をほどこした
り、金箔を使った贅沢な小袖を着るようになっていきました。
貧乏侍より豪商の旦那様の方が余程贅沢でした。ただし、武士ならではの流行もあ
った。打裂羽織という、背中が大きく裂けたような羽織だ。武士は常に帯刀してい
た為、刀を差したまま羽織を着ても刀が突っかかる事はなかった。旅行用に用いら
れる事が多かった。幕末には、殿中でも肩衣が廃止され、羽織着用が普通になった
為、多くの武士がこの便利な羽織を身につけた。
江戸の武士シリーズは 「歴史のなぞを探る会」(株)夢の設計社より
(1~ )