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Little Monster

子どもとわんこの成長日記。日々の大変さはハンパないけど、それ以上にハッピーをくれる♪

出産…そのとき

2008-02-19 18:56:37 | 妊婦生活
15時台のどのくらいに分娩台に移ったのか
定かではないけれど、分娩台に上がったら
すぐにいきむように言われた。

陣痛の山が来たら、
鼻で吸って口で吐いて、
また鼻で吸って口で吐いて、
3回目は鼻で吸ったら息を止めていきむ!
これを繰り返すように言われた。
いきんだあとはグ~というような、ギュ~というような
変な叫び声がもれる。
苦しくて死にそうな痛みの中で、どこかで冷静な私が
“変な声…恥かしい~!!”と思っていた。

「旦那さん来ないね~」
と誰かに言われたのが、16時前後。
そろそろ生まれちゃいそうだ。
あ~もう立会い出産はタイムリミットかなぁ。
このときはまだ、旦那さんが駆け込んでくるのを待っていた。

で、「いきみ」がなかなかうまかったらしい私。
確か、この工程の2、3セットめで
「今、髪の毛が見えたよ」と助産師さんに言われ、
“やば!旦那さんが着いてないのにもう出ちゃうよ~!”
と思った。
“でも、もうこの苦しみから早く逃れたいし、
変な声を旦那さんに聞かせるのも、正直気が進まないし、
何よりもこのポーズとエグさ…見せなくていいかも!?”
という境地にやっと至ったところで
次の激しい陣痛の山が来た!

吸って吐いて、
吸って吐いて、
吸っていきむ!

吸っていきむ!

吸っていきむ!

そのとき、
「次にいきんだら、
もういきまずに手を胸に置いて
はぁはぁはぁって言いましょう」
と、助産師さんが言い、
「会陰を切りますね。切った方がキレイにくっつくから」
と医師が告げた。

会陰といえば…いろんな思うところがあったけれど
もう後には引けないし、この時点でイヤとも言えない。
でも、言葉も出ないので
何度かうんうんとうなずいてみた。

そして、
吸っていきむ!
「ギュ~ッ!」ってな声とともに
“ごめん旦那さん、もう産んじゃうからね”
と心でつぶやいた。

「はぁはぁはぁはぁはぁ」
言われたように手を胸に置いて
とにかく言い続けた。

「はぁはぁはぁはぁはぁ」
「出てきましたよ~! 次、肩出しますよ~!」
「はぁはぁはぁはぁ」

「出ましたよ~!」
「おぎゃ~!」

って具合だったと思う。

「16時9分です」
と声が聞こえた。

見えた。肩を出すときについに赤ちゃんが見えた。
スルリと体全体が出てきた赤ちゃんは、
本当に全身真っ赤だった。
五体満足でうれしい!と思った。
私の予想通り旦那さんに似ていた。
すごく満足だった。

すぐに私の横に赤ちゃんを置いてくれたので
血のついた赤ちゃんに手で触れ、私は声をかけた。

「やっと会えたね。大好きよ」と。

とっさに出たのは、そんな言葉だった。
そばに置いてくれたのは一瞬で、赤ちゃんは少し
離れたところで処置を受け始めた。
私はというと、胎盤をスルスル取り出され、
“いつ終わるのかしら”と思うほど、たくさん出たように感じた。
胎盤を取り出したあとは、問題の会陰を縫う処置。
これまた痛かったし、縫っている時間がとても長く感じられた。
“早く終わらないかなぁ。。。

処置が終わると、赤ちゃんが連れてこられ、
分娩台の上で二人寄りそって休んだ。

すると、しきりで隔てられただけの隣の分娩台で
出産が始まった。
もう、こちらを気にしてくれる人はいなくなり、
スタッフは隣の方にかかりっきりになった。

睡魔が襲ってきたけれど、出産の興奮と
台の上に赤ちゃんと二人ということで、
怖くて意識を失えなかった。
赤ちゃんが落ちてしまったら、元も子もない。

しばらくすると、私の調子が悪くなってきた。
お尻のあたりに部分的ではあるけれど
激痛が走るようになったのだ。
なんだろう。。。
痛みはだんだん強くなっていき、助けを求めたいほどに。
だけど、スタッフは誰一人こちらに来ないし、
私も疲れきっていて声も出ない。

隣の出産はそろそろ佳境を迎えていた。
苦しそうな声がもれてきた。

お尻の辺りの痛みに耐えながらも
「頑張れ~!」と小さく声を出してみた。
本当に小さく弱々しい声しか出なかったけれど。

「おぎゃ~!」と聞こえた。
「17時9分です」とも。
あら、ぴったり1時間違いだ!と思った。

あ、でも。。。
やばい。。。眠い。。。痛い。。。!!!
気づけば眠っていたのか、ちょっと意識を失っていた
ようで、私を呼ぶ看護師さんの声で気がついた。

「どうしましたか~? 大丈夫ですか~?」
と言われ、
「お尻の辺りがすごく痛いんです」と、訴えた。
どうも私は、う~ん、う~んとうなっていたようだった。
時計を見ると、18時45分。
やっと気づいてくれたのね。。。
それにしても旦那さんと母はずっと待たされているのかな。
などと考えていた。

そこから、周りの空気が変わったことを感じた。
赤ちゃんを取り上げてくれた医師ともう一人、
その上司のような偉い感じの医師が来た。
いろんな意見交換がなされている感じで、
何かが起こっていることはわかった。

「痛いのはどこですか。ここはどう? ここは?」
と内診で触れられたところに、腰が浮くほどの
激痛を感じ、「痛いっ!」と悲鳴をあげていた。

「血腫ができています。このまま手術しますので、
麻酔をかけますよ」
と言われた。
「えっと、麻酔は部分麻酔ですか?」
と聞くと、
「全身麻酔です。かなり痛みますので」と。
このとき私は、不謹慎にも
“あ、やっと痛みから解放されて眠れる!”と
喜びすら感じた。
「気がつくのは明日の朝とかですか?」
とたずねると、
「手術が終わる1時間くらいで覚めますよ」と。
「わかりました。お願いします」
少しだけでもいいや、眠れるなら。と思った。

(長くなったので、またも次回に続く。)

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