milkyway‥☆‥☆∵☆∵

心に通り過ぎるたくさんの思い
あなたにも どうか、届きますように…

2005-05-12 20:44:22 | 日記
今日の夕方、虹を見ました。
雷と同時に、ものすごい雨が降ってきて、
けんたろうを迎えに行った方がいいかな
と外を見ていたときでした。
まだ、雨は轟音をたてて降っているのに
山の方からサーッと光が射してきて
大きな虹が かかりました。
「あ…虹…。」と思ったのも つかの間
光はすぐに消えて、虹もすっと消えてしまいました。
一瞬の虹。
誰のしわざかな?
もしかしたら、私だけに見えたのかも…。
なんだか、みんなに内緒で贈り物をもらった気分になりました。

小学校へ行くということ

2005-05-11 22:00:57 | 子ども
秋雪君も翼君も、染色体の数が たった一本多いだけ…。
ダウン症です。

秋雪君の入学前、お母さんは、養護学校2校と小学校の特殊学級の
見学に行かれたそうです。
そして、県内の肢体不自由児の養護学校への入学を決められました。

「ここなら秋雪をまかせられる。
学校全体、そして先生の姿から、両手を広げて受け入れてくれるようすが
伝わってきたのだ。」

でも、こうも書かれています。
「しかし、心身に障害があると、なぜ就学先を探し、選ぶという作業を
しなければならないのだろう。徒歩で十分ほどの場所に小学校があるのに、
そこへ通わない、通えないという不条理」と…。

スクールバスで片道1時間半もかけて通わなければならない学校を
選ぶしかない現実。
どこまで、つらい思いをしなければならないのか…
心が痛くなりました。

結局、秋雪君は、この学校に通うことはできませんでした。
重い心臓障害の合併症もあり、
1歳のお誕生日を迎えることは難しいと
お医者さんから告げられていたようです。
でも、彼は6才の入学前まで生きました。
一日、一日、生きているだけで大変な毎日。
それでも、秋雪君が、いっぱい楽しんで、いっぱい頑張っていたようすが
お母さんの言葉や写真から、伝わってきました。

翼君は、地元の小学校が受け入れてくれました。
でも、それまでにお母さんは、何度も何度も教育委員会に足を運ばれ、
翼君のことを細かに書いて、学校にも伝え、お願いされていた様子です。
就学通知書が届いた時、お母さんは、涙ぐんでおられました。

小学校へ行くということ…
そんな当たり前のことが、当たり前でない現実。
友達の学校では、いろいろな障害を持つ子ども達を受け入れていましたが
その方が珍しいことなのでしょうか?
なぜ、他の子ども達と一緒に過ごすことができないのでしょうか?
なぜ、分けられるのでしょうか?
理由はたくさんあるでしょう。
でも…
いろんな矛盾が心の中で、今も回っています。

たった ひとつの たからもの

2005-05-10 22:15:42 | 子ども
「あなたに 会えて ほんとうに よかった
うれしくて うれしくて 言葉にできない…」

数年前のCMです。
小田和正さんの歌声と
一枚の写真に涙が止まらなかったことがあります。

ずっと、心の奥に残っていて、
忘れることの出来ない写真でした。

本屋さんで、その写真に再会した時、
思わず手にとっていました。

「人の幸せは 命の長さではないのです。」

秋雪君のお母さんを支えた この言葉。
どれほど大切に一日一日を過ごしてこられたのか…
一枚、一枚の写真にこの瞬間を残したいと
切に願う心を感じました。
深い愛情が伝わってきました。

ドラマになり、放映されたので
ご覧になった方も多いかもしれません。

昨夜、秋雪君を演じた翼君の番組がありました。
又、いろいろなことを感じ、考えさせられました。

水谷先生の講演

2005-05-09 20:52:57 | 子ども
倉敷で予定されていた講演が 中止になったようですね。
入場料の件で行き違いがあったようす。

詳しい事情はわかりませんが、
入場料が払えないから講演に行けない人がいたという事実が
水谷先生には、とてもショックなことだったのではないでしょうか。
前売り券を払い戻したから、いいじゃないかという話ではないような気がします。

誰のために、何のために、水谷先生が活動しているのかを考えれば
先生が有料の講演を引き受けない姿勢であることもわかるのではないでしょうか。
この講演は、誰のためのものだったのでしょうか…?

収益を寄付に回すの回答は、「何もわかっていない。」と思われても仕方ないし、
先生によけい悲しい思いをさせてしまったのではないかと感じます。
それに、水谷先生は「言った」「聞いてない」よりも
基本的なことを見落としていた自分にも腹を立てておられたかもしれないですね。
綿密な打ち合わせがなかったことが、多くの人をがっかりさせてしまうことになり残念です。
きっと、誰よりも水谷先生ご本人が、残念で悔しい思いをされたことでしょう。
心の中で涙を流しておられたのではと感じています。
でも、又、きっと倉敷にも、行かれますよね。
今度は、みんなの目を見て、たくさんの大切なことを伝えるために…。



びしょびしょ ねこ

2005-05-09 20:15:43 | 子ども
昨夜、けんたろうと一緒に楽しんだ絵本です。
どんな お話って?
ねこの とらちゃんが、夢の中で
水の中から呼んでいる おいしそうな食べ物につられて
おねしょ しちゃうお話。

横で見ていたゆうとが「これ、けんたろうの話やん!」
「もう、ぼくしないもん。ぼくじゃないもん!」
けんたろうはプンプンしていました。

実は、けんたろうは、年長さんになっても
時々、おねしょしていました。
だから、寝るときだけ、お休みパンツをはいていました。
でも、小学生になって
「もう、ぼく1年生だから、オムツいらない!」
そりゃ そうですよね。
失敗もしなくなったので、今春からパンツで寝ていました。

今朝早く…
「おかあさん…おしっこでちゃった…。」
情けない声に目がさめました。
パジャマもふとんも びしょびしょです。
とらちゃんの格好と全く同じでした。
入院中、点滴していても失敗しなかったのに
本につられちゃったのかな?

「びしょびしょ けんたろう、やっぱりとらちゃんと一緒だ!」
ゆうとに笑われました。
「ぼくのせいじゃないもん。
おやつが悪いんだもん。」
すっかり、とらちゃんです。
おねしょの真似はしなくていいんだよ、けんたろう。
でも、いいお天気で助かりました…。

「びしょびしょ ねこ」
文 間所ひさこ 絵 いわむらかずお



四つ葉のクローバー

2005-05-08 20:24:58 | 子ども
公園に遊びに行ったゆうとが、
おみやげを持って帰ってきてくれました。
四つ葉のクローバーを3つ…。

ゆうとは、四つ葉のクローバー探しの名人です。
小さい頃から、学校の片隅で、野原で、小さな空き地で
すぐに見つけることができました。
「ホラッ、ここにあるよ。あそこにもあるよ。
おかあさんの目の前にもあるよ。」と。

一緒に探す私は、なかなか見つけられませんでした。
目の前にあるのに気づかなくて。

幸せもそうかもしれません。
目の前にあるのに見えなかったり
気づかずに通り過ぎていたりして。
子どもに気づかせてもらったことも、たくさんあります。

ゆうとにもらった、四つ葉のクローバー
ソッと広げて手帳にはさみました。

私も小さな幸せ探しの名人になれますように…と願いをこめて。


こもりうた

2005-05-07 12:00:55 | 子ども
昨夜、横になった けんたろうが
「おかあさん、ぼくのおとなりで歌をうたってほしいな。」
「どんな歌?」
「ぼくが、ぐっすり ねちゃう うた」

そういえば、小さい頃 ゆうとは寝つきがとても悪かったので
寝入るまで添い寝して 絵本を何冊も読んだり
小さな声で歌を歌ったりしていました。

けんたろうは、その必要がないくらい
いつもすぐに寝入っていました。

昨夜は 夕方まで、ぐっすり眠ってしまったことと
ちょっぴり甘えたい気持ちがあったのかもしれません。

「じゃあ、こもりうた、うたってあげようね。」
「どんな こもりうた?」

「うたえほん」という絵本を思い出しました。
土田義晴さんの挿絵が、とってもあたたかくかわいい絵本です。
毎晩、ゆうとと一緒にその絵を見ながら、
1ページずつめくりながら歌っていたことを思い出しました。
あの頃歌っていた歌が 場面と一緒に たくさん浮かんできました。

「ゆりかごのうたを カナリアがうたうよ…」
歌いだすと、けんたろうは ソッと目を閉じたまま微笑んでいました。
けんたろう、安心して夢の世界に遊びにいっておいで…。




ひさしぶりの登校

2005-05-06 18:10:48 | 子ども
けんたろうが、ケガをしてから初めて登校しました。
朝から雨がポツポツしていましたが
学校までゆっくり歩いて行ってみました。

退院してから少し歩くと疲れてしまう けんたろう。
集団登校のみんなにどんどん追い抜かれました。
同じクラスのお友達とも差が開くばかりでした。
学校が近づくにつれて不安になってきたようすです。

「おかあさん、何時にお迎えきてくれるの?」
「給食食べてからだから、1時40分かな。」
「もっと、早く来てほしい…
ぼく、そんなに学校で待てないと思う…。」

足が止まりそうなけんたろうが 少し心配になりました。
「しんどいなと思ったら、先生に言ってね。
ちゃんとお話してあるからね。
保健の先生にもお話してあるからね。
保健室にはベットもあるし、しんどくなったら寝られるからね。
先生がおかあさんに電話してくれるから、
そしたら、お迎えくるからね。」
立ち止まって一緒に休憩しながら ゆっくり話すと
やっと少し安心したようでした。

連絡がなかったので、朝の仕事を終え、
約束の時間に迎えに行きました。
どんな顔で出てくるのか、少し不安に思いながら…。
「あっ、おかあさん!」
けんたろうの気持ちが すぐに伝わってきました。
「学校、楽しかったよ!」久しぶりのキラキラ笑顔でした。
友達と一緒に過ごした時の子どものキラキラ。
子どもには、子どもだけの世界があって
だから、そのかかわりの中で
ここまで輝くことができるのかな。
ここまでの笑顔は大人には引き出せないなぁと感じました。

帰宅後は「楽しかった。でも、ちょっと疲れたかな…。」
ゴロンとなったので、誘うとあっという間に眠っていました。

けんたろう、全部のエネルギーを使ってきたんだね。
ゆっくり休んでね。
元気になったら 又 楽しいことを いっぱい見つけようね。


お誕生日

2005-05-05 17:15:13 | 子ども
昨日、5月4日はお兄ちゃんのゆうとの誕生日でした。
けんたろうの入院で、誕生日も家に帰られなかったらどうしよう…
と心配しましたが、無事 家族みんなでお祝いできました。

楽しみにしていたお出かけはできなかったけれど
一緒にケーキを作りました。
けんたろうが最後にイチゴを飾りました。

「おいしいね。」「うん、おいしいね。」
世界に一つだけのイチゴケーキ
子ども達はニッコニコでした。

小さな幸せがいっぱいの誕生日になりました。
あっ、記念写真を撮るの忘れちゃいました!

退院

2005-05-04 17:31:27 | 子ども
けんたろうが、2日の夕方、退院しました。
まだ、自宅安静で、来週も病院で検査がありますが
とりあえず、ホッとしました。

ホッとしたら、今までの緊張と疲れから私の方がダウンしてしまい、
昨日は起き上がることができませんでした。

けんたろう自身は覚えていないようですが
ブロック塀から、木の枝に飛び移ろうとして
失敗して顔から落ちたようです。
出血もひどく、倒れたままのけんたろうに
学校中大騒ぎになったようでした。
連絡が来て、病院へ駆けつけたのですが
救急処置室で意識朦朧としているけんたろうを
見たときは震えてしまいました。

生きていてくれるだけでいい…
何度も何度も思っていました。
2日前に尼崎の列車事故があり
その望みさえ断ち切られた人達に
胸が潰れそうな思いをしていたところでした。

幸い、けんたろうは脳にも内臓にも異常はなく
少しずつ回復して退院となりました。

かなり不自然な状態で高いところから落ちたので
大きな外傷や内臓の損傷がない方が不思議なくらいでした。
「奇跡ですね。きっと誰かが守ってくれたんですよ。」
そう言われました。
すぐに1月に亡くなった父の顔が浮かびました。
「何するねん!」と叫びながら
けんたろうのクッションになってくれたような気がします。
退院後、実家に寄りました。
ありがとう、おじいちゃん…。
けんたろうもジッと手を合わせていました。
助けてもらった命、大切にしなくっちゃね…。